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2018年のSSD低価格競争を先行する「LEVEN JS300 SSDシリーズ」がアークでも取り扱い開始したのでまとめてみた。

J&A Informationという会社の格安SSD「LEVEN JS300 SSD」シリーズ、最近よく名前を見かけるが一体どんなストレージなのか、2018年3月1日(木)よりアキバのPCパーツショップアークでも取り扱いを開始したウルトラブックやコンパクトPC等に対応する2.5インチ SATA 7mm厚の格安SSDをまとめてみた。

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公開日: 2018-03-03 (更新 2018-04-01)
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「SSD」低価格時代再到来

グラフィクスカード不足による価格高騰や、メモリーの高止まりなど、PCパーツ系の値上がりが続く2018年の春。 SSDに関しては値下がりが続いている。

理由としてはSSDの主要部品となるNANDフラッシュの3D NANDへの移行や、32bit 3Dから64bit 3Dへの移行による在庫処分や、今後量産される64bit 3D NANDの歩留まりの良さなどが要因としているが、一言でいえば「充分な程、供給されている」為、買い手市場となっているといった所だ。

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そんなSSD価格競争の立役者の1つであるJ&A InformationからLEVENブランドの「JS300 SSD」シリーズがパソコンSHOPアークでも取り扱いを開始している。

J&A Infomationとは

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J&A Informationは台湾のメーカーで、誕生は1996年と割と老舗。 中国工場をベースに低価格、つまりコストパフォーマンスに優れたメモリーモジュールやフラッシュストレージを生産、出荷している。 国内では興隆商事が代理店となり2016年より一部のSSDなどが東映無線で取り扱いを開始していたが、ここ最近のSSDの低価格化をきっかけに展開を拡大、アークでも2018年3月1日より取り扱いを開始している。

同系ではPanRamやA-DATAなどが有名だが、規模的にはそこまで大きくはないようだ。

シリーズラインアップ

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「JS300 SSD」シリーズは同社のエントリー、リプレースユーザー向けの2.5インチSATA接続 7mm厚 内蔵型のSSDで120GB、240GB、480GB、960GBの4容量バリエーションが用意されている。

主な仕様としてMicron製TLC NANDとSMIコントローラーとあまり詳細は公表せずざっくりなスペックだが、恐らく最近出回っているMicronの技術移行による旧製品の在庫処分的なNANDを採用しているだけで、物は悪くなさそう。

SATAもパフォーマンス的には頭打ち、NAND技術も成熟してきているため、こういったサードパーティ品でも3年保証が付帯しており充分使えそう。

最大のアピールポイントは「価格」で、下記の比較表を参照にしてもらえれば判るが4容量バリエーション全てが他ブランドと比較して常に割安な価格設定を意識しており、安価なSSDを探している人には重宝しそうだ。

 
型番JS300SSD120GBJS300SSD240GBJS300SSD480GBJS300SSD960GB
シリーズLEVEN JS300 SSDLEVEN JS300 SSDLEVEN JS300 SSDLEVEN JS300 SSD
メーカーJ&AJ&AJ&AJ&A
フォームファクタ2.5インチ 7mm SATA2.5インチ 7mm SATA2.5インチ 7mm SATA2.5インチ 7mm SATA
インターフェイスタイプSATA 6Gb/sSATA 6Gb/sSATA 6Gb/sSATA 6Gb/s
ストレージタイプSSDSSDSSDSSD
内蔵 / 外付け内蔵タイプ内蔵タイプ内蔵タイプ内蔵タイプ
容量120GB240GB480GB960GB
コントローラーSMISMISMISMI
フラッシュメーカーMicronMicronMicronMicron
フラッシュタイプTLC NANDTLC NANDTLC NANDTLC NAND
読込み速度シーケンシャルリード:最大 560MB/secシーケンシャルリード:最大 560MB/secシーケンシャルリード:最大 560MB/secシーケンシャルリード:最大 560MB/sec
書込み速度シーケンシャルライト:最大 370MB/secシーケンシャルライト:最大 510MB/secシーケンシャルライト:最大 550MB/secシーケンシャルライト:最大 550MB/sec
MTBF(MTTF)--------
総書込みバイト量(Total Byte Written)--------
アーク参考価格読み込み中読み込み中読み込み中読み込み中
  製品詳細 製品詳細 製品詳細 製品詳細

JS300 SSDまとめ

 
メーカーJ&APNYHIDISCMicron
フォームファクタ2.5インチ 7mm SATA2.5インチ 7mm SATA2.5インチ 7mm SATA2.5インチ 7mm SATA
インターフェイスタイプSATA 6Gb/sSATA 6Gb/sSATA 6Gb/sSATA 6Gb/s
ストレージタイプSSDSSDSSDSSD
容量240GB256GB240GB256GB
コントローラーSMISMISMI2258XT--
フラッシュメーカーMicron--intel--
フラッシュタイプTLC NAND3D MLC NAND3D TLC NAND3D TLC NAND Micron 384Gbit 32-layer 3D TLC
読込み速度シーケンシャルリード:最大 560MB/secシーケンシャルリード:最大 550MB/sec
ランダムリード:最大 55000IOPS
シーケンシャルリード:最大 550MB/secシーケンシャルリード:最大 530MB/sec
ランダムリード:最大 55000IOPS
書込み速度シーケンシャルライト:最大 510MB/secシーケンシャルライト:最大 300MB/sec
ランダムライト:最大 55000IOPS
シーケンシャルライト:最大 480MB/secシーケンシャルライト:最大 500MB/sec
ランダムライト:最大 83000IOPS
総書込みバイト量(Total Byte Written)------120TBW
MTBF(MTTF)--100万時間200万時間150万時間
発売日2018-03-01
2017-12-09
2018-01-30
2018-02-23
アーク参考価格読み込み中読み込み中読み込み中読み込み中
  製品詳細 製品詳細 製品詳細 製品詳細

JS300シリーズはここ最近出回りまくっているIntelやMicronのNANDを採用した製品の一つで変った特長こそないが逆に言えば当たり障りなく実用的な構成と仕様を備えている。 Intel/Micron NAND搭載をうたうサードパーティ製SSDは最近乱立しているが大量流出の理由が提携終了による影響なのか、64Bit 3D NANDの歩留まりが良すぎたのかは定かではない。 ただざっくりと言ってしまえば最近の低価格SSDの中身は全て同じようなモノが多い。

そういった意味ではこの製品もアリではないだろうか。

2017年は一時SSDも品不足となり一時240GBで1万円前後まで上がっていたが、ようやく値上がり前の水準まで戻ってきたといった所だ。

今後もし為替が大きく円高に推移したり、参入メーカーが増加すれば、更に競争が激化し安価になる可能性もあるが、240GB~480GB近辺は底値感もあるので状況的にはこの春が狙い目になるかもしれない。 当面はSSDの値動きには注目だ。


J&A

J&A(ジェイアンドエー)について

J&Aインフォメーションインコーポレーテッドは1996年に台北で設立され、主にメモリ モジュールなどを提供するサードパーティーの一つ。 工場は中国に拠点を構え、コストパフォーマンスに特化しより安く製品を展開している。 近年ではSSDなどもプロダクトに追加している。

>> メーカー公式

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ライター

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編集部 アーク石井

パソコンSHOPアークにてPC用メモリーバイヤー兼、管理職も勤める。 スキーとギターをこよなく愛す。アキバ歴23年を活かしたショップ視点でのメモリー関連の記事を主に担当している。