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あのVALVEが独自開発したVR機器「VALVE Index」がアークに入荷…?

VALVE社が開発するVR機器「VALVE Index」が2020年3月24日アークに少量入荷してきたが、数時間であっという間に売り切れてしまった。

ゲーマーによっては「Steam」で馴染みが深い「VALVE」社が独自開発したVR機器は、世界規模でまだまだ品薄が続いているようだ。

ビュー: 9244
公開日: 2020-03-26 (更新 2020-11-01)

安心と信頼の「VALVE」というブランド

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「VALVE」と言えばこの画像。画像を見ただけでBGMまで再生されてきてしまう。

デューン…デューンデューン…。

ちなみにアークスタッフの中の若い子がこの画像を知らなくて非常に大きなダメージを受けた。

ゲーマーなら誰でも知っているPCゲームプラットフォーム「Steam」を運営する「VALVE」。 そんな「VALVE」社が独自開発した「VALVE Index」は、性能面が高水準である事はもちろん、一風変わった新しいコントローラーが特徴的だ

従来のVR機器のコントローラーは、言ってしまえばゲームパッドの延長であり、VR内で『物を掴む』には『ボタンを押す』という動作が必要だった。 しかし「VALVE Index」のコントローラーには87ものセンサーが搭載されており、手の位置指の位置圧力を測定できる。 これによって現実の手の動きと、VR内での『物を掴む』ため動作が一致して従来のVR以上の没入感を感じられる事が出来る。

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コントローラーはバンドによって手に固定する為、上の写真のように全ての指を離してしまってもコントローラーが落ちる事は無い。世にも珍しい手に持たないコントローラーという訳だ。

対応ゲームが無いなら作れば良い。

しかし「VALVE Index」が発売されるまでは、Valve社と技術提携して開発された「HTC Vive」や、古くからVR分野に携わっていた「Oculus VR」などが定番だ。 当然、ゲーム制作側も定番機器を基準に考えるため、上記のような「握る」「指を自在に動かす」ような動作をゲーム内に盛り込んでいる事は無い。

そんな中、Valveがとあるゲームを発表した。古いゲーマーなら誰もが知っているあの「Half-Life」の最新作がVRで作られたのだ。 『握る』『握り潰す』『指を動かす』などの「VALVE Index」で新たに盛り込まれた要素全てを駆使するよう開発されたそのゲームは『Half-Life:Alyx』

FPSにストーリーと謎解き要素を加えた「Half-Life」や、物理エンジンによって『物を動かす』という事が可能になった「Half-Life2」。 颯爽と走って襲い掛かってくるゾンビと変則的な4vs4対戦を盛り込んだ「Left 4 Dead」。 FPSで敵を倒す要素を排除しパズル要素だけを抜き出した「Portal」等々…。

Valveはゲーム配信サービスのSteamと共に、数々の名作を開発している。そして名作と呼ばれるゲームタイトルは、その時代に置いて「革新的」な技術や工夫が盛り込まれている。今回の『Half-Life:Alyx』も革新的な技術、そして後にスタンダードと呼ばれるであろう工夫が随所に盛り込まれている。

「VRは面白そうなゲームが無い」と言われ続けていたが、遂にキラータイトルが生まれた瞬間だと思う。

性能面で見る「Valve Index」の評価点

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ちょっと熱く語ってしまったが、当然HMD本体のスペックも高水準となっている。 VRユーザーとして筆者が何より評価する点は視野角が広がっている点だろう。一般的なVR機器は視野角110度、それに対して「VALVE Index」は視野角130度となっている。

筆者は普段「HTC Vive Pro」でVRゲームを遊んでいるが、視界の端の影が気になる事がある。 両手の人差し指と親指で丸を作り、それを双眼鏡のように両目で覗き込んでもらえればどんな状態なのか分かるかと思う。 どんな圧倒的でリアリティのあるグラフィックのVRゲームだとしても、常に覗き穴から見ているように感じてしまえば没入感も何もないだろう。

逆に筆者的にマイナス評価な部分といえばヘッドホン部分だろう。 上記の写真のように「Valve Index」はヘッドホンが直接耳に当たらない事をウリにしている。 なるほど、確かにVRゲームは体を動かす関係上、汗を流す場合が多い。遊び終わった後にクッション部分に染み込んだ汗を放置してしまった時などは最悪だ。(実体験) しかし耳元が密閉されず外部の音が聞こえるという事はそれだけ没入感が削がれてしまうのだ。近未来SF世界にいるのに、急に外で廃品回収車のアナウンスが流れてきたら興醒めだ。(実体験)

安全性を考えると外部の音が聞こえる事でコントローラーを振り回して起こる衝突事故などが減るのだろう。音質自体は悪くなかったので、個人的には別売りでも良いので付け替えパーツなどで密閉型と開放型を切り替えられるようにして欲しかった所だ。

VR機器を買うなら今はコレ…だが?

キラータイトルを十二分に楽しむ事が出来てより没入感を感じさせるコントローラーと、従来の製品より視野角が広くなった高水準HMD。今からVR機器を買うなら間違いなくオススメの一品だ!

……しかし本製品は世界規模で品薄となっており、日本への入荷自体が少量のようだ。また販売を開始して半日も経たずに売り切れてしまった人気っぷりから、入手性も困難と言わざるを得ない。

欲しい人は根気良く待ち続けて欲しい。無事に手に入れた暁には、とても満足感のあるVR体験が出来る事だろう。

早く安定して国内に流通して欲しいと、PCショップ店員としても、VRユーザーとしても切に願っている。

HMD、コントローラー、ベースステーションが揃ったフルセット
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税込価格: 165,980円

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※「VALVE INDEX」のHMDのみとなります。コントローラー、ベースステーションは付属しておりません。
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税込価格: 82,800円

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