「全体的に値下げも為替の影響のみ、DRAM価格の変動はなく安定」価格動向ピックアップレポート - 2016年1月2週目版
2015年1月2週目(1月13日までのデータ集計)のパソコン用メモリーの価格変動レポート、DDR4のOC上位クロック品が引き続き大きく値を下げた、トレンドアイテムはDDR3、DDR4共にドルベース価格にほぼ値動きはなかったが年末から為替が大幅に円高に動いた分、全体的に値下げとなる結果となった。 日々状況が変化するPCメモリーマーケットの価格推移や需要供給バランスなど今週のパソコンSHOPアークのデータを元に注目情報や注目メモリーをピックアップ。
メモリー相場変動TOPIC
サンプリング日:2016/1/12
前回更新(比較)日:2016/1/6
サンプリングアイテム数:7184アイテム(前回比+28アイテム)
今週の値下がりアイテム数:1598アイテム(前回比+493アイテム)
今週の値上げリアイテム数:117アイテム(前回比+99アイテム)
今週のアイテム総合平均値動き幅:-113円(前回平均-124円)
今週の値下げアイテムの平均値下がり金額:-756円(前回平均-806円)
今週の値上げアイテムの平均値上がり金額:+77円(前回平均+77円)
ポイント
年末から年明けに向け継続的に円高へ推移した分がメモリー売価に影響、1598アイテムが値下がりを記録、平均値動き幅も1月に入ってから2週間で-237円とここ最近では大きな推移となった。
またOC系(選別ハイクロック品)の最上位モデルの更新で、それまでの最上位クラスを含めたハイクロックタイプのメモリが1段階スライドする大幅な値下もあった。
ただし急激な為替変動によるリアクションの結果なので主に輸入系に限られており国内流通品(円取引ベース)のメモリにはまだ大きな影響がでていない。
総合平均 過去2ヶ月推移
2016年1月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
1月2週 | 7184 | -113円 |
1月1週 | 7156 | -124円 |
2015年12月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
12月4週 | 7037 | -137円 |
12月3週 | 7048 | -63円 |
12月2週 | 7058 | -61円 |
12月1週 | 7019 | -30円 |
2015年11月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
11月4週 | 7007 | -33円 |
11月3週 | 6999 | -2円 |
今後の注目ポイント
下げ要素は出尽くした可能性あり、今後の推移に注意
年末から1月中旬にかけて、具体的にいえば
- DDR4 8Gbit DRAM搭載製品(主に16GBモジュール系)
- OC選別系DDR4 3400MHz以上(最上位を除く)
上記に該当するものはプレミア(付加価値)からそれを引き下げる値下げがあったが、それ以外の通常製品はDRAMの下げ止まりなどにより実質価格は変わっていない、そこに丁度良く円高進行が始まり結果的にメモリー価格が続落する状況となっていた。
引き続きDRAM価格が安定推移した場合、為替が反転、もしくは現状維持となった場合、薄利のメモリー通常製品(トレンドライン)は即座に価格が反転(値上がり)する可能性が高く旧正月前のこのタイミングはひとつの機転となりそうだ。
今後、メモリー価格変動においての直近の注目ポイントは「為替の推移」になりそうだ。
メモリー価格レポート編集部からのお知らせ
昨年最終号でもお伝えしたとおり来週よりメモリーレポートのサンプリング方式とカテゴライズ単位が変更になります。 現材のサンプリング方式、カテゴライズの場合、高額製品の影響が色濃く反映されてしまい、実際気になるトレンドラインの推移が判り難いため、より限定したカテゴリでの数値を追加して行っていく予定です。