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バーチャル7.1サラウンドを搭載したヘッドセット「HyperX Cloud Alpha S」

生産終了してしまった「HyperX Cloud Alpha」の後継機として発売された「HyperX Cloud Alpha S」シリーズからブラックカラーが2020年4月6日(月)から登場した。

ブルーカラーが既に去年から販売中だが、ここで改めて製品について触れてみようと思う。

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公開日: 2020-04-09 (更新 2020-09-15)

旧モデルと新モデルの違い

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旧モデル「HyperX Cloud Alpha」の後継機という事で、外見的な特徴やフレームの構造などに大きな変化はない。 では何が違うのかと言うと、大きな違いとしてはバーチャル7.1サラウンドを搭載しているか否かとなる。それに伴って接続インターフェースもアナログ接続からUSB接続に変更しているので少し注意が必要だ。

付属のオーディオコントロールミキサーでバーチャル7.1サラウンドのON/OFFが出来たり、音量調整、マイクのミュートなどが手元でより直感的に操作しやすくなっているのも嬉しい点。

HyperX 7.1サラウンドサウンド機能とは

後継機として発売された「HyperX Cloud Alpha S」に搭載されているのは、メーカーが独自にチューニングした「HyperX 7.1サラウンドサウンド」。 メーカーサイトによると『ソフトウェア「HyperX NGENUITY」が対応ゲームを自動的に検出して、パソコンでの体験を向上させるのに最適なサラウンドサウンドプロファイルを選択します』との事だ。 対応ゲームがどの程度網羅しているのかまでは記載されていなかったが、過去のバーチャル7.1chサラウンド製品の中には、ユーザー自身でイコライザー等を弄って最適化しなければいけなかったり手間が必要だったので、その手間が簡略化されてくれるのであればそれに越した事は無いだろう。

しかし個人的な感想になってしまうが、この各メーカーが押し出してきている『バーチャル7.1chサラウンド』だが2ch出力を7.1chっぽく加工するだけであり実際の音質の向上には効果があまりないと感じている。 主な目的としてはゲームのシングル,キャンペーンモードや、映画などを鑑賞する際に臨場感のある雰囲気を味わう際には有用だと筆者は考えている。

低音調節スライダー(物理)

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上記のサラウンド以外での違いとして筆者が一番目を引いたのが、イヤーカップ後方に存在する「低音調節スライダー」。3段階で低音を調整できると謳っているこの機能は、低音重視で調整されるゲーミングヘッドセットを一般用途としても使えるようにしようという考えが見て取れる。 特に本製品はイヤーパッドに「レザレットイヤークッション」を採用しており、音が外に漏れず臨場感が高い環境、いわゆる密閉型ヘッドセットになっている為、低音(爆発音や車両音)が強くなる傾向にある。

そのイヤーカップ後方の「低音調節スライダー」なのだが、写真をよく見てもらうと分かるが、動かしたスライダーの下にメッシュ状の穴が開いているのが見えるのだが……これは、ひょっとして穴を開ける事で疑似的に開放型のようにして音を抜くのだろうか? 残念ながら今回は音まで聞けておらず真相は不明だ。詳細なレビューが上がったら是非とも確認しておきたい。

USB接続になった利点を生かそう

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「Cloud Alpha」という同一名称を使っているだけに全体的に大きな変更はなく、細かい変更のみとなっている。元々愛用しているユーザーは使用感という面で見れば違和感なく乗り換える事が出来るのは、純粋な『後継機』としては正しい。

逆に前のモデルでは不満を感じていたユーザーであれば、今回の細かい変更点が自分にとって不満を感じていた部分か否かを確認してから購入を検討してみよう。

全ての製品においてサウンドの質は比較的評価の高い「HyperX」のヘッドセットなので、飛びついて購入したとしても「ハズレ」という事は無いだろう。 しかし昨今はゲームデバイスに限らずUSB接続の機器が多くなってきており、既に空きポートが無い可能性も十分に考えられる。 購入するにしても取り合えずPCの空きUSBポートを確認しておいた方が良いだろう。

個人的に3.5mm(3極)プラグへの変換ケーブル等も付属してくれたら良かったのに、と思わなくもないが、これも時代の流れなのだろうか……。

低音を3段階で調整可能な低音域スライダーを搭載したゲーミングヘッドセット
取扱終了
詳しく見る
低音を3段階で調整可能な低音域スライダーを搭載したゲーミングヘッドセット
取扱終了
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