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「DDR4 OC上位クロックモデルが引き続き値下がりもスタンダードモデルは為替分のみ微下げ」PCメモリー価格動向ピックアップレポート - 2015年12月4週目版

2015年12月4週目(12月18日までのデータ集計)のパソコン用メモリーの価格変動レポート、DDR4のOC上位クロック品が引き続き大きく値を下げた、トレンドアイテムはDDR3、DDR4共にドルベース価格にほぼ値動きはなく先週比で円高に動いた分の為替差のみ微下げする結果となった、日々状況が変化するPCメモリーマーケットの価格推移や需要供給バランスなど今週のパソコンSHOPアークのデータを元に注目情報や注目メモリーをピックアップ。

ビュー: 2603
公開日: 2015-12-21
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メモリー相場変動TOPIC

  • サンプリング日:2015/12/18

  • 前回更新(比較)日:2015/12/11


  • サンプリングアイテム数:7037アイテム(前回比-11アイテム)

  • 今週の値下がりアイテム数:1298アイテム(前回比+891アイテム)

  • 今週の値上げリアイテム数:196アイテム(前回比-399アイテム)


  • 今週のアイテム総合平均値動き幅:-137円(前回平均-63円)

  • 今週の値下げアイテムの平均値下がり金額:-756円(前回平均-1185円)

  • 今週の値上げアイテムの平均値上がり金額:+77円(前回平均+23円)


ポイント

今週は円高に推移した為替が売価に影響し前回比で+891アイテムが値下がりを記録した、ただし一部のOC系を除きほぼ為替のみの影響だったため、トレンドラインに限定した場合の平均下げ幅は18円と全体平均に対してかなり小幅で推移している。

全体平均を押し下げたのは今週もOC系(選別ハイクロック品)の上位モデルで、平均10~15%という大幅な値下げとなった。

対して値上げアイテムは値上げアイテム数量も値動き幅も大幅に減少し先週為替分で値上げとなったアイテムほぼ全てが値下げに転じた。

ただし12/21~12/22の為替レートが再び先週比で円安に推移した場合、来週の価格の上げ下げアイテム数量は丸ごと逆転する可能性もある。

どちらにせよ為替変動が原因で発生している価格の上下ダンシングの値幅は小さくリスクは小さい状況だ。

総合平均 過去2ヶ月推移

12月 対象Item数 総合平均値動き幅
12月4週 7037 -137円
12月3週 7048 -63円
12月2週 7058 -61円
12月1週 7019 -30円
11月 対象Item数 総合平均値動き幅
11月4週 7007 -33円
11月3週 6999 -2円
11月2週 6980 -36円
11月1週 6982 -39円

今後の注目ポイント

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先週比でトレンドアイテムに関しては為替差のみの値動きで落ち着いたが、DDR4上位クロック(OC選別)モデルが引き続き大幅に値を下げてきている。

ただし大幅に変動したのは一部のメーカー(G.Skill、Corsair)のみとなっておりその他のメーカーは恐らく来年明けより徐々に後追いしていく形となりそうだ。

来週は年内のメーカー受注、出荷が終わるので大きな価格変動が発生する可能性はかなり少ないと思われる。

年間を通して見てみると上記のグラフからも判る様にかなり価格が安定してきているのが判る、2016年は底値に張り付いた相場を前提とした製品の差別化、ブランディングがモジュールメーカー各社の課題となりそうだ。

運営からのお知らせ

2015年のメモリーレーポートは今回が最終更新となります。

2015年のメモリ大幅下落真っ最中でスタートしたアーク運営スタッフによるオウンドメディア(owned media)の立ち上げと同時にスタートしたこのメモリーレポート。

まだまだグラフ1つを見てもデータ定義や軸の絞込みかたなどが甘く改善点も山盛りです。 来年からは随時バージョンアップを図りアキバ最前線のメモリーのトレンドやホットな容量や規格内で絞り込んだ価格推移グラフなどを紹介していく予定ですので来年もark tech news及びメモリーレポートを宜しくお願い致します。

担当:石井 克朋

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ライター

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編集部 アーク石井

パソコンSHOPアークにてPC用メモリーバイヤー兼、管理職も勤める。 スキーとギターをこよなく愛す。アキバ歴23年を活かしたショップ視点でのメモリー関連の記事を主に担当している。