Kingston「Hyperx Pulsfire Dart&Alloy Origins」 - アークSTAFFレビュー
Kingstonのゲーミングブランド「Hyperx」がから発売中のゲーミングマウス「Hyperx Pulsfire Dar」とゲーミングキーボード「Hyperx Alloy Origins」を当店の店頭スタッフが2台同時レビュー! 実際にゲームプレイをし性能をチェック!
こんにちは。店頭スタッフIです。最近は急に寒くなってきたのでPCにとっては優しい季節になってきましたね。ちなみに私は寒さでたまに指が思った様に動かないですが。
今回はHyperxから発売されたワイヤレスマウスとキーボードのレビューです。
HyperX Pulsefire Dart ワイヤレスゲーミングマウス
まずはマウスから。
Hyperx Pulsefire DartはHyperx初の無線技術を導入したマウスです。
無線マウスと言えば今まではLogicoolの天下だった訳ですが、このPulsefire Dartはその牙城を崩すことが出来るのか見ていきましょう。
Pulsefire Dartの特徴ですが、最初に少し書いてある、Hyperx初の無線マウスというところです。
無線マウスと言えば G900が出た2016年からLogicool一強でした。当時としては無線マウスは他にも販売されてはいましたが、あまり評価としては高く無かった様な気がします。そんな中現れた超新星LightSpeed。自分は友人に勧められましたが半信半疑だったので買わなかった記憶があります。
無線デバイスが新しく発売されるときは大抵キワモノ扱いされていたのですが、この2016年を境にそういった風潮は無くなっていった様な気がします。 そんな風当たりの優しくなった環境で、Hyperxが今まで出してきた無線ヘッドセットなどで培ったノウハウをふんだんに注ぎ込んだPulseFire Dart。楽しみです。
では詳しくみてきましょう。
まずPulsefire Dartは付属のUSBドングルを使い、独自の2.4GHz帯のワイヤレス接続をします。このおかげで、遅延を低減し、安定性をもたらす事ができます。 付属のUSBドングルを使うのは結構一般的ですね。他の無線マウスでは独自の接続の他にBluetoothでも接続出来たりしますが、Pulsefire DartはBluetooth接続はサポートしていない様です。まあ、Bluetooth接続が出来てもゲーミング用途では心もとないですし、ここをサポートしないのは当たり前と言えば当たり前かもしれません。
マウス自体の性能としては、前述した無線機能の他にPixart社のハイエンドセンサー「PMW3389」センサーを採用し、非常に安定したトラッキングを実装しています。 PMW3389はPulsefire SurgeやDeathadder Eliteなど各社フラグトップ製品に使用されているものなので、マウスの命でもあるセンサー周りでも妥協をしていません。
無線マウスの目の上のたんこぶである、バッテリー問題については最長90時間と無線マウスでは破格の長さです。また、バッテリーを充電する際はUSB typeCケーブルを使った有線充電の他に、Qiを使用することで無線充電も行うことが出来ます。
Qiは比較的色々なものに採用されている企画なので、Qi対応デバイスを揃えている人にも嬉しいポイントですね。Qi充電スタンドを購入すればPulsefire Dartも充電でき、iPhoneも充電できるんですよ。Hyperxからqi充電スタンドも販売されているので、それと合わせて使うのも良さそうです。
Logicoolの様に独自の無線充電企画では無いので、既に環境が整っている人は新たに揃える必要が無い所がポイント高いですね。
形状は先細りのお尻が大きい被せ持ちして下さいと言わんばかりの形です。実際に被せ持ちをすると後述するラバーも相まって、ホールド感抜群です。
メーカーとしてオススメしている掴み持ちについては、お尻の部分が大きいので、意識して手のひらの部分に空気を入れる感じで持つとピッタリな感じでした。
マウスサイドについているラバーは結構大きめです。被せ持ちの際にも掴み持ちの際にも指とマウスが触れる部分がしっかりとカバーされており、とても滑りづらくマウスを動かす際に違和感がありませんでした。
自分は手汗がそれなりに出るので、滑りづらいマウスというのはそれだけで90点あげちゃうくらい重視しています。 また、ラバーが柔らかくて握った際に少し凹むのでそれも滑りづらい要因の一つなのかなと思いました。
重さの方は110gと無線マウスとしては普通。有線も含めたマウスとしては重量級なのですが、前述したホールド感が影響して、マウスに振られるといった感覚はありませんでした。比較的に大きめな形と無線のためのバッテリーを搭載しているという事もあり、重さは仕方ない部分もありますね。
ただ、形状の部分で少し触れた先細りお尻が大きい形が、この重さも含めて考えると、良くも悪くも影響が大きいです。 まずは良い部分から。被せ持ちした際にはお尻が大きいことによるガッチリとしたホールドによって110gという重量級マウスを扱いやすくしています。 悪い部分は重さのバランスです。お尻が大きいので重心が後ろの方にあります。これはハイセンシプレイヤーにとっては良いかもしれませんが、 自分の様なローセンシ気味のプレイヤーにとってはデメリットとして受け取られやすいのではないか?とも思いました。
被せ持ちでは上述した様にしっかりとホールド出来るので大きく影響は出なかったのですが、掴み持ちをする際にこのバランスが扱いづらいと感じました。
マウスクリック部分はセパレートタイプになっています。クリック部分はどの場所でも一貫性のある安定した感触なので、被せ持ち、掴み持ち、つまみ持ちと言ったどの様な持ち方でも、クリックをするという行動に対して違和感などを感じることはありませんでした。
また、どの場所でクリックしても押した時の硬さが変わらなかったので、スイッチ部分にもこだわりが見えます。
しっかりと細部までこだわっているがだけに、重量のバランスが少し悪いというところがすごく浮き出てしまっているのが残念でした。 一応重心はマウスの底面側かつ若干手首側なので凄く扱いにくいというわけではないのですが・・・ 他のマウスから乗り換えると慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。
Hyperx Alloy Origins RGB Mechanical Gaming Keyboard
続いては、Hyperx Alloy Originsについてです。今回レビューするのはリニアスイッチタイプのものです。
このキーボードはhyperx独自のキースイッチが採用されています。公式の仕様表を見る限りでは、赤軸と銀軸の間くらいの仕様になっています。 オリジナルキースイッチの詳細はメーカー公式ページに比較用の表などが用意されているので、合わせて見ていただくといいかもしれません。
Hyperx公式サイト
耐久性の面では、最近多く出てきている光学式には劣りますが、物理接点を持つスイッチでは8000万回と、とても耐久性があります。 触ってみた感触では、動作圧45gなのですが、他の45gスイッチに比べてちょっと重いかも?と感じました。 私自身の感覚的にはZowie Cerelitas ii の打ち心地に似ている様な気がしました。重すぎず軽すぎずとても良い塩梅です。 今私はRealforce R2の動作圧30gのモデルを使用しているのですが、意図していない入力がたまにあるので、Alloy Originsのこのくらいの重さの方が誤入力なども減りましたし、本当にちょうど良かったです。
キーボードのフレームはアルミを採用しており、シッカリとした重さがあります。また、底面についている滑り止めのおかげもあり、ゲーム中でもズッシリとした安定感があり、とても扱いやすかったです。 フレームが1枚の板なのでキー毎の高さの変化はあまりなく、キートップの形でキーの段がわかる様にしている感じです。
チルトスタンドは2段階立てられる様になっているので、立てない状態・小スタンドを立てた状態・大スタンドを立てた状態と、3段階の高さ調節ができます。
チルトスタンドを立てないと少し傾斜が足りないと感じたので、小スタンドを立てて使用するのが私的にオススメです。
キーの配列は一般的な日本語配列となっており、変換無変換キーがありながらそれなりの大きさのスペースキーがあるなど、ゲームとしての使い勝手だけでなく、ブラウジングなどの一般的な作業においても使いやすい様になっています。
個人的には変換無変換キーはあまり使わないので、無くてもよかったのではないかな~と思いました。使う人はよく使うキーなんですけどね、変換無変換キーって。ただ、使わない人は全く使わないので難しいところです。
それよりもAlloyシリーズ初の日本語配列モデルということの方がポイント高いですね。日本語配列だから買う人はいても変換・無変換がついてるから買わない人はいないと思うので。
Alloy Originsはフルキーボードにしては大きさがコンパクトで、USBtypeCケーブルは取り外すことが可能なので、断線を気にする事なく持ち運べます。
なのでC4LANなどオフラインイベントなどに行く際に重宝するのではないでしょうか。Alloy Originsのテンキーレスモデルが出たら凄く評判が良さそうな気がします。
実際に使用した感想&総評
では実際に「Apex Legends」で使用した感想を書いていこうと思います。
Apex Legendsはゲームテンポや個々の操作、判断などが比較的スピーディーなバトルロワイヤルゲームです。なのでそれを邪魔しないデバイスが必要です。
Pulsefire Dartは無線マウスによるケーブルへのストレスフリーなところや、クリックが軽く反応が早いので咄嗟に撃ち合えるところが使っていてとても良かったです。 無線マウスに付き物の遅延に関しては私自身はゲーム中に感じることが無かったので、有線マウスや他社の無線マウスと変わらない感覚で遊ぶことが出来ました。 ただ重量については少し微妙なところで、他のゲームと同じ様に私はローセンシの設定なのでいつもよりも少し力を入れてマウスを動かさなければいけませんでした。また重量バランスも少し悪いので普段使っているデバイスと同じ様に動かすと若干ズレが出るのが辛いところでした。
ただし、上述した無線技術の素晴らしさやマウスの持ちやすさはピカイチなので暫く使っていると直ぐにそのズレは修正することが出来ました。
Alloy Originsは思考を邪魔しない心地よい打鍵感と重さだったので、扱いにくいとかここが微妙といった点が出ないとても完成度の高いキーボードでした。 独自のメカニカルスイッチは他のメジャースイッチと遜色ない扱いやすさでしたし、入力遅延があるとかチャタリングが起こるとかそういったことはありませんでした。 むしろ完成度が高すぎて特筆すべきことがあまり無いというレビュアー泣かせなキーボードです。 キーボードに求められている機能・性能の全てを高い次元で兼ね備えている最高の日本語配列のメカニカルキーボードでした。
製品仕様
Kingston(キングストン)について
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