最新の光学センサーを搭載したROCCAT「Kone EMP」ゲーミングマウスが発売
ROCCATの人気ゲーミングマウス「Kone」シリーズの新モデル「Kone EMP – Max Performance Gaming Mouse」が発売された。Koneシリーズの基本デザインをベースに最先端のOwl-Eye光学センサーを搭載した注目のマウスだ。店スタッフが触ってみた感想も合わせてお届けする。
最新のオプティカルセンサーを搭載したKone XTDの後継機
Kone EMP – Max Performance Gaming Mouse(以下Kone EMP)は、ROCCAT のゲーミングマウスの中でも特に人気の高いKoneシリーズの最新モデルとなり、新開発の光学式センサーを搭載。日本国内ではKone XTD OpticalやKone Pure Opticalといった人気の高かった光学式センサー搭載モデルが既に流通していないので待望の発売である。
厳選された信頼性の高いパーツが使用され、高耐久でハイスペックなマウスとなっている。
Koneシリーズの基本デザインを踏襲
形状は、従来のKoneモデルのデザインをベースにしており目立った変更点は見受けられない。ボディの両端に搭載されたストライプ状のLEDライトなどもKone XTDと同様である。
Kone EMPは、〝普通~大サイズの手にフィットする形〟とのことで、公表値で135mm x75mm x42mmとかなり大型。Kone XTDと比較しても、長さで5mm、高さで2mm大きくなっている。(幅は同じ)
重さは116gと、数値だけ見れば軽量マウスとは言いがたいが、LEDライトやオンボードメモリ、MCUなどが搭載されており、Kone XTDが120g(Kone XTD Opticalは119gだった)であることを考慮すれば十分軽量化されているかと思う。ちなみに、Kone XTDに搭載されていたウェイトシステムは廃止されている。
ボタン構成では、Kone XTDに搭載されていたスクロールホイール奥側のボタンが省略されており、計7ボタン+チルト機能付きスクロールホイールという構成。1つのボタンに2つの機能を割り当てられるROCCATお馴染みのEASY-SHIFT[+]™テクノロジーも健在だ。
最新の光学センサー「ROCCAT® OWL-EYE オプティカルセンサー」
新しく開発されたOwl-Eyeオプティカルセンサーは、PixArt 3361センサーをROCCATが調整、最適化を行ったものだ。 センサースペックは以下の通り。
- センサー:PixArt 3361
- オプティカルレンズ:1:1
- システムクロック数:70MHz
- フレームレート:最大12,000fps
- 最大認識速度:250 ips / 6.35 m/s
- 最大加速度:50G
- 解像度:12,000dpi
- パッケージタイプ:16 pinリードフレーム型DIPパッケージ統合赤外線LED付き
名称の〝Owl-Eye〟を訳せば「フクロウの目」となるが、開発には高い能力を持つフクロウの目からヒントを得ているという。メーカー曰く、
〝その目の特徴は、超効率で周囲を分析し処理する圧倒的な能力です。 Owl-Eyeはその力を丁寧にコピーしているため、ゲーマーは自然のもつ真の感覚で直観的にゲームを体験することが可能になります。〟
とのこと。自然な感覚の使い心地をアピールしている。
具体的には精度と反応速度に重点を置き開発されており、特に400~3,000dpiの範囲で使用した際に最高の精度を実現することが可能となっている。解像度自体は最大12,000dpiまで対応し、100単位ごとに100~12,000dpiの範囲で調整可能。クラウドベースの統合ソフトウェアROCCAT® SWARMで解像度などの設定を行うことになるが、ROCCAT® SWARMのディスタンスコントロールユニット(DCU)でリフトオフディスタンスの調整も可能となっている。
その他、内部的には、ARM CORTEX-M0 50MHZプロセッサー、512KBのオンボードメモリを搭載している。
久々のモデルチェンジとなるだけに期待も高まるが、価格が実売で9,700円(2017年2月時点)と高めであることと、やはりその大きさがユーザーを選びそうである。汎用マウスとしては最大級と言っても良いくらいなのだが、その辺りは小型モデルとなるKone Pureシリーズとの明確な差別化なのかもしれない。
大型マウスを好む日本人ユーザーももちろんいると思うが、少なくとも当店では中型、小型のマウスを好むユーザーが多い傾向がある。マウスの長さだけ見れば同社のNYTHやTyonといった多ボタンマウスより大きい。はたしてどこまで日本人の手にフィットするかが問題だ。
店頭スタッフがちょっと「Kone EMP」を触ってみた
- 各スタッフが持った感想はやっぱり「デカイ」
- このサイズだと「被せ」になると思うが、右側がNaosやDeathadderみたいに〝なだらか〟ではなく切り立っており、握って掴むような持ち方になりゴツさを実感する。
- 左サイドボタンが手前側に寄って配置されているので意外と押しやす。が、上方寄りについてるので妙な違和感はあり。(XTDと同じような配置)
※筆者は「Kone Pure Optical」を使用しているが、Kone Pure Opticalもどちらかというとサイドボタンは上方寄りなのでROCCAT製マウス(Koneシリーズ?)の特徴なのかもしれない。個人的には、使い始めから押しづらいといった感じも無かったので(サイドボタンに関しては)慣れれば特に問題無いのではないかと思われる。
製品仕様
製品名 | Kone EMP – Max Performance Gaming Mouse |
---|---|
メーカー | ROCCAT |
型番 | ROC-11-812-AS |
発売日 | 2017年2月23日 |
センサー | Owl-Eye optical sensor |
解像度 | 12000dpi (100~12,000dpi 100単位ごと) |
フレームレート | 最大12,000fps |
最大トラッキング速度 | 250IPS |
最大加速度 | 50G |
プロセッサー | ARM Cortex-M0 50MHz |
オンボードメモリプロファイル | 512KB |
最大USBレポートレート | 1000Hz |
ボタン数 | 7+Solid 4D Titan Wheel |
LEDカラー | RGB |
マウス寸法 | 135(D)mm x75(W)mm x42(H)mm |
マウス重量 | 116g |
ケーブル長 | 約1.8m |
ソフトウェア | ROCCAT SWARM |
対応OS | Windows 10 / Windows 8 / Windows 7 |
保証期間 | 2年間 |
ROCCAT(ロキャット)について
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