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「DDR4 OC上位クロックモデルを中心に値下がりもスタンダードモデルは横ばい」PCメモリー価格動向ピックアップレポート - 2015年12月3週目版

2015年12月3週目(12月11日までのデータ集計)のパソコン用メモリーの価格変動レポート、DDR4のOC上位クロック品やサーバー用DDR4タイプなどに大きな値下げがあり平均価格は引き続き下落。 ただしそれ以外のトレンドアイテムはDDR3、DDR4共に落ち着いた結果となった、日々状況が変化するPCメモリーマーケットの価格推移や需要供給バランスなど今週のパソコンSHOPアークのデータを元に注目情報や注目メモリーをピックアップ。

ビュー: 2055
公開日: 2015-12-13
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メモリー相場変動TOPIC

  • サンプリング日:2015/12/11

  • 前回更新(比較)日:2015/12/4


  • サンプリングアイテム数:7048アイテム(前回比-10アイテム)

  • 今週の値下がりアイテム数:407アイテム(前回比-193アイテム)

  • 今週の値上げリアイテム数:595アイテム(前回比-219アイテム)


  • 今週のアイテム総合平均値動き幅:-63円(前回平均-61円)

  • 今週の値下げアイテムの平均値下がり金額:-1185円(前回平均-838円)

  • 今週の値上げアイテムの平均値上がり金額:+54円(前回平均+83円)


ポイント

DDR3、DDR4のデスクトップ用、ノート用のトレンドラインはそれぞれの価格はほぼ値動きなし、もしくは小幅下げと安定していた為全体値動き平均は-63円、値下げアイテム数も前回比-193アイテムと減少した。

ただしOC系(選別ハイクロック品)の上位モデル及びDDR4サーバー用メモリーの価格が大きく下落した事で値下げアイテムに限定した場合の値下げ幅は1,185円を大幅な下落となっている。

対して値上げアイテムは数量も値動き幅も減少しトレンドラインは落ち着いた流れになっている。

総合平均 過去2ヶ月推移

12月 対象Item数 総合平均値動き幅
12月3週 7048 -63円
12月2週 7058 -61円
12月1週 7019 -30円
11月 対象Item数 総合平均値動き幅
11月4週 7007 -33円
11月3週 6999 -2円
11月2週 6980 -36円
11月1週 6982 -39円
10月 対象Item数 総合平均値動き幅
10月4週 6931 -38円
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今週もグラフのみ過去5ヶ月分のデータでグラフを掲載。

総合平均 月間推移 2015年1月~12月(3週目まで)

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2015年の価格推移を1年通してみた場合、9月以降は比較的下落が落ち着いて来ているがそれでも下げ基調が続いているのが表からも判る。

今週の注目アイテム

ノート用DDR4 32GB(16GBx2)KIT

1枚で16GBの大容量モジュールの260pin DDR4 SODIMM 32GB(16GBx2 KIT)がCrucialから登場、Micron 8Gbit DRAMを採用し2Rank 16Chipのフル構成で実装する事で実現している。

この製品の登場でDDR4ノートPCのメモリー実装容量上限が一気に倍になったことになる、ノートPCを仕事でヘビーに活用するユーザーには待望の製品だ。

  • ブランド: Crucial
  • フォームファクタ: 260pin DDR4 SODIMM
  • 容量: 32GB(16GBモジュール x2枚組)
  • 速度: DDR4 2133MHz ( PC4-17000 )
  • レーテンシ:CL15-15-15
  • 電圧:1.2Volt
  • チップタイプ:Micron 8Gbit DRAM ( 2Rank x8 ) 16chip搭載
  • バッファ: Unbuffered
  • ECC: NON-ECC

クーポン対象

2枚で32GBを実現、16GBモジュール採用260pin DDR4 2133MHz S.O.DIMM KIT
取扱終了
詳しく見る

デスクトップ用DDR4 4133MHz 8GB(4GBx2)KIT

現行製品では最速となるDDR4 4133MHzモデル。

DDR4 4000MHzが製品としては今までの最速だったがこの製品(DDR4 4133MHz)が出る事により最速記録が更新される事になる。

DDR4-4133 CL19 XMP対応の4GB x2枚組ハイエンド・オーバークロックメモリキット。ヘアライン加工で見た目もスタイリッシュで高い放熱性を誇る大型アルミニウムデュアルカラーヒートスプレッダを採用しつつ、背の高さを抑え大型CPUクーラーとの干渉を減らすことを実現。
取扱終了
詳しく見る

今後の注目ポイント

12月の後半にかけトレンドアイテムが大きく値動きを起こす可能性はかなり低くなってきている、今後の注目ポイントとしては価格変動の点では今回の測定で大きく価格に変動があったDDR4上位クロック(OC選別)モデルが引き続き下げてくるかどうかになりそうだ。

12月11日時点でOCハイクロックモデル価格に動きのあったメーカーはG.Skill、Corsairの2社だがそれ以外のメーカーには大きな動きはない。 この状況から上記2社が調達しているDRAMから耐性の高いものが割り多く出てきた可能性が考えられる。

もし仮説が正しければ今後はハイクロックモデル(DDR4-2800~3600MHz)の価格はスタンダード(DDR4-2133~2400MHz)の価格帯へ、より接近する事になりそうだ。

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ライター

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編集部 アーク石井

パソコンSHOPアークにてPC用メモリーバイヤー兼、管理職も勤める。 スキーとギターをこよなく愛す。アキバ歴23年を活かしたショップ視点でのメモリー関連の記事を主に担当している。