速度最大2050MB/s、ウエスタンデジタルのNVMe SSD「WD Black PCIe SSD」販売開始
Western Digital(ウエスタンデジタル)から同社初となるコンシューマー向けPCIe Gen3接続NVMe転送対応M.2 2280 SSD「WD Black PCIe SSD」シリーズ「WDS256G1X0C」、「WDS512G1X0C」2モデルが2017年3月10日(金)より日本国内でも販売を開始した。 シーケンシャルリード最大2050MB/sの高速転送、MTTF175万時間と5年の長期保証が付帯。
HDDでお馴染みのウエスタンデジタルの「SSD」が販売開始
Western Digital「WD Black PCIe」シリーズは同社初のコンシューマー向けPCIe Gen3 x4接続、NVMe転送タイプのM.2 2280 SSD。
256GBタイプの「WDS256G1X0C」と、512GBタイプの「WDS512G1X0C」2モデルが2017年3月10日(金)より販売を開始、ただし流通量は少な目。
TLC NANDとMarvell 88SS1093の組み合わせによりシーケンシャルリード最大2050MB/s、ライト最大800MB/s(512GBモデル)700MB/s(256GBモデル)を実現している。
また、同社独自のFunctional Integrity Testing Lab(FIT Lab™)認定により高い互換性を実現、WD SSDダッシュボード(要ダウンロード)によるドライブ状態の管理や、ACRONISソフトウェア(要ダウンロード)によるクローンの作製などサポート関連も充実している。
MTTFは175万時間で保証期間はメーカー5年間が付帯する。
スペック詳細については容量毎に異なるため表を参照してほしい。
WD BLACK PCIE SSD | 容量 | 連続読込 | 連続書込 | ランダム読込 | ランダム書込 | MTTF | TBW |
---|---|---|---|---|---|---|---|
PCIe Gen3.0 x4 NVMe M.2 2280 | |||||||
WDS512G1X0C | 512GB | 2050MB/s | 800MB/s | 170K IOPS | 134K IOPS | 175万時間 | 160TB |
WDS256G1X0C | 256GB | 2050MB/s | 700MB/s | 170K IOPS | 130K IOPS | 175万時間 | 80TB |
WDブランドSSDはパフォーマンスモデルのWD SSD BLUE、エントリーモデルのWD SSD GREENシリーズが先行して発売されており秋葉原でもよく見かける定番のSSDとなりつつある。
そんな中3つめのシリーズとして自作ユーザー注目のPCIe NVMe高速転送タイプのM.2 SSD「WD BLACK PCIe SSD」を投入する事でさらなるシェア向上を目指す事になる。
気になる点としてはシーケンシャルライトがどちらかと言えばintel/Micron寄りのパフォーマンスでSamsungなどを比べて若干劣る事だがTLC NANDの特性上仕様がないのかもしれない。
そしてサーマルスロットリングの最適化がはかられている点も気になる所、強制冷却機器に頼らずどこまでパフォーマンスをキープできているのか、それ次第では価格的にもバランスの良い製品として人気、定番化するのではとショップ店員的には地味に期待したい所だ。
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