AMD Ryzen 9000シリーズプロセッサー「Ryzen 7 9700X」「Ryzen5 9600X」販売開始
AMDの新アーキテクチャZen5を採用したソケットAM5対応デスクトップ向けプロセッサー「RYZEN 9000」シリーズの一部モデルが2024年8月10日(土)11:00より販売を開始している。 販売を開始したのは8コア16スレッド最大ブーストクロック5.5GHzの「Ryzen 7 9700X BOX 100-100001404WOF」と、6コア12スレッド最大ブーストクロック 5.4GHzの「Ryzen 5 9600X BOX 100-100001405WOF」の2モデルで上位モデルは解禁時点では未定としている。
「AMD Ryzen 7 9700X」と「AMD Ryzen5 9600X」販売開始
AMDの新アーキテクチャZen5を採用したソケットAM5対応デスクトップ向けプロセッサー「RYZEN 9000」シリーズの一部モデルが2024年8月10日(土)11:00より販売を開始している。
入荷・販売を開始したのは、8コア16スレッド / 3.8GHz(最大ブーストクロック 5.5GHz) / L2 8MB+L3 32MBキャッシュ / Radeon Graphics (2コア) /「Ryzen 7 9700X BOX 100-100001404WOF」と、6コア12スレッド / 3.9GHz(最大ブーストクロック 5.4GHz) / L2 6MB+L3 32MBキャッシュ / Radeon Graphics (2コア)の「Ryzen 5 9600X BOX 100-100001405WOF」の2モデルでいずれもCOOLERは別売としている。
また、気になる上位モデル「AMD Ryzen 9 9950X BOX 100-100001277WOF」と、「AMD Ryzen 9 9900X BOX 100-100000662WOF」の上位2モデルは今回、間に合わずこれらの発売日は解禁日時点で未定としている。
主な特長
AMD Ryzen 9000シリーズ・デスクトップ・プロセッサーは、今年のCOMPUTEXで発表されたゲーマー、エンスージアスト、コンテンツ・クリエイター向けのRyzenフラグシップ7000シリーズの後継として開発されたもので、CCDにTSMC 4nmプロセスにシュリンクされたアーキテクチャ「Zen 5」を採用(IODはTSMC 6nm)し、IPCが前世代のZen4比で約16%向上しているほか、今回販売を開始した9700X/9600XのTDPは両モデル共に65Wに留めている。
それ以外にもフロントエンド部のディスパッチは6基から8基に、ALU(Arithmetic and Logic Unit/演算装置)も4基から6基に、アウトオブオーダ実行時の命令保存数も320から448へと拡張されている。
Ryzen 9000と7000の主要スペック比較
コードネーム | Granite Ridge | Raphael | Granite Ridge | Raphael |
コア数 | 8コア | 8コア | 6コア | 6コア |
スレッド数 | 16スレッド | 16スレッド | 12スレッド | 12スレッド |
動作クロック | 3.8GHz | 4.5GHz | 3.9GHz | 4.7GHz |
最大ブーストクロック | 5.5GHz | 5.4GHz | 5.4GHz | 5.3GHz |
キャッシュ | 40MB (8MB L2キャッシュ + 32MB L3キャッシュ) | 40MB (8MB L2キャッシュ + 32MB L3キャッシュ) | 38MB (6MB L2キャッシュ + 32MB L3キャッシュ) | 38MB (6MB L2キャッシュ + 32MB L3キャッシュ) |
TDP | 65W | 105W | 65W | 105W |
対応メモリー |
DDR5-5600 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
DDR5-5200 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
DDR5-5600 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
DDR5-5200 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
前世代のRyzen 7 7700X/Ryzen 5 7600Xとの大きな違いは、TDPがこれまでの105Wから65Wへと引き下げられている点、それに加え抵抗もが15%改善されており、空冷クーラーでも十分対応できるレベルまで発熱が軽減されている事。 また、ベースクロックを下げつつブーストクロックが引き上げるなどメリハリのあるクロックマネジメントに調整されているのも大きな改善ポイント。
対応マザーボード・メモリー・クーラー
CPUソケットは「Socket AM5」が引き続き採用されており対応BIOSに更新すれば現行のAMD 600シリーズチップセット搭載のSocket AM5対応マザーボードでも対応可能。
CPUソケットは「Socket AM5」対応であれば従来製品が使用できる、かつ選択するモデルによっては発熱が軽減されているので実態的に選択肢は増えている。とはいえ選択時はケース内のスペースに合わせて冷却力に余裕があるものをオススメしたい。
メモリーはDDR5が引き続き採用されている、ただし定格(非OC)対応としては従来のDDR5-5200からDDR5-5600に底上げされており帯域面での改善が期待できる。OC対応については上限はマザーボードにより異なり、かつオウンリスクが伴うので留意が必要。
パフォーマンス
気になるパフォーマンスは下記に主要メディアによるベンチマーク・レビュー詳細をまとめてみたので参考にしてみて欲しい。
製品詳細
型番 | 100-100001405WOF | 00-100001404WOF |
シリーズ | AMD Ryzen 9000 | AMD Ryzen 9000 |
メーカー | AMD | AMD |
Windows 11 対応状況 | 対応 | 対応 |
対応ソケット | Socket AM5 | Socket AM5 |
コードネーム | Granite Ridge | Granite Ridge |
コア数 | 6コア | 8コア |
スレッド数 | 12スレッド | 16スレッド |
動作クロック | 3.9GHz | 3.8GHz |
最大ブーストクロック | 5.4GHz | 5.5GHz |
AMD EXPO™ Memory Overclocking Technology | 対応 | 対応 |
Precision Boost Overdrive | 対応 | 対応 |
Precision Boost 2 | 対応 | 対応 |
キャッシュ | 38MB (6MB L2キャッシュ + 32MB L3キャッシュ) | 40MB (8MB L2キャッシュ + 32MB L3キャッシュ) |
TDP | 65W | 65W |
対応メモリー |
DDR5-5600 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
DDR5-5600 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
対応メモリーサイズ | 最大192GB (48GB×4) | 最大192GB (48GB×4) |
メモリーチャンネル | 2「デュアルチャンネル」 | 2「デュアルチャンネル」 |
ECCメモリ対応 | ECC対応 (※ECC機能は搭載マザーボードが対応している場合のみ使用可能です) | ECC対応 (※ECC機能は搭載マザーボードが対応している場合のみ使用可能です) |
PCI Express リビジョン | 5.0 | 5.0 |
PCI Express 最大レーン数 | 28 (16x GPU / 8x General / 4x Chipset Link) | 28 (16x GPU / 8x General / 4x Chipset Link) |
内蔵グラフィックス | Radeon Graphics | Radeon Graphics |
グラフィックスコア数 | 2 | 2 |
グラフィックスクロック(最大) | 2200MHz | 2200MHz |
グラフィックス対応API | DirectX 12 / OpenGL 4.6 / Vulkan | DirectX 12 / OpenGL 4.6 / Vulkan |
CPUクーラー付属 | なし (別売り) | なし (別売り) |
倍率ロックフリー | 対応 | 対応 |
備考 |
※MBのUEFIがRyzen 9000対応バージョンでない場合に起動出来ません。USBフラッシュバック機能などで予めMBのUEFIをアップデートしてご利用下さい。 ※AMD Ryzen™ プロセッサーの対応Windowsバージョンは、「Windows 10」以降となります。 |
※MBのUEFIがRyzen 9000対応バージョンでない場合に起動出来ません。USBフラッシュバック機能などで予めMBのUEFIをアップデートしてご利用下さい。 ※AMD Ryzen™ プロセッサーの対応Windowsバージョンは、「Windows 10」以降となります。 |
保証期間 | 3年間 | 3年間 |
JAN/EUCコード | 0730143315609 | 0730143315593 |
発売日 |
2024-08-10 |
2024-08-10 |
アーク参考価格 | 読み込み中 | 読み込み中 |
製品詳細 | 製品詳細 |
Ryzen9000シリーズ搭載BTOパソコン
アークのBTOブランド「arkhive」から3モデルが登場。ASUS、MSIなどのアライアンスモデルやピラーレスモデルがラインアップされている。
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