12コアと16コアが遅れて登場、AMD Ryzen 9000シリーズ上位モデル「Ryzen 9 9950X」と「Ryzen 9 9900X」販売開始
AMDの新アーキテクチャZen5を採用したソケットAM5対応デスクトップ向けプロセッサー「RYZEN 9000」シリーズの上位2モデルが2024年8月23日(金)11:00より販売を開始している。 販売を開始したのは16コア32スレッド最大ブーストクロック 5.7GHzの「Ryzen 9 9950X BOX 100-100001277WOF」と、12コア24スレッド最大ブーストクロック 5.6GHzの「Ryzen 9 9900X BOX 100-100000662WOF」の2モデルで初回入荷はごく少量。
「AMD Ryzen 9 9950X」と「AMD Ryzen 9 9900X」販売開始
AMDの新アーキテクチャZen5を採用したソケットAM5対応デスクトップ向けプロセッサー「RYZEN 9000」シリーズの上位2モデルが2024年8月23日(金)11:00より販売を開始している。
入荷・販売を開始したのは、販売を開始したのはSocket AM5 / 16コア32スレッド / 4.3GHz(最大ブーストクロック 5.7GHz) / L2 16MB+L3 64MBキャッシュ / Radeon Graphics (2コア) / 最大PCIe(5.0)レーン数 24 / TDP 170Wの「Ryzen 9 9950X BOX 100-100001277WOF」と、Socket AM5 / 12コア24スレッド / 4.4GHz(最大ブーストクロック 5.6GHz) / L2 12MB+L3 64MBキャッシュ / Radeon Graphics (2コア) / 最大PCIe(5.0)レーン数 24 / TDP 120Wの「Ryzen 9 9900X BOX 100-100000662WOF」の2モデルでいずれもCPUクーラーは別売としている。
上記2製品の発売によりRyzen 9000シリーズはエントリークラスからハイエンドまで4モデル展開に拡充され一通り出揃った事になるが、初回入荷分はごく微量で入手性が改善するのは9月中後半の見込み。
Ryzen 9000シリーズの主な特長
AMD Ryzen 9000シリーズ・デスクトップ・プロセッサーは、今年のCOMPUTEXで発表されたゲーマー、エンスージアスト、コンテンツ・クリエイター向けのRyzenフラグシップ7000シリーズの後継として開発されたもので、CCDにTSMC 4nmプロセスにシュリンクされたアーキテクチャ「Zen 5」を採用(IODはTSMC 6nm)し、IPCが前世代のZen4比で約16%向上しているほか、今回販売を開始した12コアのRyzen 9 9900XはTDPが170Wから120Wへ、PPTも162Wに引き下げられている他、Ryzen 9 9950XはTDPは7950X同様170WだがPPTは30W低い200Wにに引き下げられワットパフォーマンスが向上している。
それ以外にもフロントエンド部のディスパッチは6基から8基に、ALU(Arithmetic and Logic Unit/演算装置)も4基から6基に、アウトオブオーダ実行時の命令保存数も320から448へと拡張されている。
Ryzen 9 9950X/9900Xと7950X/7900Xの主要スペック比較
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| シリーズ | AMD Ryzen 9000 | AMD Ryzen 7000 | AMD Ryzen 9000 | AMD Ryzen 7000 |
| コードネーム | Granite Ridge | Raphael | Granite Ridge | Raphael |
| コア数 | 16コア | 16コア | 12コア | 12コア |
| スレッド数 | 32スレッド | 32スレッド | 24スレッド | 24スレッド |
| 動作クロック | 4.3GHz | 4.5GHz | 4.4GHz | 4.7GHz |
| 最大ブーストクロック | 5.7GHz | 5.7GHz | 5.6GHz | 5.6GHz |
| キャッシュ | 80MB (16MB L2キャッシュ + 64MB L3キャッシュ) | 80MB (16MB L2キャッシュ + 64MB L3キャッシュ) | 76MB (12MB L2キャッシュ + 64MB L3キャッシュ) | 76MB (12MB L2キャッシュ + 64MB L3キャッシュ) |
| TDP | 170W | 170W | 120W | 170W |
| 対応メモリー |
DDR5-5600 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
DDR5-5200 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
DDR5-5600 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
DDR5-5200 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
| JAN/EUCコード | 0730143315272 | 0730143314534 | 0730143315296 | 0730143314558 |
| 発売日 |
2024-08-23 |
2022-09-30 |
2024-08-23 |
2022-09-30 |
対応マザーボード・メモリー・クーラー
CPUソケットは「Socket AM5」が引き続き採用されており対応BIOSに更新すれば現行のAMD 600シリーズチップセット搭載のSocket AM5対応マザーボードでも対応可能。
CPUソケットは「Socket AM5」対応であれば従来製品が使用できる、かつ選択するモデルによっては発熱が軽減されているので実態的に選択肢は増えている。とはいえ選択時はケース内のスペースに合わせて冷却力に余裕があるものをオススメしたい。
メモリーはDDR5が引き続き採用されている、ただし定格(非OC)対応としては従来のDDR5-5200からDDR5-5600に底上げされており帯域面での改善が期待できる。OC対応については上限はマザーボードにより異なり、かつオウンリスクが伴うので留意が必要。
パフォーマンス
気になるパフォーマンスは下記に主要メディアによるベンチマーク・レビュー詳細をまとめてみたので参考にしてみて欲しい。
製品詳細
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| 型番 | 00-100001404WOF | 100-100001405WOF | 100-100001277WOF | 100-100000662WOF |
| シリーズ | AMD Ryzen 9000 | AMD Ryzen 9000 | AMD Ryzen 9000 | AMD Ryzen 9000 |
| メーカー | AMD | AMD | AMD | AMD |
| 対応ソケット | Socket AM5 | Socket AM5 | Socket AM5 | Socket AM5 |
| コードネーム | Granite Ridge | Granite Ridge | Granite Ridge | Granite Ridge |
| コア数 | 8コア | 6コア | 16コア | 12コア |
| スレッド数 | 16スレッド | 12スレッド | 32スレッド | 24スレッド |
| 動作クロック | 3.8GHz | 3.9GHz | 4.3GHz | 4.4GHz |
| 最大ブーストクロック | 5.5GHz | 5.4GHz | 5.7GHz | 5.6GHz |
| AMD EXPO™ Memory Overclocking Technology | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| Precision Boost Overdrive | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| Precision Boost 2 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| キャッシュ | 40MB (8MB L2キャッシュ + 32MB L3キャッシュ) | 38MB (6MB L2キャッシュ + 32MB L3キャッシュ) | 80MB (16MB L2キャッシュ + 64MB L3キャッシュ) | 76MB (12MB L2キャッシュ + 64MB L3キャッシュ) |
| TDP | 65W | 65W | 170W | 120W |
| 対応メモリー |
DDR5-5600 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
DDR5-5600 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
DDR5-5600 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
DDR5-5600 (2DIMMまで) DDR5-3600 (4DIMM) |
| 対応メモリーサイズ | 最大192GB (48GB×4) | 最大192GB (48GB×4) | 最大192GB (48GB×4) | 最大192GB (48GB×4) |
| メモリーチャンネル | 2「デュアルチャンネル」 | 2「デュアルチャンネル」 | 2「デュアルチャンネル」 | 2「デュアルチャンネル」 |
| PCI Express リビジョン | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 5.0 |
| PCI Express 最大レーン数 | 28 (16x GPU / 8x General / 4x Chipset Link) | 28 (16x GPU / 8x General / 4x Chipset Link) | 28 (16x GPU / 8x General / 4x Chipset Link) | 28 (16x GPU / 8x General / 4x Chipset Link) |
| 内蔵グラフィックス | Radeon Graphics | Radeon Graphics | Radeon Graphics | Radeon Graphics |
| グラフィックスコア数 | 2 | 2 | 2 | 2 |
| グラフィックスクロック(最大) | 2200MHz | 2200MHz | 2200MHz | 2200MHz |
| グラフィックス対応API | DirectX 12 / OpenGL 4.6 / Vulkan | DirectX 12 / OpenGL 4.6 / Vulkan | DirectX 12 / OpenGL 4.6 / Vulkan | DirectX 12 / OpenGL 4.6 / Vulkan |
| CPUクーラー付属 | なし (別売り) | なし (別売り) | なし (別売り) | なし (別売り) |
| 倍率ロックフリー | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 保証期間 | 3年間 | 3年間 | 3年間 | 3年間 |
| JAN/EUCコード | 0730143315593 | 0730143315609 | 0730143315272 | 0730143315296 |
| 発売日 |
2024-08-10 |
2024-08-10 |
2024-08-23 |
2024-08-23 |
| アーク参考価格 | 読み込み中 | 読み込み中 | 読み込み中 | 読み込み中 |
| 製品詳細 | 製品詳細 | 製品詳細 | 製品詳細 |
Ryzen 9 9950X、Ryzen7 9900X搭載BTOパソコン
アークのBTOブランド「arkhive」から3モデルが登場。 NZXT製「H7 Flow (2024) シリーズ」ミドルタワーケース採用モデル、 Fractal Design製「Torrentシリーズ」ケース採用モデルおよび、Antec製ミドルタワーケース「P20C ARGB」採用モデルの合計3モデルがラインアップされている。
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