高性能ゲーミングマウス「Razer Mamba Elite」 - アークSTAFFレビュー
"今までで最高の RAZER CHROMA™ 対応マウス"を謳うRazer 5G 高性能オプティカルセンサー搭載ゲーミングマウス「Razer Mamba Elite」を当店スタッフが徹底検証! 同社の人気マウス「DeathAdder Elite」との比較など気になる情報満載要チェック!!
お久しぶりです、スタッフIです。
今回はRazerから発売されている「Razer Mamba Elite」のレビューをしていきます。 最近、ダーツにめちゃハマりしてしまってゲームをあまりしておらず、マウスに触れる機会が少なくなっていますが、感覚を取り戻しがてら書いていきたいと思います。
個人的に、このMamba Eliteは待望のマウスであり、ワクワクが止まらないです。 というのもMamba TEを触った時、形はビビっと来て欲しいなと思っていたのですが、センサーがレーザーセンサーだったので買うのを躊躇して結局買わなかったと言う過去を持っているからです。 ですが、Eliteは一味も二味も違うところを見せてもらえると思っています。
パッケージ
さて、まずパッケージから見ていきましょう。
と言っても最近のマウスでよく見られるような、小ぶりの至って普通の紙のパッケージです。(画像1)
レビュー用で頂いたパッケージには5Gセンサーのマークが付いていませんでしたが、現在販売しているものには Razer 5G Sensorのマークが付いています。裏面には細々とした仕様や特徴が記載されています。(画像2)
中に入っているものはマウス本体、説明書、ロゴシール、お偉いさんからのメッセージの4点です。(画像3)
説明書の方は日本語はもちろんのこと、英語やロシア語や中国語、韓国語などの他言語に対応しています。 イラスト付きの説明は英語オンリーで日本語の説明は、文字がズラッと並んでいるだけになっています。 正直ここはイラストが無くても感覚で分かる部分なのでどうでも良いでしょう。
マウス本体
では、本体の方を詳しく見ていきましょう。
前モデルから個人的に感じる大きく変わった部分は、センサーの変更と、ラバーグリップの変更です。 スペック表だけ見たときはセンサーの変更くらいなものか・・・と思っていましたが、実際に持ってみるとラバーの変更がメチャメチャ効いています。
私は普段つまみ持ちでマウスを操作しているのですが、手汗をかくと安定性を欠いてしまうというのと、滑ってしまうのが気になって集中するのが難しくなってしまいます。 実際に自分はゲームをプレイしている時、結構頻繁に手を拭いています。特にFPS系のゲームをしている時はそれが顕著で、少しでも感覚の違いを無くすためになるべく手汗?指汗?を拭く回数が多くなります。
ですが、Mamba Eliteのラバーはそんな面倒なことをしなくても良いくらいにグリップが働きます。 ラバーの凹凸が以前の物に比べて、きめ細かくなっているので、それが影響してグリップ力がとても上がっているのではないかと感じました。(画像4)(画像5)
このアドバンテージは正直に言って私にとっては絶大です。と言うのも、手汗を拭くと言うことはマウスから手を一瞬とはいえ離すわけです。その時に敵がいたら?相当運がよくない限り普通負けてしまいますよね。
勿論、そう言うことが起こらない様にタイミングは考えてはいるのですが、たまに指汗が原因で負けてしまうことがあります。 しかし、しっかりとグリップが出来ると言うことは、指が滑ることによる意識の分散が無くなる事と、感覚の違いを減らすことができるので、より良いパフォーマンスを発揮出来ると感じました。
形状の方は以前のMamba TEと特に変わらず、至って普通と言うか、癖が無いと言うか、どんな持ち方をしてもスッポリ収まる優秀な形です。かぶせ持ちも良し、つかみ持ちも良し、つまみ持ちも良しの3良し形状ですね。
DeathAdderと比べると直線的な形状をしており、右側のお尻の方が膨らんでいないので、よりつまみやすい気がします。(画像6)(画像7)
また、少しDeathAdderよりかは背が高いように感じました。これはメインボタンのガイドラインの凹みが浅くなっていることが原因だと思います。特に問題はないのですが、DeathAdderから乗り換える人は最初の間メインボタンの方で違和感を感じるかもしれません。(画像8)(画像9)
クリックボタンの方はとても感度が良好で、かつ押しやすいです。重すぎず、軽すぎず、かと言って1回1回のクリックが明確なので間違えてクリックすると言う事は早々起きないはずです。
クリックの反応速度の方は体感なのであまり当てにはなりませんが、他のマウスと比べても早い方だと思います。 ただLogicoolのG Proなどに勝てるかと言われると微妙なラインだと思います。まあ、これはMambaが遅いわけではなく、Logiのマウスが異常に早いだけなのですが。。。
ホイールの方は24ノッチでクリック感があるため、1回1回がとても明確です。FPSのゲームでホイールを武器チェンジに使用している方にはとても使いやすいと感じるはずです。 私はゲームではホイールは基本使わないので、ゲーム内でどんな感じだったのかなどは書けないのですが、ブラウジングをする際はもう少し楽に回せた方が使い勝手が良いかなと感じました。
ただこれはあくまでホイールをゲームで使わない私だからこその意見であると言うことだけは言わせてください。 実際にホイールをよく使われる方にとっては素晴らしい使い心地になっていると思います。(画像10)
ケーブルの方はいつも通りのRazerのケーブルで、とても柔らかくフレキシブルな布ケーブルが採用されています。特にケーブルに癖をつけなくても軽々と扱え、つっかかりも無く非常に使いやすいケーブルです。Razerのマウスは全般的にケーブルのつっかかりやテンションが少ないので、マウスバンジーを使用しなくても使いやすいのは素晴らしいと思います。(画像11)(画像12)
実際にはFinalmouseの「Phantomcord」やHID-Labsの「Limp Cable」の方が柔らかく使いやすいのですが、前者は入手性の面で、後者は自身でのマウスの分解・カスタマイズが必要で敷居が高いといった大きなデメリットがあるので、これを考慮するとRazerのケーブルはとても有能であると言えます。
マウスソールの方はDeathAdderのような大判のソールが上下に1枚ずつとセンサー周辺を囲むような計3枚のソールが貼られています。(画像13)
大判のソールが貼られているので、よりフラットな滑りが実現されています。大判ソールなので初動の抵抗が大きいかな?と思っていましたが、そんな事はなく、初動も軽くかつ止めやすいとても良いソールだと思いました。
現状、替えのソールが存在していないので頻繁にソールを変えたいという方は、楕円形などの汎用ソールしか選択肢がないのでソールオンソールをするなど工夫が必要です。
重さの方はケーブル抜きで96gと最近のマウスから見ると比較的重めになっています。
実際にClassic Ergo2(Finalmouse)から変えた時に遥かに持ちやすいと感じましたが、重さの方が10g以上重くなったため、扱いやすいかと言うと扱いづらいなと感じました。 まあ、これは正直な所、Classic Ergo2の85gやUltralight Proの67gなどと言った軽量なマウスに体が慣れきっていたと言う部分が大きいでしょう。
センサー性能
センサーの方は定番中の定番であり、現状最高峰のセンサーである「Razer 5G Sensor」が搭載されています。
センサー性能の比較として有名なソフトウェアである「Mouse Tester」を用いて、「Mamba Elite」と、同じセンサーである「DeathAdder Elite」、普段私が愛用している「Finalmouse Classic Ergo2」で軽ーくデータを取ってみたいと思います。
マウスパッドは無地の「SteelSeries Qck Heavy」でデータを取ります。
また、Classic Ergo2の方が1000Hzへのファームアップを行なっていないので、条件を揃えるために全て500Hzで比較していきます。
実際にMouse Testerでデータを取ってみると、折り返しの部分で相当カウントが乱れてしまっています。
同じセンサーを搭載しているDeathAdder Eliteの方は、折り返し地点でのカウントの乱れは少なく安定しています。
DeathAdder Eliteの方が安定している理由については、ファームアップが何回かされているのでより最適化されている。というところが響いているのではないかなと思いました。
PMW3360を搭載しているClassic Ergo2の方は、折り返し地点では安定しています。今回は起きなかったですが、高速度が出るあたりで波形が乱れることがたまにあり、その点ではMamba Eliteの方が安定していると思いました。
スペック上はClassic Ergo2に搭載されているPMW3360センサーよりも良いはずなのですが、目に見える形でそのスペックが見えないと言うのはちょっと残念です。 マウスマット表面較正を行えば最適化されカウントが綺麗になるかな?と思い試してみましたが、カウントの特性は大きく変わらず、やはり折り返し部分でカウントが乱れてしまっていました。
個人的にマウスマット表面較正機能はあまり信用おらず、マウスの挙動が手に取るように分かるレベルで変わってしまうので、今回のレビューではあまり使用しませんでした。 しかし、実際にゲームで使用している際にポインターが飛ぶ事は無く、しっかりと動きをトレースしてくれます。 寧ろ形状からくる安定感により、普段使っているClassic Ergo2よりもAimしやすいと感じました。これはセンサーの性能だけでは無く、形状も良くケーブルもフレキシブルと言う総合バランスの勝利のように感じました。
その他の機能等
ここまでマウス本体の性能を見てきましたが、他にもChroma機能が強化されていたりします。 Mamba TEがLEDゾーン(箇所)が16箇所であったのに対して、20箇所へと増え、よりインスタ・Twitter映えする様になっています。 個人的に、マウスにRGB機能は要らない派なのであまり詳しくは書きませんでしたが、色鮮やかなマウスはモチベーションを上げるのにも一役かうでしょう。
ChromaやDPIなどを設定するソフトウェアはRazer Synapse 3になっています。画面上部のタブから各種設定項目に飛べるようになっています。 あまり触っていないので、なんとも言えないのですが、Synapse 3からWindowsのマウスのプロパティに1クリックで飛べるのはとても便利だなと感じました。 これはWindows10がWindows7よりもマウスポインタのオプションに飛ぶのが少し面倒になっているのが影響しているので、Windows7を使っているユーザーにはあまり恩恵がないと思います。
ここまで書いてきて、ちょっと微妙だなと感じたことも書いていきます。
まず初めに、マウスが少し重いと言うところです。ケーブル抜きで95gなので普通と言えば普通の重量なのですが、最近では58gの蓮コラマウスが出たりとマウス業界的に軽量と言う方向に舵が向いています。なのでもう少し軽さを追求しても良いのでは?と感じました。
次は、マウスホイールが若干グラついていると言う所です。Mamba Eliteはチルトホイールを採用しています。これが原因でグラついているのだと思います。左右に倒す為には若干遊びを作らなくてはいけないので、マウスを振った時にその遊びが原因でグラっとくるのではないかなと。Osu!のような常にマウスを振るゲームをしているとグラ付きが気になって気持ち悪いな~と思いました。
最後はRazer Synapseについてです。Razer Synapseはアカウントを登録しないと使えないところが不便です。正直なところ、私はクラウドを利用して設定を変えると言う事はしないですし、自分の設定しているDPIなどは覚えているので、いちいちメールアドレス入力して~パスワード入力して~とかやるのが面倒です。 頻繁にデバイスを持ち歩き、ネカフェなどでもプレイする方にはとても便利なのだと思うのですが、私のように自宅でしかゲームをしないユーザーもいるので、個人個人でどう使うか選べるようにするともっと良いのではと思いました。
~総表~
最高のグリップと最適な形状がもたらすドが付くほどの安定マウスだと思います。
センサーの方もゲームをする分には問題はなく動きをトレースしてくれますし、クリックも軽くて感度良好なのでストレスフリーです。またLEDライティングもとても綺麗で、やはりRazerのChroma機能はとても優れていると思います。魅せると言う意味を分かっているRazerだからこそのこだわりを感じました。
価格はお世辞にも安いとは言えないですが、これほどまでに安定し完成されたマウスはそうそう無いので、これだけの金額の価値はあると思います。 初心者から上級者までどんな人でも愛せるマウスだなと使っていて思いました。
製品仕様
Razer(レーザー)について
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