マイキーボードを製作しよう! ビット・トレード・ワンから「BTO セルフメイドキーボードキットシリーズ」が発売
ビット・トレード・ワンから、パーツを選び組み込んでいくことによりオリジナルのキーボードを作成できる「BTO セルフメイドキーボードキットシリーズ」が発売された。キット電子工作とキーボード製品を二枚看板としているビット・トレード・ワンならではの製品だ。
新ジャンルプロダクトシリーズ
BTOセルフメイドキーボードシリーズは、DIYキーボード向けのキット/パーツを取り扱うビット・トレード・ワンの新しいプロダクトシリーズだ。
簡単に言ってしまえば自作用キーボードキットということになるが、基礎となる「ベースモデル」に好みのスイッチやキートップを取り付けて、オリジナルのキー配列など自分だけのオリジナルキーボードを作成しようというものだ。
はじめに注意点として、
製作するにあたり電子工作や電子回路についての一般的な知識が必要となり、またベースモデルへの半田付け作業などユーザーの作業が必要となる点だ。
キットといってもキーボード作成に必要なパーツが一通りセットになっている訳ではなく、ベースモデルをはじめスイッチ、キーキャップ、転写シールなどは全て別売り。好み、用途に合わせパーツを選びそれぞれ個別に購入するかたちとなる。
興味はあるけど工作に自信がない・・・という方はメーカーホームページに全工程の写真付き作成ガイドが公開されているので一度そちらを見てみるといいだろう。
シリーズ第1弾として5種9製品が発売。ラインナップの内訳は下記の通り。
〇ベースモデル
ベースモデルは、基板のほかにマイコンボード(Pro Micro)やダイオード、ネジ、スペーサ類がセットになっている。ダイオードに関してはキー数と同数のダイオードを半田付けしないといけないので根気が必要だ。
ちなみに、ベースモデルはどちらも信頼のMade in Japanだ。
〇メカニカルキースイッチセット
キースイッチセットは、メカニカルキースイッチの最大手ブランドといえるCherryMXブランドの純正キースイッチだ。1セット10個入りとなっており、キー全てを同じ軸で揃えるのもよし、エリア、個別に軸の種類を変えるもよし、アイデア次第でオリジナルのキースイッチを配列できるのが魅力だ。
〇キートップセット
キートップセットは、CherryMXやkailhに対応する無刻印のキートップセットとなり、81/87/104標準キーボード互換となっている。キーの傾きが段ごとに異なるシリンドスカルプチャ方式のキートップとなっているので無造作に取り付けると傾きがバラバラになるので注意が必要だ。
〇キートップシールセット
キートップシールセットは、強固な保護コーティングを施した二層構造の転写式キートップシールとなり、日英に対応し233種が収録されている。刻印の消えてしまった使用中のキーボードのキートップ再生にも役立つ便利アイテムだ。
接着力が強く、一度貼ると貼り直しは出来ないとのことなので慎重に貼ろう。
キーボードに拘りを持つユーザーや、工作好きにはたまらない製品かと思われる。BTO セルフメイドキーボードキットシリーズで全てを完結するのも良いが、キートップなどは他社のCherryMX互換キートップも使用可能かと思われるので(取り付けおよび使用は自己責任で)、カラフルなキーボードを作成することも出来るだろう。
只、一式揃えると結構なお値段となり、結構良いフルサイズキーボードが買えてしまうくらいの価格にはなってしまうので決してコストパフォーマンスが良い訳ではないが、既存のキーボードに不満がある方は是非挑戦してみて欲しい。