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最軽量クラスの重量と完成された形状で勝利へと確実に近づけるワイヤードゲーミングマウス「ASUS P307 TUF GAMING M4 AIR」- アークSTAFFレビュー

ASUS TUF Gamingシリーズより販売されている、究極の軽さと操作感で勝利へと一歩近づけるeSports向けゲーミングマウス「P307 TUF GAMING M4 AIR」を徹底レビュー

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公開日: 2022-02-17

ASUS P307 TUF GAMING M4 AIR を使ってみた

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今回は2022年2月4日(金)より販売を開始している「ASUS P307 TUF GAMING M4 AIR」ゲーミングマウスをレビューしていきたいと思います。 実は前回レビューを投稿してから2年が経過していて、月日が経つのは早いなと思いつつ勘を取り戻しながら書けたら良いなと思ってます。よろしくお願いします。

パッケージ

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パッケージには今回のマウスの特徴である4つのポイントがギュギュっと纏められています。

1番目が特徴的なピラミッド型の「Air Shell」デザインによる圧倒的な堅牢さと軽量さ(47g)を実現したという事。

2番目がオリジナルパラコードと100%テフロンソールによるワイヤレスマウスと何ら変わらない操作感が実現されている事。

3番目が抗菌加工によってマウスが清潔に保たれる事。

4番目に防水加工が施されていて、飲み物とかを溢しても大丈夫という事。

1番と2番がゲーミングマウスとして特に重要なポイントですね。3番と4番はマウスの本体性能に直接は関わりませんが、使い勝手の+αとして紹介されています。

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パッケージの中にはマウス本体と取扱説明書、保証書の3点のみととってもシンプルな付属品になっています。 パッケージは最近のマウスでよくある紙の土台にプラカバーでマウスを固定しながら保護する形になっています。 マウスの底面にはソールに傷がつかないように保護用のシールが貼られており、パッケージの作りと合わせて輸送時に発生するトラブルを大きく軽減していると予想できます。

マウス本体

まずパッケージから取り出してみて第一に感じたことが、結構大きいマウスという事です。全長126mm幅63.5mmは文句なしのLサイズゲーミングマウスとなっており、このサイズでありながら47gの軽さは笑えてきちゃいます。 ここ最近のゲーミングマウスは軽量化ブームが到来していますが、重量50g以下を達成しているメーカーというのは実は非常に少なく、筆者が把握しているなかでも5、6社程度しかないです。 更にこのサイズのゲーミングマウスで50g以下は滅多になく、まさしくオンリーワンな存在であると言えます。

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形状としては中央部が少しくびれたスタンダードでシンプルなシンメトリーマウスといった印象です。 変に味付けされた形でないため自然なフォームで楽に握れるのが非常に良いポイントだと思います。

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高さが39.6mmとスペック上の高さはそこまでなく平べったい印象を受けるのですが、実際に握ってみると意外に中央部への膨らみが大きく盛り上がる形状のため、結構高さがあるように感じます。 この影響で手とマウスが一体化するためフィット感が非常に良いです。

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メインスイッチのシェルはセパレートタイプとなっており、凹んだガイドなどが設けられてなく平な形状です。 ガイドが有るのと無いのとだと好みが分かれる部分ではありますが、ガイドが無いほうがマウスに持ち方を強制されることもなく好きな風に指を置くことが出来ます。

またセパレートタイプのシェルなので、スイッチの奥の方でも手前の方でもクリック感の変化が少なく、上記の形状と相まって特定の持ち方にこだわらない自由な持ち方が出来るという点が魅力的ですね。

メインスイッチはストロークが若干深めで1回1回のクリックが明瞭です。またクリックした後の反発力もしっかり備わっているため、精密なコントロールをしながらのタップ撃ちといったこともやりやすかったです。

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サイドのシェルはマウス後部にピラミッド型の凹凸成型がされていることが特徴です。ピラミッド成型の部分は部位によって肉抜き加工がされている所とされていない所があります。

正直な所この成型加工は賛否両論あるのではないかと個人的には考えていており、と言うのもこのピラミッド成型の部分が指とマウスの密着感を低下させていると感じました。

手汗が滲む前は凹凸加工がいい感じに指に食い込み滑り止めとなってくれていたのですが、手汗が滲んでくると小指の部分のグリップ力が足りないと感じました。

もちろんこれは自分のマウスの持ち方だから起こってしまったデメリットであって、全員に共通して起こりえる事ではないです。

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ワイヤードマウスの操作感にダイレクトに繋がるケーブルについては、採用されている「TUF Gaming パラコードケーブル」は非常に完成度が高いです。 細目でしなやかさのあるケーブルになっていてFPSの様な激しく大きくマウスを動かすゲームジャンルでもケーブルの煩わしさを感じませんでした。

しかし少しケーブルが細すぎて柔らかいので、お手持ちのマウスバンジーと組み合わせた際に上手くケーブルを固定できないといったトラブルがあるかもしれません。 しなやかさと軽さを追求し、妥協をしなかったからこそ結果的にそれが裏目ってしまった珍しいパターンですね。

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付属のマウスソールは上部に中ぶりのソールが2枚、下部に大ぶりなソールが1枚、センサーを取り囲む様に1枚の計4枚のソールが貼られています。 ソールの縁は角が立たない様に丸まったカッティングが施されており、100%テフロン材質なことも相まって非常に軽快な滑りです。 また、センサー周りにもソールがデフォルトで貼られているため、中間材質の柔らかいマウスパッドとの組み合わせでもセンサーの距離が均一になるため、トラッキングの最適化が期待されます。

マウスの性能を決めるセンサーは「Pixart PMW3365」なるオプティカルセンサーが搭載されています。個人的にこの型番のセンサーは聞き覚えが無いですが、Pixartのセンサーはデバイスメーカーとコラボしたセンサーを出す際に、型番を変えたセンサーを出す事が多く、ASUSオリジナルチューニングの型番のセンサーとなっているようです。

センサーのスペックは最大解像度16000DPI、最大トラッキング速度400IPS、最大加速度40Gとなっています。この性能はワイヤレスマウスで採用されることが多く定番のPMW3335センサーと一致しており、両者には何かしらの関連性が伺えます。

スペック上では「PAW3370」や「PMW3389」には劣りますが、正直なところ最近のセンサーは非常に高性能化しているため体感だと他のハイエンドセンサーと変わらない使い心地です。

次は、ゲーミングマウスにおいて重要要素である形状について詳しく見ていきたいと思います。

つまみ持ち

本体の大きさが結構あるため、このマウスをつまみ持ちで扱うユーザーは少ないとは思いますが、非常にフィット感が良いです。

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中央のちょっとしたくびれが最適な指の置き場になり、無理なく指だけでマウスを挟み込むことが出来るのでマウスと手のひらにスペースを作ることが容易です。

また、つまみ持ちの様な浅い持ち方でもメインスイッチのクリック感が変わることが無く、歯切れのよく軽量なフィードバックを得ることが出来るため、つまみ持ちでよくあるマウスの形状はフィットするが、クリックスイッチの感触が微妙で扱いづらいという事がありませんでした。

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小指の部分が特に滑りやすい

ちょっと残念だった部分としては上述しているのですが、ピラミッド型成型が手汗が滲んでくると滑りやすくなってしまう点です。 特につまみ持ちの場合指だけでマウスを支えるので、指一本分でもグリップ力の低下は見過ごせないなと感じました。つまみ持ちで使用する際にはグリップテープなどを貼り付けて予防することが大切です。

つかみ持ち

マウス中央部にかけてのふくらみが手のひらに自然に収まるのでマウスとのフィット感が高く、個人的には一番ベストな持ち方だと感じました。

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本体の大きさがあるためマウスを持つ際に余計な力が入りにくく、機敏で繊細な操作が出来ます。 つまみ持ちの際に気になったサイドの凹凸加工問題ですが、つかみ持ちの場合その他の部分で手とフィットし、しっかりホールド出来るのでグリップ力の低下はそこまで気になりませんでした。

ただし、サイドボタンが少し後方気味にあるのでサイドボタンへのアクセスの悪さはデメリットとして存在するかなと思います。 逆に言えばサイドボタンの誤爆が無くなるので良いポイントとも捉えられるのですが、最近のゲームは使用するボタン数の兼ね合いでサイドボタンも利用する人が増えていると思うので、デメリットとして映ってしまったといった感じです

かぶせ持ち

シンメトリーデザインのマウスなのでどうしても薬指と小指の収まりの悪さが気になります。

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と言ってもマウス自体は大型サイズなので持ち方次第である程度収まりの悪さは解消できると思います。 また、親指と人差し指辺りに空間が生まれてしまい、密着感は低くなってしまうので、より密着度の高い製品が欲しい方は素直にエルゴノミクスデザインのマウスを購入した方が良いと思います。

こればっかりはそもそもかぶせ持ちをターゲットにしたマウスではないので極々当たり前のことではあるのですが。

逆に言えば、それほど密着感を求めておらず、かぶせ持ちでマウスをガンガン振っていくスタイルのユーザーには、重量の軽さとしなやかなパラコードの相乗効果から来る操作性の高さを求めている方にはピッタリではないでしょうか。

まとめ

どの持ち方でも軽量な本体とパラコードのおかげで抜群の操作性の高さを持っていると感じました。 軽くて明瞭なスイッチは押す場所を限定しないため浅く持っても深く持っても一貫性のあるフィードバックも素敵なポイントです。 ビルドクオリティの高さから来る堅牢さや、防水加工、6000万回以上の寿命を持つスイッチの採用など、TUFの名に恥じない耐久性の高いシンプルなマウスとなっています。 シンプルなマウスは他製品との差別化が難しかったりするのですが、「M4 Air」に関しては最軽量クラスの重量やどの持ち方でもフィットする形状を持っており、差別化出来ないオンリーワンな製品であると今回の検証で感じました。

価格も税込み7000円程度(2022年2月)と昨今のゲーミングデバイスの価格を考えるとお手頃価格となっており、エントリーユーザーだけでなくその性能の高さからハイエンド製品を愛するコアユーザーにも満足できる逸品になっています。

中空のピラミッド型フレームからなる超軽量Air Shell設計による超軽量、16,000dpi光学センサー搭載ゲーミング有線マウス
P307/TUF/GAMING/M4/AIR
税込価格: 6,980円

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アーク@アキバ店舗STAFF