「DDR4 OC系品不足から若干回復、スタンダードタイプはブランドにより潤沢に 」PCメモリー価格動向ピックアップレポート - 2015年10月3週目版
2015年10月3週目のパソコン用メモリーの価格変動レポート、DDR4品薄モデルの一部が再入荷、在庫回復の兆しがでてきた、16GBモジュールベースの大容量モデルラインナップは今週も増加、ドルベースでの価格は現状維持が多く、かつ為替が円高に動いた分、今週は為替を反映し値上げアイテムは激減、微下げアイテムが増加した。 DDR3、DDR3Lは落ち着いているがサンマックス主要モデルが後追いし一部モデルが値下げとなった。 日々状況が変化するPCメモリーマーケットの価格推移や需要供給バランスなど今週のパソコンSHOPアークのデータを元に注目情報や注目メモリーをピックアップ。
メモリー相場変動TOPIC
サンプリング日:2015/10/15
前回更新(比較)日:2015/10/8
サンプリングアイテム数:7229アイテム(前回比+23アイテム)
今週の値下がりアイテム数:1225アイテム(前回比+622アイテム)
今週の値上げリアイテム数:13アイテム(前回比-800アイテム)
今週のアイテム総合平均値動き幅:-40円(前回平均-51円)
今週の値下げアイテムの平均値下がり金額:-258円(前回平均-1271円)
今週の値上げアイテムの平均値上がり金額:+1957円(前回平均+490円)
ポイント
今週も引き続き単価が高いDDR4 16GBモジュール採用製品を除外した8月からのメモリー価格推移をグラフにしてみた。
グラフから為替による微量の価格推移に留まっている事が判る。
総合平均 過去2ヶ月推移
10月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
10月2週 | 7229 | -40円 |
10月2週 | 7206 | -51円 |
10月1週 | 7159 | -76円 |
9月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
9月4週 | 0 | 0 |
9月3週 | 7515 | -35円 |
9月2週 | 7500 | -77円 |
9月1週 | 7466 | -6円 |
8月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
8月4週 | 7437 | -153円 |
8月3週 | 7429 | +59円 |
今週の注目アイテム
今週はDDR3モデルが価格改定となり市場平均売価以下になりお値打ち感がでているサンマックス製品に注目してみた。
特に値下がりを大きい6アイテムをピックアップ。
価格下げ幅の度合いなどはアークオンラインストアの価格変動グラフを参考にしてもらいたい。
デスクトップ用、高さを抑えスモールPCなどに最適なベリーロープロファイルモジュール採用8GBx2枚組の16GBデュアルチャンネルセット、hynixネイティブDDR3 1600MHz、CL11-11-11 1.5Volt動作、JEDEC準拠タイプ
デスクトップ用低電圧対応、高さを抑えスモールPCなどに最適なベリーロープロファイルモジュール採用8GBx4枚組32GBクアッドチャンネル(デュアルチャンネルx2)セット、hynixネイティブDDR3L 1600MHz、CL11-11-11 1.35Volt動作、JEDEC準拠タイプ
サーマルセンサ搭載、電解金メッキ採用のサーバー、ワークステーション対応U-DIMM ECC付タイプ、1.35Volt駆動のDDR3L-1600 8GB 2枚組 16GBデュアルチャンネル対応モデル
今後の注目ポイント
今後の注目ポイントとしてはDDR4の高速選別(OC)系が潤沢に成ってくる事を想定した場合、そこで発生するメーカー同士のシェア争いが発生するかどうかに注目したい。
もし競争が発生するのであれば選別によるプレミア率が下がりより安く高速なメモリが入手しやすくなる可能性が高い。 ただしある一定のレベルを超えた、例えばCL15-15-15をキープしたDDR4 3000MHz以上の動作が可能なメモリーモジュールなどは逆に希少価値が上がり値段も高く入手しにくくなる例外も留意しておきたい。
DDR3関連についてはDDR3Lが普及した事でDDR3とほぼ同じ価格で入手が可能となり、かつDD4よりは価格も安い事から大きく値段を落す要因は現状では少ない、ただし11月になれば状況は変わるかもしれない。
10月に入ってからは価格変動の数値よりもマーケットは落ち着いている状況だ。