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PC小話 - インテル製品の型番末尾「R」が気が付くと消えている謎。

インテル® Compute Stick STK1AW32SCという製品名(Product Name)に存在する2つの型番「BOXSTK1AW32SCR」と、「BOXSTK1AW32SC」、一体何が違うのか。 2016GW特集記事としてひっそりと入れ替わっていく2つの型番の謎に迫ってみた。

ビュー: 4807
公開日: 2016-05-06

製品名そのままに入れ替わった売れ筋「インテル® Compute Stick」

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2016年2月10日に発売されたインテル純正のコンピュータースティック2世代目となる製品名STK1AW32SC(Quad-Core Intel Atom x5-Z8300プロセッサー搭載、HDMI接続スティック型コンピュータ Windows 10 (32bit) プリインストールモデル)を覚えているだろうか?

この製品は発売からもそこそこ人気で、特に問題もなく順調に販売されていた。

しかし、2016年4月22日STK1AW32SC、つまり全く同じ製品名のアイテムが再びにアークオンラインストアに新商品として掲載されている事に気が付いた読者はいるだろうか?

またそれと引き換えに2月に発売されていた同名の商品はEOL(販売終了)として掲載からひっそりと外れていた。

消えた型番末尾の「R」

この製品、よく比べてみると製品名(Product Name)は「インテル® Compute Stick STK1AW32SC」と同じだが実は型番が異なる 。

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5/6現在アークオンラインストアで販売されている商品からは既に「R」は消えている。
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新入荷リストの4/22にさり気なく掲載されている「Compute Stick STK1AW32SC」だが2月に登場した製品と一見仕様は全く同じ。

2月に新製品として発売されたモデルは「型番(Product Code):BOXSTK1AW32SCR」で、4月に追加投入されたモデルは「型番(Product Code):BOXSTK1AW32SC」と、末尾に付加されていた「R」が消えているのだ。

それ以外の見た目、基本性能、条件、付属品などは一切変わらずただある日、忽然と末尾の「R」が消えた製品が発売されしれっと入れ替わっているとは、何か釈然としない。

水面下でRevチェンジ?、まさか不具合をこっそり隠蔽し新Verの投入?など理由が判らないとなにかスッキリしない。

という事で今回は、その消えた「R」、つまりRの謎に迫ってみた。

消えた型番末尾の「R」の謎に迫る

まずはショップ仕入れ担当に聞いてみる

仕入れ担当に聞いてみるのが手っ取り早いと考えた筆者はまず仕入れ担当に、「あの、新商品ニュース書こうと思ったのですがこれって何がちがうんです?」と聞いた所、「基本的に同じなのでスルーで良いです。」という回答。

確かに製品名は同じだが型番は変わっているので釈然としない、もう少し突っ込んで聞いてみた所、担当から「確か…国別のフェーズ分けで、でも日本は関係なかったと…」

それだ! という事でいきなり理由が判ってしまったのであとはソースを探すだけ。

そして早速ソースを発見!

インテル公式サイトの検索はこういった要件を探すには適していない為、外部検索経由で探した所、以下のページを発見した。

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このページのタイトルは

インテルコンピュートスティックを対象としたフェーズ1承認国リスト

となっており、以下の「製品型番(Product Code)」のインテル®コンピュートスティック製品は世界中の規制当局の承認の遅れにより段階的に出荷される可能性があるという説明。

また既に承認を得ている国のリストが記載されている。

ここでポイントとなるのが「製品型番(Product Code)」だ、「製品名(Product Name)」ではなく「製品型番(Product Code)」を指し区分をしている、今回のページでは一つ前のモデルである

「 BOXSTCK1A32WFCR 」

が代表例となっているが、以下の製品も同様と記載されており「STK1AW32SC」の場合は、「 BOXSTK1AW32SCR 」が存在する事を指している。

  • Intel® Compute Stick STCK1A32WFC
  • Intel® Compute Stick STCK1A8LFC
  • Intel® Compute Stick STK1A32SC
  • Intel® Compute Stick STK1AW32SC
  • Intel® Compute Stick STK2m364CC
  • Intel® Compute Stick STK2m3W64CC
  • Intel® Compute Stick STK2mv64CC

つまり「R」はインテル製品の出荷時点で規制当局の承認の有無が国別に発生した場合に、販売して良い国とNGの国の区分に使われているようだ。

また、Compute Stick以外にもNUC KITの「NUC5i7RYH」にも同じ「R」の法則が適応されていた、どうやら間違い無さそうだ。

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消える型番末尾の「R」の正体 - まとめ

消える型番末尾の「R」の正体は初期リリース時に、全ての国に対して販売の為の承認が取れていない場合、先に承認が取れた国のみの先行発売用としてフェーズ1を定義し型番(Product Code)の末尾「R」を付加、対象国に出荷する。

その後、すべての国で販売可能な承認を得た状態で、フェーズ2を定義、「R」を外した型番(Product Code)に切り替えていく、つまり

出荷国制限がある場合の承認国区別用付加記号

これこそが消える型番末尾「R」の正体だ。

ちなみに承認のタイミングが国ごとにズレてしまう要因のほとんどが無線ユニット絡みのようだ。

という事で正規代理店発売のインテル製品であれば、少なくとも日本国内で使う分には日本で承認を得ており「R」付でも「無し」でも気にせず購入しても問題ない、むしろ知らなくても問題ない話の為、インテル的にも製品名(Product Name)はそのままで型番(Product Code)だけを変更している訳だ。

つまる所、ユーザーにとって必用な情報は製品名(Product Name)に反映させて周知、一部の区別が必要な人の為の判別用として型番(Product Code)がひっそりと変わっていく、というとても普通の話だった。

最終的に知っても「へぇ・・」レベルの話だが筆者的にはひとつ謎が解けてスッキリ、GW商戦後半戦を清々しい気持ちで挑めそうな気がしている。


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ライター

編集部 アーク石井

パソコンSHOPアークにてPC用メモリーバイヤー兼、管理職も勤める。 スキーとギターをこよなく愛す。アキバ歴23年を活かしたショップ視点でのメモリー関連の記事を主に担当している。