
新技術、Micron 3D NAND採用2.5インチSSD 「Crucial MX300」シリーズ販売開始
Micron社のメモリダイを32枚積層させた新技術、3D TLC NANDを採用した2.5インチSSD「Crucial MX300シリーズ」の販売が2016年6月17日より開始された。今回発売を確認したのは750GBタイプの「CT750MX300SSD1」1モデルのみ。
Crucial (クルーシャル) SSD初の3D NAND採用モデル登場

「MX300」はCrucialのエントリーユーザー向けのSSDシリーズで「MX200」シリーズの後継にあたる。 発売を開始したのは、2.5インチ、厚さ7mm、内蔵型、SATA接続、容量750GBモデルの「CT750MX300SSD1」でMicron社の新技術3D NANDを採用しているのが最大の特徴となる製品だ。
Micronの3D NANDはintelと共同で進めてきた、従来の2D方式のNANDで標準的に使われてきたフローティングゲート方式をそのまま採用する事に成功した他社(SamsungやSKHynix、SanDisk、東芝)とは異なる新テクノロジーで、他社3D NANDが採用しているチャージトラップ方式と比較しいくつかの点で有利だと言われている。
また従来の2D NANDと比較し、低く安定した電圧制御が可能となったため、従来のTLC方式のSSDよりも信頼性、耐久性の向上が期待出来る。
例えばSKhynix社の従来2D方式のMLC NANDを採用したSC300シリーズの総書込容量72TBWに対し、3D 384bit NANDを採用したMX300は220TBWとTLCながら大きく向上している。


主なスペックはシーケンシャルリード530MB/s、ライト510MB/s、ランダムアクセスリードは92,000IOPS、ライト83,000IOPSと最近のTLC NANDタイプのSSDとしては標準的といえるカタログスペックを有している。
価格は税込み23,000円前後でCrucialのTLC NAND採用SSDシリーズのとしてはBX200に続き2世代目となる。
従来方式(2D NAND)の同容量帯の製品と比較すると割高なスタートだが、従来製品の価格が崩れている事や、従来のMLCを凌ぐ耐久性を有する新テクノロジーを採用した初物として考えると妥当な初値といえる。
そして、一般的に言われている信頼性や耐久性 MLC > TLC の構図がMicron の3D NANDの登場により書き換えられていくのかもしれない。
付属品は「9.5mmスペーサー」と「Acronis True Image」の使用キーが付属している。
Acronis True Imageはディスクのクローン作成、システムのバックアップ、リカバリーなどが簡単に出来るデータ移行ツール。
型番 | CT750MX300SSD1 |
---|---|
メーカー | Crucial |
シリーズ | MX300 |
コントローラー | Marvell 88SS1074 |
方式 | TLC |
NAND | Micron 384Gbit 32-layer 3D |
キャッシュ | |
連続リード | 530MB/s |
連続ライト | 510MB/s |
ランダムリード | 92,000IOPS |
ランダムライト | 83,000IOPS |
MTTF | 150万時間 |
保証期間 | メーカー限定3年間 |
発売日 | 2016年6月17日 |

Crucial(クルーシャル)について
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