Razerから、新シリーズを含めたゲーミングヘッドセット計6機種とゲーミングマウス「Basilisk Essential」が一斉発売
Razerから、新たなゲーミングヘッドセット「Nari」シリーズと、ストリーマー向けヘッドセットとなる「Ifrit」、ゲーミングヘッドセットの定番「Kraken」シリーズの新モデルと3シリーズ6機種、さらに光学式マウス「Basilisk」の廉価モデル「Basilisk Essential」が同時発売された。
ワイヤレスで最高の没入感を届けるヘッドセット「Nari」シリーズ
Razer Nariシリーズは、「Razer Nari Ultimate」「Razer Nari」「Razer Nari Essential」の3機種からなる2.4GHzワイヤレスゲーミングヘッドセットで、扱い的には以前販売されていた「Man O War」の後継機種となるようだ。
3機種共通の仕様として、立体音響テクノロジー「THX Spatial Audio」を搭載。冷却ジェルを注入したレザーレット製イヤーパッドに、アルミ合金製フレーム+自動調整ヘッドバンド、単一指向性マイクなどとなっている。
シリーズの特徴の一つ「THX Spatial Audio」は、5.1/7.1chのバーチャルサラウンドサウンドに加え、再生時のスピーカーの位置に関係なく3D空間の配置でサウンドをエンコードする立体音響技術だ。左右だけではなく上下(Z軸サウンド)も含めた臨場感ある360°のサウンドを体感できる。
また、「THX Spatial Audio」では、マイク機能と音声処理機能を強化するのもポイントだ。
シリーズの中では「Razer Nari Ultimate」が最上位機種となり、続いて「Razer Nari」「Razer Nari Essential」となる。主な違いは下記のとおり。
モデル | Nari Ultimate | Nari | Nari Essential |
---|---|---|---|
ドライバ径 | 50mm | 50mm | 40mm |
マイク収納 | 〇 | 〇 | X |
イヤーパッド回転 | 〇 | 〇 | X |
HyperSense | 〇 | X | X |
Razer Chroma | 〇 | 〇 | X |
コントロール | ヘッドフォン音量 | ヘッドフォン音量 | ヘッドフォン音量 |
マイク音量 | マイク音量 | マイクミュート | |
マイクミュート | マイクミュート | ||
バッテリー寿命 | 8時間(Razer Chroma,HyperSense ON時) | 最長14時間(Razer Chroma ON時) | 16時間 |
20時間(Razer Chroma,HyperSense OFF時) | 20時間(Razer Chroma ON時) | ||
接続I/F | USB/4極3.5mmジャック | USB/4極3.5mmジャック | USBのみ |
Nari Ultimateにのみ搭載されているRazer HyperSenseは、ドイツのLofelt™ 開発のインテリジェント触覚テクノロジーで、いわゆる振動機能だ。各イヤーカップに1つづつ搭載されている。
従来の振動機能より広い周波数範囲とステレオ再生(従来はモノラル)で現実感に溢れる自然な感覚と正確な位置情報により、ゲームアクションをさまざまな強度で左右に正確に再現できるとしている。
ドライバユニットはNari Essentialだけ40mmと小さくなっているが、周波数特性などスペックはNari UltimateとNariに採用されている50mmのものと変わらない。マイクも3機種とも同スペックとなっている。
3機種共に、PCの他にPlayStation™ 4での使用も可能となっているが、PlayStation™ 4使用時は2.0ステレオサウンド出力のみとなり、またNari UltimateとNariのライティング機能もスペクトラム ライティングエフェクトのみと機能が限定されるので注意が必要だ。
〇製品仕様
オールインワンの最新型ストリーミングデバイス「Ifrit and USB Audio Enhancer」
Razer Ifrit and USB Audio Enhancer Bundleは、インイヤー型ヘッドセット「Razer Ifrit」とA/Dコンバーター「Razer USB オーディオエンハンサー」がセットになったオンラインストリーマー向け製品だ。
Razer Ifriは、ダイナミック型10mmドライバを採用したネックバンド式のヘッドフォン部と、単一指向性コンデンサーマイクからなる製品だ。
標準でバイフランジ型イヤーチップが装備されており、別に3サイズの交換用イヤーチップが付属。マイクにはマイク フォームカバー(マイク風防)が付く。
Razer Ifri自体はアナログ接続だが、同梱されているUSBオーディオエンハンサーでUSB接続が可能となり、ノイズを抑えオーディオ品質の向上が見込めるとしている。また、USBオーディオエンハンサーでは2ソース同時入力機能も備えており、ヘッドセットを追加すれば2人のユーザーで共同ストリーミングも可能となるのも特徴だ。
〇製品仕様
定番ゲーミングヘッドセット「Kraken」シリーズの最新モデル
Razer Kraken Green/Blackは、Razer Kraken Pro V2 Green Ovalの後継機種となり、音質と快適さをさらに向上させたモデルとなっている。カラーはグリーンとブラックの2種類で、新モデルではホワイトは無いようだ。
旧Pro V2と比較して、音質関連ではドライバユニット径は50mmと変わっておらず、周波数特性とインピーダンスも変わりがなく感度の値が若干変わっているのみだ。
マイクは指向性は単一指向性でPro V2から変わっておらず、スペック的には周波数特性は変わらないが、S/N 比と感度の値は若干変わっているようだ。
また、”改善されたカーディオイドマイク”と謳っており、新モデルでは集音パターンはカーディオイドとなっているがPro V2は集音パターンが特に公表されていなかったので集音パターンも改善された点なのかは不明だ。
今回の改善点で大きいのが、冷却ジェル注入型クッションが標準で装備された点だ。(以前はオプション)
また、ヘッドバンド部のクッションも厚みが増しており頭部にかかる圧力を軽減するようになっている。フレームはボーキサイトアルミ製と変わっていない。
サウンド面に関してはスペック的にあまり差が無いので実際に聴き比べてみないと評価は難しいかと思われるが、付け心地に関しては実際に体に触れる部分の改善点が多いので実感できるのではないだろうか。
〇製品仕様
エントリー向けFPS用ゲーミングマウス「Basilisk Essential」
Basilisk Essentialは、マウス感度を一時的に変更できるマルチファンクショナル サムパドルを搭載した右手用光学式ゲーミングマウスだ。
マルチファンクショナル サムパドルは、Basiliskではリムーバブル DPI クラッチと呼ばれていた押し込むことでマウス感度を一時的に下げることができるボタンで、DPIの切り替えのほかにもプログラミングしたマクロと機能をアクティブ化することが可能だ。ボタンを着脱できのはBasiliskと同じだ。
センサーは、True 6,400 DPIオプティカルセンサーを搭載。5G オプティカルセンサーを搭載しているBasiliskと比べるとスペックは落ちるが十分な性能を持っている。
スクロールホイール手前のボタンが2個から1個に変更されており、ボタン数は計7個となる。
また、Basiliskではスクロールホイールの回転にかかる負荷を調整できるダイヤルが底面に装備されていたがBasilisk Essentialではその機能は省かれている。
廉価モデルとなるのでセンサー性能や機能面で劣るところがるが、その分、重量がケーブル無しで95gと(Basiliskは107g)軽くなって居る点はBasilisk Essentialのアドバンテージだろう。
価格も7千円弱と手の出しやすい価格ではあるので入門機としてもオススメだ。
〇製品仕様
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