Razerから、左手用キーパッドやヘッドセットなどゲーミングデバイス5機種が発売
Razerより、左手用キーパッド「Tartarus」シリーズのV2バージョン「Razer Tartarus V2」と、エントリー向けヘッドセットの新シリーズとして「Razer Electra V2/Razer Electra V2 USB」の2機種、ハイグレードなPS4用ワイヤレスヘッドセット「Razer Thresher Ultimate for PS4」、お求め安い価格で扱いやすくなった配信向けUSB接続マイク「Razer Seiren X」の計5機種が一斉に発売。
機能を大幅にアップグレード
Razer Tartarus V2は(以下:Tartarus V2)、ゲーマー向け左手用キーパッド「Razer Tartarus Chroma」の後継機種となり、デザインを含め大きくモデルチェンジしている。
メインキーの数が、旧TartarusとTartarus Chromaが15個だったのに対しTartarus V2は19個に増えており、キースイッチがメカ・メンブレンに変更されているのがポイントだ。
メカ・メンブレンは、同社Ornataキーボードにも採用されているスイッチで、メンブレン式のソフトタッチ感と、メカニカル式の素早い操作性を併せ持ったスイッチだ。
旧Tartarus&Tartarus Chromaには無かった要素として、スクロールホイールが搭載されている。
スクロールホイール自体は、TartarusやOrbweaverより前に販売されていた左手用キーパッド「Razer Nostromo」に搭載されていたので全く新しい要素と言うわけではなく、Orbweaverで廃止されたスクロールホイールが復活したかたちとなる。
また、8方向サムパッドや8方向サムパッドの上に配置されているボタン、親指ボタン、パームレストの形状が、Razer Nostromoに搭載されていた物に大変似ているのも興味深い点だ。
パームレスト部は形状のほかに、ゲル入りパッドのような物(詳細は不明)が新たに搭載されている。
パームレストは取り外しができ、2種類の位置に調節可能。好みに合わせた角度に変更できるようになっている点は旧Tartarus&Tartarus Chromaと同様だ。
デザイン面で見れば、Razer Nostromoの現代版といった印象。
ボタン数が増え、上位機種であるOrbweaver Chromaとの機能差が旧モデルより縮まった感じはあるが、スクロールホイールの有無やキースイッチ、パームレストも異なるため、使い勝手の面で上手く住み分けされているように思う。
フルプログラム可能、文字数制限なしのマクロ機能など、クリエイティブな用途にもオススメだ。
製品名 | Razer Tartarus V2 |
---|---|
メーカー | Razer |
型番 | RZ07-02270100-R3M1 |
発売日 | 2017年12月23日 |
キー構造 | Razer™メカ・メンブレン |
プログラム可能キー | 32個 |
マクロ機能 | 有 |
アンチゴースト | 対応 |
バックライト | 搭載 (Razer Chroma ライティング) |
LEDカラー | RGB |
パームレスト | 調節可能 |
インターフェイス | USB |
ポーリングレート | 1000Hz |
ソフトウェア | Razer Synapse |
保証期間 | 1年間 |
軽量&高耐久なエントリー向けヘッドセット
Razer Electra V2/Razer Electra V2 USBは、ゲームや音楽鑑賞など幅広い用途に使用可能な、価格を抑えたシンプルなヘッドセットだ。
Razer Electra V2は、4極3.5mmミニステレオジャック搭載(L字型)のアナログ接続モデルで、PCの他にゲーム機器やモバイル機器などに対応している。
Razer Electra V2 USBは、その名のとおり、USB接続モデルとなりPCやMac、PlayStation 4に対応している。
基本仕様は両モデル共通で、主な特徴は下記の通り。
- カスタムチューニングされた40mmドライバー
- 一体型アルミ製メタルフレーム
- サスペンション式ヘッドバンド
- レザーレット製イヤーパッド
- 脱着式ブームマイク(単一指向性)
- Razer Surroundによるバーチャル 7.1CH サラウンドサウンド
その他、ボリューム、マイクミュートなどのコントローラーは本体に搭載されている。
尚、Electra V2 USBのみイヤーカップ部にロゴタイプのグリーンカラーLEDが搭載されている。
両モデル共に重量が300gを切る軽量設計となっているので、長時間の使用に適したモデルとなっている。
製品名 | Razer Electra V2 |
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メーカー | Razer |
型番 | RZ04-02210100-R3M1 |
発売日 | 2017年12月23日 |
ヘッドホン部 | |
イヤーパッド | レザーレット |
ヘッドホン構造 | 密閉型 |
ドライバーユニットサイズ | 40mm ネオジム磁石 |
周波数特性 | 20Hz – 20KHz |
インピーダンス | 32 ± 15% Ω |
感度 | 105 ± 3dB |
最大入力 | 50mW |
コントローラー | ヘッドセット本体 |
マイク部 | |
マイクタイプ | 取り外し式ブームマイク |
マイク集音特性 | 単一指向性 |
マイク周波数特性 | 100Hz-10KHz |
マイク感度 | -41 ± 3 dB |
S/N比 | >= 50 dB |
マイクコントローラー | ヘッドセット本体 |
接続I/F | 3.5mm(4極)プラグ |
ケーブル長 | 1.3m |
保証期間 | 1年間 |
製品名 | Razer Electra V2 USB |
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メーカー | Razer |
型番 | RZ04-02220100-R3M1 |
発売日 | 2017年12月23日 |
ヘッドホン部 | |
イヤーパッド | レザーレット |
ヘッドホン構造 | 密閉型 |
ドライバーユニットサイズ | 40mm ネオジム磁石 |
周波数特性 | 20Hz – 20KHz |
インピーダンス | 32 ± 15% Ω |
感度 | 105 ± 3dB |
最大入力 | 50mW |
コントローラー | ヘッドセット本体 |
マイク部 | |
マイクタイプ | 取り外し式ブームマイク |
マイク集音特性 | 単一指向性 |
マイク周波数特性 | 100Hz-10KHz |
マイク感度 | -41 ± 3 dB |
S/N比 | >= 50 dB |
マイクコントローラー | ヘッドセット本体 |
接続I/F | USB |
ケーブル長 | 1.3m |
保証期間 | 1年間 |
PC/PlayStation 4シリーズ対応のハイエンドモデル
Razer Thresher Ultimate for PS4は、2.4 GHzワイヤレス接続ヘッドセットとなり、ヘッドセット本体のほかに、ヘッドセットスタンドとベースステーションがセットになった製品だ。
ヘッドセット本体の仕様は、50mmドライバーユニットを採用し、イヤーカップに完全収納可なデジタルマイクを搭載。ボリュームとマイクの制御ボタンも本体内蔵型となっている。
イヤーパッドはレザーレット素材の低反発フォーム製の物を使用している。
ワイヤレス送信機となるベースステーション「オーディオ ハブ」には、同梱されているヘッドセットスタンドを取り付けることが可能。
オーディオ ハブにはPC接続用のUSB端子と、PS4との接続用にS/PDIF端子(光角型)を搭載している。
USB、S/PDIFどちらに接続した場合でも搭載されているDolby Headphone テクノロジーによるバーチャル7.1chサラウンドサウンドを楽しむことができる。(※PS4でUSB接続した場合は2chでの運用となる)
また、PC接続用USB端子の他に、本体充電用のUSB端子も別途搭載されている。
電源ボタンをはじめ、ボリュームなどのコントローラー系をすべて本体に内蔵しているのでスッキリとしたデザインだ。只、そのためか重量が約408gと重めなのがネック。
また、販売価格も発売時で税込28,965円とPS4本体(500GB)並に高価なのも悩ましいところ。
只、S/PDIFを持つバーチャル7.1chサラウンドサウンド対応のPS4用ワイヤレスヘッドセット、と仕様的に貴重な存在ではあるため、PC&PS4でガンガン使用したいという方は検討する価値はあるかと思われる。
製品名 | Razer Thresher Ultimate for PS4 |
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メーカー | Razer |
型番 | RZ04-01590100-R3A1 |
発売日 | 2017年12月23日 |
ヘッドホン部 | |
サラウンドサウンド | 7.1 Dolby サラウンドサウンド |
イヤーパッド | レザーレット |
ヘッドホン構造 | 密閉型 |
ドライバーユニットサイズ | 50mm ネオジム磁石 |
周波数特性 | 12Hz~28kHz |
インピーダンス | 32Ω |
コントローラー | ヘッドセット本体 |
マイク部 | |
マイクタイプ | デジタルマイク |
マイク集音特性 | 単一指向性 |
マイク感度 | -38 ± 3dB |
マイク周波数特性 | 100Hz~10kHz |
S/N比 | 55dB |
マイクコントローラー | ヘッドセット本体 |
無線方式 | 2.4Ghz |
操作距離 | 12m |
電池寿命 | 推定16時間 |
本体サイズ | 196mm x 214mm x 104.8mm |
本体重量 | 約408g |
ヘッドセット用スタンドサイズ | 143mm x 243mm x 125.2mm |
オーディオ ハブサイズ | 115mm x 36.5mm x 122mm |
保証期間 | 1年間 |
シンプルになったUSB接続デジタルマイク
Razer Seiren X(以下:Seiren X)は、配信向けに開発されたコンデンサーマイクを搭載したUSB接続マイクだ。
Seirenシリーズとしては、Razer Seiren/Razer Seiren Pro(以下:Seiren/Seiren Pro)が販売されていたが、プロ志向が強かったSeiren/Seiren Proに対しSeiren Xはコンパクトでシンプルな仕様になっている。
デザイン面では、Seiren/Seiren Proではマイク本体を2本のアルミ製スタビライザーで挟むように構成されていたが、Seiren Xでは1本のスタンドの上にマイク本体が乗ったシンプルな構造で、マイクを傾ける時はスタンドごと傾けるように変更されている。
内部面では、Seiren/Seiren Proでは4つの指向性を用途に合わせ切り替えることができたが、Seiren Xはスーパーカーディオイドのみとなっている。
Seiren Xのコンデンサーマイクには、マイク内部に振動やノイズを抑えるショックマウントを内蔵しているのが大きな特徴だ。内部に組み込んだことにより卓上をスッキリさせられるようになっている。
サンプリング/ビットレートは、Seiren/Seiren Proが192kHz/24bitだったのに対し、Seiren Xは44.1~48KHz/16bitと抑えられている。数値上はスペックダウンとなるが配信をメインとすれば十分なスペックだ。
販売価格も税込13,413円(2017年12月発売時点)と、大分手の出しやすい価格になった。
メーカーでは、”できるだけ目立たないデザイン”にしているとのことで、目の前に配置しても邪魔になりづらいコンパクトな設計で手軽で使いやすい製品になったかと思われる。
製品名 | Razer Seiren X |
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メーカー | Razer |
型番 | RZ19-02290100-R3M1 |
発売日 | 2017年12月23日 |
マイク部 | |
マイクタイプ | コンデンサーマイク |
カプセル | Ø25mmコンデンサーカプセル |
マイク集音特性 | スーパーカーディオイド |
マイク周波数特性 | 20Hz~20kHz |
マイク感度 | 17.8mV/Pa (@ 1kHz) |
最大SPL値 | 110dB (THD < 1% @ 1kHz) |
サンプリングレート | 最低44.1kHz / 最高48kHz |
ビットレート | 16bit |
必要電力 / 消費 | 5V 100mA |
ヘッドフォンアンプ部 | |
インピーダンス | ≥ 16Ω |
出力 (RMS) | 125mW (@ 32Ω) |
T.H.D | < 0.5% (@ 1kHz) |
周波数特性 | 20Hz ~ 20kHz |
対応機種 | Windows 7,8, 10/Mac OS X 10.8 以降 |
Open Broadcaster SoftwareおよびXsplit対応 | |
保証期間 | 1年間 |
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