メーカー製スリムPCなどの交換用にも、自作PC向けにアプローチするTFX 300W電源「SilverStone SST-TX300」
SilverStoneより標準タイプの「TFX」フォームファクター対応の電源ユニットに80PLUS Bronze認証タイプ300Wモデル「SST-TX300」が登場、2017年3月17日(金)より販売を開始した。 自作向けとしてのTFXフォームファクタの発展に注目したSilverStone初のFTX電源ユニット。
TFX準拠の80PLUS Bronze認証300W電源
「SilverStone SST-TX300」はTFX規格に準拠する80PLUS Bronze認証タイプのPC用300W電源ユニット。
「スタンダードTFXフォームファクター」は、主にメーカー製の小型、特にスリム型PCなどで多く採用されている細長の電源たが、「SST-TX300」は自作向けSFF(スモールフォームファクタ)用としてSiverStone初のTFX電源として開発、発売された製品だ。
製品特長としては、最小18dBAの低動作音80mmファンの採用、PCI-E 6ピンコネクタを1つ搭載、ある程度のグラフィックスカードの増設にも対応しつつ、24時間40℃連続300W出力性能と80PLUS Bronze認証ながら信頼性の向上にも注力している点など。
コネクタ構成はメイン24/20ピン ×1、8/4ピン12V ×1、6ピンPCI-E ×1、SATA ×4、ペリフェラル ×2、FDD ×1。
その他、保護機能として過出力保護、過電圧保護、短絡回路保護に対応しMTBFは100,000時間、サイズは(W)85×(H)65×(L)175mmのTFX規格準拠、重量は1kg。
TFX規格に準拠する電源は流通する種類こそ少ないが先行してシーソニックやサイズ、玄人志向など各社から1~2モデルラインナップされており主に275W~350W クラスが主流、認証に関しては未認証タイプかGOLDクラスを見かけるがその殆どはメーカー製PCの電源補修、交換ニーズにターゲットしている。
というのも自作PC市場においてTFX規格を採用するケースはほぼ無いからだが、そういった中、シルバーストーンが狙う自作向けでのTFXの普及化が現実のものとなるか、しばらく注視してみると面白いかもしれない。
ちなみに小型の電源は今回の「TFX(175x85x65mm)」の他にさらに細長の「FlexATX(150x81.5x40.5 mm)」、ATXを小型化した「SFX(125x100x63.5mm)」タイプなども存在するのでメーカー製PCの電源交換の際は選び間違いしないよう留意しておきたい。
SilverStone(シルバーストン)について
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