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餅は餅屋?「半導体メーカーが作るSSD」が人気急上昇中

DRAM製造3大メーカーのうちMicron(Crucial)、SamsungブランドのSSDは既に定番化し人気を博しているが、残る一社、最後発のSKhynix製SSDがついに販売開始、価格、性能、ビジュアルとバランスの取れたこの製品に注目が集まっている。

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公開日: 2015-08-29
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満を持して再登場、コスパに優れMLC採用で人気急上昇中のSSD

Micron(Crucial)、SamsungとDRAM製造メーカーのSSDがマーケットに流通する中、SKhynixのSSDは今まであまり見かける事がなかった、実は一年前につやつやの光沢塗装を施したミルキーホワイトカラーのSSDが国内に登場、しかし短期間で市場から消えてしまっていた。

リテール向けではなかった、まだSKhynix製造のSSDとしては第一世代だったのでテスト投入レベルだった、下落を続けるSSD市場に対応できる準備が出来ていなかったなど様々な理由が飛び交ったが理由は不明のまま一年が経過し忘れかけた頃この製品が一部のショップに登場した。

3大半導体メーカーの一社が最後発で投入し価格、性能、さらに見た目のよさとバランスの整ったMLC NANDを採用した注目のSSDを紹介する。

おしゃれなパッケージと高級感のあるヘアライン加工が施されたドライブ本体

パッケージ写真にも記載されているがこのSSDは

「Canvas(キャンバス)SC300」

シリーズとして登場、SKhynixとしては2世代目のSSDとなる。

キャンパス生地調のテクスチャデザインをプリントしたパッケージピッタリに封入されたSSDはヘアライン加工が施されており高級感が漂う。

また同社のイメージカラーであるオレンジの枠がアクセントとなりビジュアル的にもセンスの高い製品となっている。

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価格.com売れ筋ランキングでいきなり3位、注目度急上昇のSSD

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8月29日現在 256GBモデルに関しては価格.com売れ筋ランキングにおいて競合をおさえ3位となっている、何よりも価格の安さがあるとは思うが半導体メーカーが作るSSDとして多くのユーザーが注目している事が判る。

スペック

  • 容量:128GB / 256GB
  • フォームファクタ:2.5インチ 7mm Height
  • セルタイプ:MLC NAND
  • パフォーマンス: (128KB、Typical) 読込み速度 : Up to 530MB/s(128/256GB) 書込み速度: Up to 200MB/s(128GB)、380MB/s(256GB)
  • ランダムパフォーマンス (4KB、Typical) Read : Up to 85K IOPS(128GB)、95K IOPS(256GB) Write: Up to 50K IOPS(128GB)、85K IOPS(256GB)
  • 対ショック性能 : 1500G、 duration 0.5ms
  • サイズ:(69.85±0.25) x (100±0.25) x (Max. 7) mm
  • 保証期間:メーカー5年保証、72TBW(Terabytes Written)

基本的な同クラスのSSDと比べてもパフォーマンスは十分満たしている、更にこの価格でMLC NANDを採用し、きちんとキャッシュコントローラを別チップで実装している所が評価を高めている。

要チェックポイント

9mm厚変換アダプターは付属していないので高さ9mm対応のPCに取り付ける場合は別途変換アダプターやマウンターなどが必要となる。

製品一覧

半導体メーカーが開発、製造したバランスのよい2.5インチ7mm厚のSSD、エントリー128GBモデル
取扱終了
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半導体メーカーが開発、製造したバランスのよい2.5インチSSD、256GBモデル
取扱終了
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餅は餅屋、その一言に尽きる半導体メーカーのSSD

ここまで簡単な説明となったが、実際簡単に実装しパフォーマンスを発揮できるのがSSDの良いところである。 最後発と説明しているが実はSKhynix製のSSDは今回が新規参入ではなく一年前に光沢塗装されたミルキーホワイトのSSD「SH910」シリーズに続く第2世代となり、当時買収したばかりのコントローラーよりも大幅にローカライズ&チューンされており、突然現れ注目されている裏側では時間をかけしっかりと作りこんだ、いわば満を持して登場した同クラス本命候補のSSDといえるのではないだろうか。

この秋のPC自作やアップグレードにSSDを選ぶ際にCrucialやSamsung、SanDiskなどに加えSSDに本気で注力を始めたSKhynix、その第2世代のSSD、「Canvas」シリーズが有力な候補の一つになってきそうだ。


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今回の主役はエルミタレビュー2回目の登場となるSK hynix(本社:韓国)製SSD「Canvas SC300」シリーズ。大手半導体メーカー製という安心感に加え、同容量最安クラスの価格設定から、販売中のパソコンショップアーク(店舗:東京都千代田区)では売れ行きも好調と聞く。そこでサンマックス・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区)協力のもと、2.5インチフォームファクタの128GBモデル「HFS128G32MND-3312A」を借り受け、話題のコストパフォーマンスモデルの気になる実力をチェックしていくことにしよう。

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ライター

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編集部 アーク石井

パソコンSHOPアークにてPC用メモリーバイヤー兼、管理職も勤める。 スキーとギターをこよなく愛す。アキバ歴23年を活かしたショップ視点でのメモリー関連の記事を主に担当している。