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ASUS製マザーボードの「不明なデバイス」対応方法Windows10版 - まとめ

Intel Z97、H97、Z87、H81チップセットを採用するASUS製マザーボードをベースに構築したパソコンにWindows10を導入した際に発生する「不明なデバイス」がひとつ消えない問題の解説と対処方法をまとめたページ。

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公開日: 2016-11-16
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ASUS社製マザーボードの「不明なデバイス」について

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よくOSのセットアップ後にデバイスマネージャー上に「不明なデバイス」が残ってしまう事がある、必要なデバイスであれば当然対応するドライバーをインストールして正体を明確にしていくと思うがASUS製マザーボードの場合、普通にドライバーをインストールしてもしつこく「不明なデバイス」が1つ残ってしまう場合があり、アークサポート部でもよく問い合わせがあるとの事で、対処方法などをまとめてみた。

発生しやすいケースと原因

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「不明なデバイス」が発生するパターンはいくつかあるが、今回はアークサポート部で最近よく問い合わせがある以下のケースにフォーカスしてみた。


ケース1

Windows10の発売前に市場投入されたチップセットを搭載するASUS製マザーボードを使用したPCへWindows10をインストールすると「不明なデバイス」がひとつ残ってしまう場合。


対象となるASUS製マザーボードをもう少し具体的に説明すると、Intel100シリーズの1世代~2世代前、つまりZ97やH97、Z87、H81チップセットなどを搭載するASUS製マザーボードがそれに該当する。

主な原因

主な原因としては、以前のWindows用のASUSドライバーCDは問題の「不明なデバイス」に該当するドライバーが含まれている「ASUS Probe II」がセットアップを走らせると自動でインストールされていたので問題があまり発生しなかった。

しかし最近になって「ASUS Probe II」がASUSの総合アプリ「AI Suite 3」に統合されたため、ユーザーがアプリは要らない、後でいいか、などの理由でセットアップを実行しない事が多く、該当デバイスドライバーが含まれる「ASUS Probe II」のセットアップが行われず、結果不明なデバイスを残してしまうという状況を発生させてしまっている。

つまり簡単に言えばASUSがデバイスドライバーのセットアップ管理方法を変えた結果、ユーザーが気が付かない状況が発生してしまっている、という事になる。

ちなみにこの「不明なデバイス」の正体はASUS独自の管理ツール 「ASUS Probe II」の温度センサーなどをコンロトールする専用カスタムチップドライバーのようだ、とのこと。

と、いうのもカスタムチップ自体も世代ごとに進化し、かつ複数の機能を有している事からこのデバイスはこれだ、と厳密に指定する事は難しいのだ。

ASUS AI Suite 3とは

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AI Suite 3とは複数のASUSユーティリティーを統合し、これらを同時に起動、操作することができるオールインワン・インターフェースのこと。

オーバークロックからファンコントロール、各種チューニングなどASUS独自の機能が詰め込まれており便利ではあるが独自性が高すぎて他社ソフトの動作に影響してしまう事もしばしば。

今回必要な「ASUS Probe II」もこのユーティリティに統合されている。

改善、対応方法

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ASUS公式サイトのお手持ちのマザーボードページから対応するAI Suite 3をダウンロードし展開、実行する。
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AsusSetup.exeを実行すれば本題の「ASUS Probe II Sense Driver」も合わせて自動でインストールされる。
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セットアップ後には「不明なデバイス」が消え「AMDA00 Interface」という名前のドライバーが適用される。

Windows 10の場合

対応方法はいたってシンプル、「AI Suite 3」の中にある「ASUS Probe II」をインストールするだけ。

ただし、一部のASUS製マザーボードは上記方法でも対応できない場合もある、その場合は専用のドライバーを探しインストールすることで対応が可能。

ドライバーの入手方法は。各マザーボードの「ドライバーダウンロードページ」>「ユーティリティ」 項目内からダウンロード可能。

手順

  1. 該当するドライバー、ソフトウェアを公式サイトからダウンロード。
  2. AsusSetup.exeを起動しセットアップを実行。

通常ではインストール完了後に退室を選択するとデバイスマネージャーが更新されその時にドライバーが適用される、特に難しい事はない。

ただし、ソフトウェアが配信されていない(ダウンロード出来ない)モデルもあり、その場合は類似する別モデルのページなどから流用するなど、少しいレギュラーな手法が必要になるケースもある。

ASUS AI Suite 3の余計な機能の削除方法

AI Suite 3は統合ツール故に不要な機能もすべてインストールされてしまいそれはそれで困ってしまう、という場合には一部の機能のみを削除することも可能。 方法は以下の代理店サイトを参照にしてほしい。

「不明なデバイス」のまま使い続けた場合

「不明なデバイス」は気になるが、そのままでも基本的な動作に支障はない。

だた一度気になってしまうとどうしても綺麗にドライバーをあてたくなってしまうのがPC自作スピリッツなのかもしれない。

ASUS製マザーボードの不明なデバイス - まとめ

  • Skylakeよりも1世代~2世代前のシステムをWindows10にアップグレードすると発生しやすい。
  • ASUS製マザーボードで1つだけ残る「不明なデバイス」はそのままにしても問題はない。
  • 上記の正体は「ASUSマザーボード独自の温度センサー関連デバイス」的な何か。
  • ASUS製マザーボードで「不明なデバイス」が消えない場合、OSセットアップ後にASUS AI Suite 3をセットアップしてみる。
  • 該当アプリはASUSダウンロードサイトから無料で入手可能。

また、「不明なデバイス」が表示されているが今回のケースに該当しない場合でも基本的な考えは同じで、結局そのデバイスを制御する専用ドライバーを「OSが持っていない」事が原因なので、その場合は製品購入時に付属していたドライバーCDやセットアップCD、アプリケーションCDなどマニュアルで入れてみると大抵の場合は解決できるはず。



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ライター

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編集部 アーク石井

パソコンSHOPアークにてPC用メモリーバイヤー兼、管理職も勤める。 スキーとギターをこよなく愛す。アキバ歴23年を活かしたショップ視点でのメモリー関連の記事を主に担当している。