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大幅スペックアップ、スティック型PCに「インテル®Core Mプロセッサー搭載」モデル登場

ガムのパッケージ程度の超小型スティック型コンピューターで注目を浴びたインテル® Compute Stickシリーズに、intel(Skylake) Core Mプロセッサーを搭載、グラフィックス機能の強化、メモリーやストレージ容量の倍増など、大幅にパフォーマンスを向上させた3モデル「BOXSTK2M3W64CC(STK2M3W64CC)」、「BLKSTK2M364CC(STK2M364CC)」、「BLKSTK2MV64CC(STK2MV64CC)」が登場、2016年6月22日(水)より販売を開始した。

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公開日: 2016-06-22
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SkylakeのCore Mプロセッサ搭載でパワーアップしたスティック型コンピューター

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intel Skylake世代のCore Mプロセッサーを搭載したスティック型PC「インテル® Core™ M プロセッサー搭載インテル® Compute Stick(開発コード名:Cedar City)」が2016年6月22日(水)より販売を開始した。

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販売を確認したのは、Core™ m3-6Y30を搭載しWindows 10 Home 64bitがプリインストールされた「BOXSTK2M3W64CC」、Core™ m3-6Y30搭載でOS非搭載となる「BLKSTK2M364CC」、Core™ m5-6Y57プロセッサーを搭載しOSは非搭載の「BLKSTK2MV64CC」3モデル。

最大の特徴はなんといってもインテル® Compute Stickシリーズ初のCore Mシリーズプロセッサを搭載している点だ、Core Mとはいえコアプロセッサーがガムのパッケージ程度に収まったコンピューターということだけで驚ける、そんな製品だ。

プロセッサーの違い、OSの有無以外の共通特徴としてストレージはeMMC 64GBを搭載メモリーはデュアルチャンネルDDR3L-1866 4GB、ネットワークはintelワイヤレスAC8260 + BT4.2、グラフィックスはintel HD515など、単純に見た目の数字だけでも前作のAtom x5搭載モデルのBOXSTK1AW32SCと比較して大幅にスペックが向上しているのが判る。

本体サイズ、重量はほぼキープ、要所を更にパワーアップ

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HDMI端子を含めた本体サイズは125mm×38mm×12mm、長さのみ前モデルのプラス2mm程長くなっているが幅、厚みは同サイズをキープ。 本体重量も60.2g(前モデルは60.0g)と大きさ、重さ共にほぼ既存モデルサイズに収める事に成功している。

また、USB給電用ポートをType-Cに変更、ACアダプター側にUSB HUBを実装するなど新アイディアも盛り込まれている。

対してスペック面プロセッサーの大幅強化にメモリーとストレージを倍に増量、Skylake効果でグラフィックス性能も向上し、「小さくて魅力的だがパワー不足が懸念だった。」というユーザーには待望の新スペックに仕上がっているのではないだろうか。

消費電力とコストアップが許容できるなら

ただしその分消費電力もアップしており、合わせてACアダプターの容量が15Wから20Wに上がっている事も留意しておきたい。

また、お手軽なスティックPCの爆発的普及要因の一つだったプライス面でも、コストアップが大きく、「ちょっとお試し」という価格帯からは外れてしまっている点はデメリットと言って良いかもしれない。

Core M(Skylake)搭載3モデル vs Atom x5-Z8300(CherryTrail)スペック比較

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今回のモデルも冷却ファンは実装、ただしOSはBOXSTK2M3W64CCモデルのみWindows 10 Home (64bit)がプリインストールされており残りの2モデル(BLKSTK2M364CC、BLKSTK2MV64CC)には付属していないので要注意。

Atom x5搭載の既存モデル(BOXSTK1AW32SC)と今回発売された3モデルの比較表を作成してみたので細かい違いは以下を参考にしてほしい。

メーカー インテル
シリーズ インテル® Compute Stickシリーズ
型番 BLKSTK2MV64CC BLKSTK2M364CC BOXSTK2M3W64CC BOXSTK1AW32SC
茶箱 茶箱 カラー化粧箱 カラー化粧箱
開発コード名 Cedar City Cedar City Cedar City Sterling City
搭載OS 非搭載 非搭載 Windows 10 Home x64 Windows 10 Home x86
搭載プロセッサ Core™ m5-6Y57 Core™ m3-6Y30 Core™ m3-6Y30 Atom x5-z8300
プロセッサコード名 Skylake Skylake Skylake CherryTrail
動作速度 1.1GHz/TB 2.8GHz 900MHz/TB 2.2GHz 900MHz/TB 2.2GHz 1.44GHz/TB 1.84GHz
コア / スレッド 2コア / 4スレッド 2コア / 4スレッド 2コア / 4スレッド 4コア / 4スレッド
キャッシュ 4MB 4MB 4MB 2MB
冷却用ファン 搭載 搭載 搭載 搭載
SDP - - - 2W
TDP 4.5W(3.5W-7W) 4.5W(3.8W-7W) 4.5W(3.8W-7W) -
搭載メモリ DDR3L-1866MHz 4GB DDR3L-1866MHz 4GB DDR3L-1866MHz 4GB DDR3L-RS 1600MHz 2GB
グラフィックス機能 Intel HD515 Intel HD515 Intel HD515 Intel HD
グラフィックス出力 HDMI1.4b HDMI1.4b HDMI1.4b HDMI1.4b
サウンド機能 HDMI HDMI HDMI HDMI
ネットワーク(Wireless) AC8260 + BT4.2 AC8260 + BT4.2 AC8260 + BT4.2 AC7265 + BT4.2
搭載ストレージ 64GB eMMC 64GB eMMC 64GB eMMC 32GB eMMC
USBリビジョン 3.0 3.0 3.0 3.0/2.0
USB ポート数 3 3 3 2
USB 3.0構成(内部 + 外部) 1 + 2 hub 1 + 2 hub 1 + 2 hub 1
カードリーダー Micro SDXC(UHS-I) Micro SDXC(UHS-I) Micro SDXC(UHS-I) Micro SDXC(UHS-I)
電源 Micro USB 給電 Micro USB 給電 Micro USB 給電 Micro USB 給電
付属のACアダプタ 5V 4A/USB3.0 HUB内蔵 5V 4A/USB3.0 HUB内蔵 5V 4A/USB3.0 HUB内蔵 5V 3A
本体サイズ(HDMI端子含む) 125mm×38mm×12mm 125mm×38mm×12mm 125mm×38mm×12mm 123mm×38mm×12mm
本体重量 60.2g 60.2g 60.2g 60.0g
Intel vPRO × × ×
TPM × ×
トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー × × ×
発売日 2016年6月22日 2016年6月22日 2016年6月22日 2016年2月10日

購入前のチェックポイント

また今回のキットにも入力デバイス類は付属していない、初回セットアップ時にはUSB接続のキーボードやマウスが必要となるので別途用意しておく必要がある。

ただし手持ちのスマートフォンやタブレットを「intel Remote Keyboard app」を通してマウスやキーボードの代用にする事も可能だ。

製品詳細・オンラインストアで購入

HDMI TVやディスプレイをフル機能のコンピューターに変身させることができる、ガムのパッケージ程度のサイズの小さなデバイスです。インテル Core Mプロセッサーの優れたパフォーマンスは、グラフィカルで鮮やかなプレゼンテーション、スプレッドシート上での分析モデルの作成、4Kデジタルサイネージ等の用途に最適です。
取扱終了
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HDMI TVやディスプレイをフル機能のコンピューターに変身させることができる、ガムのパッケージ程度のサイズの小さなデバイスです。OS非搭載モデルなので、お客様のニーズに合わせてカスタマイズしてご利用可能です。
取扱終了
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HDMI TVやディスプレイをフル機能のコンピューターに変身させることができる、ガムのパッケージ程度のサイズの小さなデバイスです。OS非搭載モデルなので、お客様のニーズに合わせてカスタマイズしてご利用可能です。
取扱終了
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ライター

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編集部 アーク石井

パソコンSHOPアークにてPC用メモリーバイヤー兼、管理職も勤める。 スキーとギターをこよなく愛す。アキバ歴23年を活かしたショップ視点でのメモリー関連の記事を主に担当している。