「DDR4 16GBモジュール採用製品ラインナップ増加、価格推移はブランド、製品毎に上下分散」PCメモリー価格動向ピックアップレポート - 2015年10月2週目版
2015年10月2週目のパソコン用メモリーの価格変動レポート。DDR4 16GBモジュールベースの大容量モデルラインナップが増加、OC選別ハイクロックタイプは引き続き品薄だがドルベースでの価格はステイもしくは微下げが多かった、ただし為替が円高に動いた分、今週は為替を反映した微上げアイテムが増加した。 DDR3はデスクトップ用需要が一段落したのかスポット特価品などが週末アキバ各ショップで見受けられた。 日々状況が変化するPCメモリーマーケットの価格推移や需要供給バランスなど今週のパソコンSHOPアークのデータを元に注目情報や注目メモリーをピックアップ。
メモリー相場変動TOPIC
サンプリング日:2015/10/8
前回更新(比較)日:2015/10/1
サンプリングアイテム数:7206アイテム(前回比+47アイテム)
今週の値下がりアイテム数:603アイテム(前回比-571アイテム)
今週の値上げリアイテム数:813アイテム(前回比-744アイテム)
今週のアイテム総合平均値動き幅:-51円(前回平均-76円)
今週の値下げアイテムの平均値下がり金額:-1271円(前回平均-662円)
今週の値上げアイテムの平均値上がり金額:+490円(前回平均+264円)
ポイント
今週は円安に推移した為、多くの定番モデルが微幅値上げとなったが平均価格が引き続き下がった、しかし値下げ要素のほぼ8割が高額帯であるDDR4 16GBモジュールの定期値下げだったため、今回はDDR4 16GBモジュール採用製品を除外した8月からのメモリー価格推移をグラフにしてみた。
DDR4 16GBモジュールを除いた場合、お盆前の円安値上げ以降ほぼ変化がない事がグラフのオレンジ色の平均価格推移ラインを見ると判る。
つまり現状値下げのトレンドはDDR4 16GBモジュール採用モデルのみとなり、実の所その他の製品は8月から相場への後追いなど価格調整などの値下げを除くと安定期、もしくは踊り場に突入していると考えてもよさそうだ。
総合平均 過去2ヶ月推移
総合平均ではDDR4 16GBモジュールの下げ幅の影響が大きい為、引き続き値下がっている。
10月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
10月2週 | 7206 | -51円 |
10月1週 | 7159 | -76円 |
9月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
9月4週 | 0 | 0 |
9月3週 | 7515 | -35円 |
9月2週 | 7500 | -77円 |
9月1週 | 7466 | -6円 |
8月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
8月4週 | 7437 | -153円 |
8月3週 | 7429 | +59円 |
8月2週 | 7429 | -10円 |
8月1週 | 7353 | -94円 |
今週の注目アイテム
今週はポイントでキーアイテムとなったDDR4 16GBモジュール採用モデルをピックアップ、一枚で16GBという大容量な事から8枚組では実に128GB KITとなってしまうので今回は「Skylake」対応のデュアルキットに限定してみた。
Corsair Vengeance LPXシリーズ
比較的16GBモジュール量産前の早いタイミングからラインナップされている分、安心感があるコルセアの定番シリーズだ、他社よりラインナップも豊富でハイクロック選別モデルも比較的入荷しており、価格的にも他社よりひとつ先をいっている。
Skylake向け PC4-19200 (DDR4-2400MHz) CL14 16GBモジュールを2枚1組にした32GBメモリキット。クーラーに干渉しにくいロープロファイルタイプのVengeance LPXスプレッタ採用モデル。CMK32GX4M2A2400C14
送料無料
詳しく見るSkylake向け PC4-21300 (DDR4-2666MHz) CL16 16GBモジュールを2枚1組にした32GBメモリキット。クーラーに干渉しにくいロープロファイルタイプのVengeance LPXスプレッタ採用モデル。CMK32GX4M2A2666C16
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超特価
詳しく見るG.Skill TridentZシリーズ
16GBモジュールベースのKITは実は先週発売になったばかりだがハイクロックモデルをメインとする同シリーズから16GBモジュールモデルがリリースされた事で今後の8Gbit DRAMのOC耐性に期待が集まっている。
大型アルミニウムヒートシンクを採用しつつも背の高さを抑え大型CPUクーラーとの干渉を少なくしたDDR4-2800 CL14 16GBモジュール2枚組のハイエンド・オーバークロックメモリキット。
大型アルミニウムヒートシンクを採用しつつも背の高さを抑え大型CPUクーラーとの干渉を少なくしたDDR4-3000 CL14 16GBモジュール2枚組のハイエンド・オーバークロックメモリキット。
GeIL SuperLubeシリーズ
今回のGeILは16GBモジュール展開に力をいれており価格もそこそこだが、細かい選別とカラーバリエーションが災いしてカラーによっては納期がかなり不安定だ。 またDDR4 3000MHz以上のハイクロック選別品はラインナップこそあるが納期がかなり悪く、一ヶ月前に発注したアイテムも未だ入荷の目処がたっていない。
クーポン対象
呼吸をするような5段階の光の点滅速度でメモリの温度状態を観察できるiLUCE Thermal-beaming Technology搭載のDDR4-2400 CL14 16GBメモリモジュール2枚組キット。ヒートシンク ホワイトバージョン
クーポン対象
呼吸をするような5段階の光の点滅速度でメモリの温度状態を観察できるiLUCE Thermal-beaming Technology搭載のDDR4-2400 CL14 16GBモジュール2枚組キット。
その他のメジャー系として
CrucialはMicronの16GBモジュールの価格が下がってこない事からもR-DIMMなどのサーバー用では発売されているが汎用モデルはラインナップされつつもまだ正式には発売されていない。
サンマックスも見積もり中だが価格の折り合いが難しく、かつ毎週大幅に価格が下がる16GBモジュールは生産、在庫リスクが高いことから入荷の目処はたっていない。
Kingstonも16GBモジュールはサーバー用となり汎用モデルやHYPERXなどの選別モデルはまだ発売されていない、恐らく11月中頃から末になると見られている。
その他各社も様子見が多く、これは過去の例からも確実なビットクロスタイミングまでは様子見になるのではないかと思われる。
今後の注目ポイント
今後の注目ポイントとしては数ヶ月前一部からメーカーが生産調整を始めているといった情報も出てきているのでそれが本当ならそろそろ効果がでてくる頃だが現状マーケーット上でははまだそういった動きはない。
それとも一部以外のメーカーの量産により数年前のようにダンピングレベルまで価格が下落していくのか、各半導体メーカーの今後の舵取りに注目したい。
どちらにせよ急展開する前にはいくつかマーケットにも動きがあるはずなので引き続きメーカーの動きを見ながらレポートを行なっていきたい。