Crucial、Micron DDR4-2666ネイティブDRAM搭載16GBモジュールを採用する64GBキット登場
CrucialのデスクトップPC向けJEDECスタンダードメモリーにMicron社製DDR4-2666ネイティブDRAM搭載モデルが初登場、2017年6月8日(木)よりアキバのアークにて販売を開始している。 第一弾はSkylake-X等の次世代intelプロセッサー向けの288Pin DDR4 2666MHz 16GBモジュールを4枚組にした大容量64GBクアッドチャンネルキット「CT4K16G4DFD8266」のみで、16GBモジュール2枚組の32GBデュアルチャンネルキットや8GBモジュール採用モデルは翌週中頃に入荷を予定しているとの事。
定格DDR4 2666MHz、JEDEC SPD対応の安定動作重視のスタンダードメモリー
CrucialスタンダードシリーズからMicron社製ネイティブDDR4-2666 (PC4-21300)DRAMを搭載し初のJEDEC SPD動作の「DDR4-2666」定格動作に対応したデスクトップPC用のDDR4メモリーキットが登場。
販売を確認したのは2Rank(16Chip)仕様の16GBモジュールを4枚組にした大容量64GBクアッドチャンネルキット「CT4K16G4DFD8266」の1モデルのみ、アークのメモリー担当によれば2枚組や1Rank(8Chip)仕様の8GBモジュール採用製品は来週以降順次入荷を予定しているとの事。
[2017-6-23 追記]8GBモジュール採用モデル各種も入荷。
主な仕様は、ピン数及びモジュール形状が288Pin Long-DIMMタイプ、バッファとECCは非搭載、速度がDDR4 2666MHz(PC4-21300)、レーテンシがCL19-19-19で電圧1.2Volt、プロファイルはJEDEC SPD。
8GBモジュールをベースにした3製品も6月21日(水)よりアークにて販売を開始している。
JEDECに準拠しSPDに対応した標準的なメモリーモジュールは現行ではDDR4-2400(PC4-19200)までが主力として流通しているが、DDR4-2666をサポートする話題のAMDの新プロセッサー「Ryzen」ファミリーの登場により、DDR4-2666(PC4-21300)を望む声が増えていた。
しかしRyzenはSPD動作の場合、Rank数や実装枚数が増えた分速度が落とされてしまう仕様により実質メモリーのパフォーマンスを活かしきれない場合があり、多くのユーザーはDDR4-2666にて動作させる場合、XMP2.0によるOCメモリーに頼らざるを得ない状況が続いていた。
そういった意味ではこの製品も2Rank、4枚実装なのでRyzenでは仕様上DDR4-2666で動作させることは出来ないが、追って登場予定の1Rank実装の8GBモジュール2枚組などであればようやくDDR4-2666ネイティブ動作が可能になる。
対intelとしては、実はこちらが本線で、主にintel X299チップセットとSkylake-X(一部のモデルを除く)の組み合わせなどに対応する為に、この製品が発売されたといってよいかもしれない。
Crucial(クルーシャル)について
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