世界No1シェアのモジュール生産量を誇るKingstonのハイパフォーマンス、ゲーミングのブランド「HyperX」ブランドのメインストリーム「FURY」シリーズからDDR4-3600/DDR4-3733のハイクロック選別モデルと32GBモジュールベースのDDR4-3200大容量64GBキット、128GBキットなどが一部のアキバのPCショップに入荷、販売を開始している。

入荷、販売を確認したモデルは以下の通り

実際には1枚単品モデルや下位速度版など合計32モデルがメーカーよりローンチされているが、国内ではニーズがあまり見込めないものを外した主要12モデルがショップに入荷している。

この12モデルの特長を大枠で分類すると

• シリーズ初のDDR4-3600/DDR4-3733モデル(8GBもしくは16GBモジュール品)
• シリーズ初の32GBモジュール採用OCモデル(DDR4-3200選別)

と、上記の2タイプに分かれそれぞれHyperx FURYシリーズとしては新投入となる。

次にそれぞれ分類されたモデルのポジションをもう少し掘り下げてみた。

HYPERXブランドのDDR4メモリーにはデスクトップハイエンドユーザー向けの「Predator DDR4/Predator DDR4 RGB」、デスクトップ向けメインストリームの「FURY DDR4/FURY DDR4 RGB」、そしてノート用の「Impact DDR4」と3つのシリーズがランアップされており基本的にJEDECに準拠したKingstonブランドの定格SPDモデルとは異なり速度、レーテンシなどなにかしらがチューンされた選別された所謂「オーバークロック」メモリー。

RGB非搭載時代の1st Gen(旧ヒートスプレッダデザイン時)にはDDR4-3200/3466ながらも定格電圧1.2Voltで選別したSPDでも動作可能なレアなOCメモリーも発売されていたが新ヒートスプレッダーになった新FURYでは1.35Volt XMPのみになっており同シリーズの独自性は薄れているがその分OCメモリーとしては汎用的なスペックとなっている。

従来のKingston(HYPERX)製品はどちらかというとintel寄りで、今まではDDR4-3466をシリーズ最速とし、それ以上の速度については上位シリーズのプレデターでのみラインアップされていたが、今回FURYでもDDR4-3600、DDR4-3733スペックが新たに追加されパフォーマンスが底上げされている、さらにAMD Ryzenサポートも前面に押し出してきており今のトレンドにマッチした製品と言っていいかもしれない。

基本的にAMDのトレンドはDDR4-3600だが、本シリーズではDDR4-3733を上位選別として用意されており、これは従来の他社同クロック選別品よりは割安、かつXMPのセカンドプロファイルにDDR4-3600モデルと同じスペックが記載されているため、予算に余裕がある場合は一つ上のモデルがオススメとなりそうだ。

選別スペックはDDR4-3600モデルがCL17-21-21 1.35Volt、DDR4-3733モデルがCL19-23-23 1.35VoltでXMP2.0準拠、人気のG.Skill AMD対応モデル3rdグレードspecがDDR4-3600 CL16-19-19 1.35Volt、4thグレードDDR4-3600 18-22-22 1.35Voltなので丁度中間ポジションとなり価格も割とニアなので選択肢に入れてみても良さそうだ。

また、ハイクロックモデルにはRGB LEDモデルも用意されているので光らせたい層はこちらがオススメ、ただし価格は発光無し版より高くなるので留意しておきたい。

最近選択肢が増えつつある32GBモジュール(1枚で32GBのメモリー)をベースにした大容量キット。 今回入荷しているのはDDR4-3200 CL16-20-20 1.35Voltで選別されたXMP2.0準拠のOCモデルでこちらはRGB版はなく通常の2nd GenタイプのFuryヒートスプレッダ搭載版のみとなる。 2枚組の64GBキットと4枚組の128GBキットの2バリエーションが用意されintel 300シリーズ(要対応BIOS)もしくはAMD 第3世代Ryzen環境に対応している。

Corsair Vengeance DDR4 LPXのDDR4-3200 EスペックもしくはG.SKillのRipjaws V辺りが対抗モデルとなる。