NVIDIA GTX950 搭載グラフィックカードが各社から発売開始
2015年8月20日、NVIDIAはミドルレンジ向けGPU GEFORCE GTX 950を正式発表、それに合わせ各社GTX950搭載グラフィックカードがショップでも同時に販売開始となった。 発表と同時に発売開始となったラインナップをまとめてみた。
GEFORCE GTX 950 の主要
- NVIDIA「GEFORCE GTX 950」は「GEFORCE GTX 960」の下位モデル
- コアは第2世代Maxwellシリーズの「GM206」を採用
- CUDAコア数は768基
- 消費電力は90Wに
- 動作クロックはコアベースクロック1,026MHz、メモリクロック6,610MHz
- 補助電源が復活(対 GTX 750 / GTX 750Ti比較)
更に詳しく
とスペックを見てみてもコアなユーザーでなければピンと来ないと思われる。
まずは2015年8月21日現在、入手可能な「GEFORCE GTX 950」搭載グラフィックスカードを以下にピックアップしてみたので流し読みでチェックしてみてほしい。
MSI
MSIからは人気の冷却ユニット「TWIN FROZR V」を採用したセミファンレスモデルが登場、コアクロックを1102Mhz、ブーストクロックを1279MhzにOCしており要点をおさえた優良モデルとなっている。
GALAX
GALAXからはコアクロックを1203Mhz、ブーストクロックを1405MhzまでアグレッシブにOCした攻め形の製品が登場した、また準ファンレス機構でもあり、ファン回転停止アルゴリズムは二重の安心設計となっている。
セミファンレス仕様のオリジナルクーラー搭載 アルミアロイのホワイトバックプレート、ホワイトLED付ファン、 ブラックPCBで洗練されたデザインのGTX 950 オーバークロックモデル
GIGABYTE
GIGABYTEからは基本的に標準的なスペックのシングルファンタイプとデュアルファンタイプの2タイプのOCモデルが登場
Inno3D
inno3Dも標準的なスペック、セミファンレス機能も実装
ZOTAC
ZOTACからはシングルファンを採用したショートサイズ設計のボードが登場、準ファンレス仕様も実装しておりsmall系PCでの活躍が期待される
玄人志向
玄人志向からは2製品がオーバークロック仕様で登場、基本的にGALAXとのコラボモデル(OEM供給)版である。 しかしドライバーCD欠品のアナウンスも。
GTX 950 ざっくりと言うと
ここまでの製品ラインナップと価格帯をさらっと見てもらえれば気が付くと思うがこのシリーズは最強、最速をセールスポイントにしたハイエンドなものではなく、ざっくり言うと GTX650、もしくはそれ以下の旧ミドルレンジ、エントリーモデルからのアップグレードをターゲットにした最新のエントリークラス、ミドルレンジモデルに該当する製品だ。
少し具体的に掘り下げるとパフォーマンスはGTX 750Ti以上GTX 960未満と考えてよい。当面の購入決定ポイントは同社上下ラインナップを含めた性能的ライバル製品との価格バランス次第となりそうだが現状では新製品という事もあり割安とは言い切れない市場価格差となっている。
また前7シリーズの同クラスでは補助電源無しで動作可能だったが、9シリーズでは復活してしまっているのも気になる所だ、小型のminiITXベースでそこそこパワーのあるグラフィックスカードを搭載したいと考えているユーザーにはマイナスポイントになりそうだ。
この製品はコアなハイエンドゲーマーやハイスペックを必要とするユーザー向けではなく、Windows 7世代、もしくはそれ以前にミドルレンジゲーミングPCを購入したユーザーのグラフィックスカードリプレイス用※、もしくはこれからエントリースペックのゲーミングPCを構築する人向けのグラフィックカードと考えてよいだろう。
それでも3DゲームのFullHD描画にてGTX 650と比較した場合でも、最大で2倍レベル描画能力が向上している事。
そして数々の最新NVIDIA最新機能が快適に使える事などを考えると2世代前以前のGEFORCE系もしくはグラフィックボードを使用しているユーザーにとっては十分魅力的な製品ではないだろうか。
※もちろんグラフィック部分のみをアップグレードする場合、拡張スロットの対応や補助電源の供給が可能かどうかなど、対応しているか事前に確認する必要がある。