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PCメモリー価格動向ピックアップレポート - 2015年7月最終週版

2015年7月最終週のパソコン用メモリーの価格変動レポート。パソコンSHOPアークのデータを元に注目情報や注目メモリーをピックアップ。不透明なインターネットDRAM相場情報とは異なり販売店のPCメモリーブランド、製品価格を軸にアークメモリー担当がなるべくフラットに情報をお伝えします。

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公開日: 2015-07-29

メモリー相場変動TOPIC

  • サンプリング日:2015/7/28
  • 前回更新(比較)日:2015/7/14

  • サンプリングアイテム数:7316アイテム(前回比+43アイテム)
  • 今週の値下がりアイテム数:1206アイテム(前回比+785アイテム)
  • 今週の値上げリアイテム数:6アイテム(前回比-826アイテム)

  • 今週のアイテム総合平均値動き幅:-136円(前回平均-45円)

  • 今週の値下げアイテムの平均値下がり金額:-818円(前回平均-1161円)

  • 今週の値上げアイテムの平均値上がり金額:120円(前回平均191円)

ポイント

7月の最終変動は2週間前との比較となってしまったが、概要としては為替がリスク範囲内で推移し為替による価格影響が無く、DRAMコスト分が値下げに反映された形となった。

総合平均値動き幅を見ると下げ幅平均-136円(変動率-0.71%)と先々週の-45円(変動率-0.10%)から増加した、ただし今回の測定期間が2週間なので半分で割ってみると実質は1週間辺り-68円平均(変動率-0.355%)となり下げトレンドながらも4月~6月の市場と比較すると落ち着いてきていると言える。

値下げアイテムに絞った場合、変動率は-4.32%、金額幅にして平均-818円の下げ幅平均となっているが影響しているアイテムはほぼDDR4の大容量、高額系に偏っておりDDR3の値動きは例外を除き小さい。

またアイテムが43アイテム増加しているがこれはintel第6世代 Coreプロセッサー向けDDR4デュアルチャンネルタイプの製品が登録された事が要因となっている。

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DDR4は値下げ継続、DDR3も一部トレンドラインに条件付き特価も

7月14日から7月29日までの主な流れ

ドルベースでは基本的にDRAM相場に引きづられ緩やかではあるが下げ傾向が続いたが、この間為替が価格に影響するレベルで推移したタイミングがあった為、一旦落ち着いてから再び下げに推移する運びとなった。

7月の前~中頃にかけて大きく価格を下げたDDR3のハイクロック、OC選別上位品は落ち着き、替わりにDDR3-1600 4GBx2枚組で5~7000円、8GBx2枚組で12000~15000円クラス、つまりDDR3トレンドラインの下げ率が大きかったが単価が低い為、値下げ幅としてはインパクトは少ない。

ショップ間の競争とマーケットシェア奪回の相乗効果で徐々に価格が下がってきたPatriotのトレンドライン(240pin DDR3-1600 8GBx2枚組)

パトリオットメモリーのスタンダードモデル、4GbitDRAM採用一枚辺り8GBモジュールを2枚1組にしたデュアルチャンネルキット、DDR3 1600MHz CL11 1.5Volt JEDEC SPD駆動タイプ
取扱終了
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今週のメモリーピックアップデータ

開始時より変動幅をレポートしてきたが幅を軸にした場合、大容量や高額の製品が上位を独占する傾向がつよい為、今回より着眼点を変えてみた。

総合 変動率 TOP9

Brand Model Type 容量(構成) 税込売価 変動率
1 SanMax SMD-16G28HP-18M-D D3 1866 16GB (8x2) 16380 -31%
2 Kingston KVR21R15D8K4/32 D4R 2133 32GB (8x4) 49520 -21%
3 Kingston HX421C14FBK2/16 D4 2133 16GB (8x2) 18820 -19%
4 SanMax SMD-16G68EHP-13H-Q D3E 1333 16GB (4x4) 19780 -17%
5 G.Skill F4-3000C15Q-32GRK D4 3000 32GB (8x4) 45380 -15%
6 Corsair CMK16GX4M4B3200C16R D4 3200 16GB (4x4) 27990 -11%
7 Patriot PV416G240C5QK D4 2400 16GB (4x4) 19990 -9%
8 Crucial CT2K8G4DFD8213 D4 2133 16GB (8x2) 15780 -9%
9 SanMax SMD-16G68SP-18M-Q-BK D3 1866 16GB (4x4) 17990 -9%

変動率は有用と考え継続。 上記はマイナーアイテムや重複要素などを削除したピックアップデータ。


※ D3=DDR3 D3L=DDR3L D3S=DDR3-SO D3LS DDR3L-SO D4=DDR4 ※ D3R=DDR3 R-DIMM D3E=DDR3 U-DIMM ECC ※ D4R=DDR4 R-DIMM D4E=DDR4 U-DIMM ECC

※ SDRAM DDR DDR2は現行ラインナップではないとして除外

※ ランクインした製品のバリエーション(色違い、容量違い)も除外


DDR4が上位を占める中、今回変動率が最も高かったSanMax製 デスクトップ用 DDR3 1866MHz対応メモリ。

デスクトップ用hynixネイティブDDR3-1866タイプのDRAMとJEDEC新制定のDDR3-1866対応モジュールを採用した高速クロックモデル、SPD CL13-13-13 1.5Volt
取扱終了
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注目ポイント

今週の下げ率から特筆ポイントを挙げると平均10%前後の値下げ率に該当するメモリーの大半は特定のメーカーに偏った、具体的には SanMax (サンマックス)、kingston(キングストン)、Corsair (コルセア) 、G.Skill (ジ・ースキル)、Patriot (パトリオット)の5社。

上記のメーカー別平均と最大下げ率を下表にピックアップ。

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メーカー別ピックアップ価格推移

Brand 最大値下げ率(item) 総平均
SanMax -31% -1.6%
Kingston -21% -1.2%
Patriot -16% -1.3%
Corsair -15% -2.2%
G.Skill -15% -1.3%

大幅に下げているアイテムは一部、平均では微下げ

上記から見える事として、価格推移の最大に対して平均は落ち着いており、全体を巻き込むような大幅な価格引下げではなく一部の価格の合わないアイテムが現状相場に後追いで調整されたと考えて良い。

今後の注目ポイント

Windows 10はメモリー価格下落のストッパーにはならず、逆にメモリーは発売記念用特価商材として更に値下がりを加速させる可能性も。

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当面この流れに変化はなさそうではあるが、8月以降に留意しておきたいポイントとしては、Windows 10よりも


  • 次世代intelプロセッサ及びチップセットの市場投入がスムーズに行なわれるか
  • また上記がどのタイミングで潤沢となるか
  • さらにメーカーPC、ホワイトボックス系PCの採用タイミング、販売比率

など、メインストリームのDDR4へ移行するタイミングにより下げ止まりとなる可能性も。

ただし長期的に見た場合、DRAMメーカーが減産など生産調整を行なわなければ少なくとも上がる要素はあまり見当たらないといった現状である。

7月のPC用メモリーレポート総括

2015年7月期間のパソコン向けメモリー関連の価格推移を簡単にいうと、DRAM相場の下落幅以上にモジュール相場は下落したが、これは5~6月のDRAM相場の下落が本格的に反映された結果によるものである。

関連情報

TEXT: Ark Tech & Marketニュース 編集部 石井克朋

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