ASRockの低価格、コンパクトで程よいストレージ増設力を備えるロングセラー中のベアボーンキットDeskMiniシリーズにAMDプロセッサー対応モデル「DeskMini A300」が登場、2019年2月8日(金)より販売を開始している。

「DeskMini A300」はMini-STX(Mini Socket Technology Extended)規格を採用しMini-ITXよりもさらに小型化しながらもデスクトップと同じタイプのCPUが搭載可能なギリ手のひらサイズのASRock製ベアボーンキットDeskMiniシリーズの第3弾で、基本的には既存のDeskMiniシリーズと同じ筐体を流用している。

本製品のトピックとしては同製品向け専用として開発されたASRock社のMini-STXマザーボード「A300M-STX」を採用することでシリーズ初のAMD Socket AM4 APU(Raven Ridge、Bristol Ridge)に対応している点。

留意点は下記に箇条書きでまとめてみた。

• Ryzen Gシリーズの場合CPU付属のりているクーラーは使用不可 (ただし日本国内版にはDeskMini対応クーラーが付属している)
• M.2ストレージ用スロット2つはどちらもPCIe NMVeのみに対応しM.2 SATA接続には非対応 (Ryzen Gシリーズ以外の場合PCI-e Gen3 X2接続となる)
• 3画面同時出力に対応しているがAMD Athlonプロセッサーシリーズの場合は2画面出力までの対応
• 一見組み合わせが最適そうなHyperX IMPACT DDR4メモリーの2933MHz、2666MHzモデルがSPDの対応問題でBOOT出来ない(2019-2-8現在) (2400MHz、3200MHzモデルはBOOT可能)

など、AMDのどのAPUを選択するかで各種対応幅が異なるので覚えておきたい。

その他の仕様としては、メモリは260pin DDR4-2133/2400/2666/2933/3200+ )SODIMMx2SLOT(最大32GB搭載可能)、ストレージインターフェイスは2.5インチベイ向けとしてSATA x2、M.2スロットはType-2280(PCIe NVMe対応)x2と、Type-2230(Key E)x1搭載、Type 2230はWifiモジュール用としている。

拡張スロットはUSB 3.0 x3(フロント Type-A x1、Type-C x1とリア Type-A x1)リアUSB 2.0 x1、ネットワークは有線Gb LAN(RealtekRTL8111H) x1、ディスプレイ出力は、HDMI、D-Sub、DP、の3系統が実装されRyzen Gシリーズ搭載時で最大3画面の同時出力に対応、その他、音声入出力などを搭載。

ケースサイズは80(W)x155(D)x155(W)mmの1.92Lクラスで縦横置きに対応、2.5インチのストレージを2台まで内蔵可能、電源は120W ACアダプタと専用CPUクーラーが付属している。

付属品はドライバーDVD、電源アダプタ、SATAケーブル×2、ネジセットなどで、保証期間は代理店1年としている。

DeskMini用オプション各種はDeskMini A300でも対応しており、USB拡張ポートやWifiキットなど必要に合わせて購入してほしい。