今回レビューをさせて頂くのは「ROCCAT」から発売した、Kone XTD(以下XTD)の光学センサー版「Kone XTD OPTICAL」(以下XTD OPTICAL)です。世界市場では大分前に発売をしていて、海外のレビューを見る感じだと完成度の高い製品とのことで、XTD&Tyonを使用している者として非常に興味が有りましたので、今回は従来製品との違いも踏まえてレビューをしていこうと思います。
評価項目 |
評価基準 |
評価 |
デザイン |
見た目のよさ、質感 |
・XTDと天板部が異なりガンメタリックで多少の光沢はある。(Tyonよりメタリック) ・ROCCATらしい非常にずっしりとした重厚感のあるデザイン。 |
動作精度 |
動作精度のよさ |
・各ボタン素早い入力も問題なく認識。ホイールもしっかりしたクリック感?で確実に1ノッチを入力できる。 ・XTDやTYONの時に有った“プロファイルが一部保存されてない”現象がXTD OPTICALだと今のところ確認できないのは非常に嬉しい。ROCCATのお兄さんの声がしっかり聞ける。 |
解像度 |
滑らかな動きができるか |
・NAOS7000、FK、EC-A等のマウスと比べてしまうと、ポインターが吸いつく感じの追従性は一歩劣る感じがする。それでもトップレベルの追従性&安定感を持っていると思う。 ・LODも低く設定でき、ポインターの動きにも強い癖は感じなかった。 |
フィット感 |
フィット感はよいか |
・フィット感はいい。エルゴノミクスデザインだけあって握り心地はGood。 ・しかし、やはりデカイ&重い。私が摘み持ちでプレーをしてみたところ手首と小指が痛くなった。かぶせ持ちだと大丈夫だったので、摘み持ちをするにはある程度手が大きくないときついのかも知れない。(あと筋力も必要) |
機能性 |
ホイールやボタンなどの機能 |
・ゲーミングマウスでは中々無い「チルト」が有るのが嬉しい。またホイール上下にもマクロを設定できる等の細かい設定も健在。 ・相変わらず金メッキプラグではなく、ケーブルは固め。マウスバンジーを使っているので個人的に柔らかい |
耐久性 |
耐久性は十分か |
・使用期間が短い為、無評価。 |
その他 |
・XTD同様ウェイト調整ができる。が、重りを入れるところの蓋が相変わらず開けにくい。また軽量化の為に蓋を外しての使用もできるが、内部へ通じる穴があるため埃が心配ではある。 ・ROCCATはドライバが製品ごとに別々で、手間がかかるのがマイナスポイント。 |
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総評 |
まず使っていて、今までのROCCAT製品と比べて完成度の高さを感じた。特に、世界的に発売して日が経ってるせいもあるかも知れないが、ドライバ周りの不安定感を改善したように感じる。(※私の環境の場合) 一方、FPSプレーヤー視点からすると、同価格帯にFPS向けの軽量な高性能マウスが有る為、コストパフォーマンスという点では魅力に欠ける。しかし、マルチジャンルに色んなゲームをやる人や大き目のマウスが好きな人にとってはとても魅力的なマウスであると思う。 機能面は特に充実しているので、「The高性能」マウスといった印象。勿論、マクロを設定できるので、クリエイターソフトを使用する人にもオススメ出来るマウス。 |
新機能と言ってもLOD(リフトオフディスタンス)の調整が出来るという機能。なおメーカーページには手動調整とありますが、私は最初聞いた時てっきり、「マウス底部にセンサーを動かせるギミックが?!ロケットのマウスは化け物か!」なんてアナログ?な勘違いをしていたのですが、どうやらソフトウェア上からDCUをOff / Normal / Low / Extra Low の4種類から自分で調整できる機能のようです。XTDにも(ほぼ)同じ機能があったのでそこまで目新しさは感じませんが、LODを調整できるのはローセンシプレーヤーにはうれしいところです。
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XTDもそうですがデフォルトのソールのみだと(私的に)“薄い”。そのため布系のパッドだと床面とすれて、低センシだと特に重く感じたりします。そこで、XTDシリーズ純正のソールを上から重ね貼りすることで突っかかりも少なくスムーズなマウスの移動が出来るようになりました。(今回のテストも重ね貼りをして行いました)
今回もセンサーの検証をしたので結果だけ載せておきます。 ※簡易的&人力での検証になるので参考程度にご参照下さい。
あと今回「ENSIS320 黒(Mionix)」だと全くセンサーが反応せず、ENSIS以外の手持ちのハードマウスパッドが無かったので、代わりに「ナカバヤシ」というメーカーのA3クリップボードでテストをしてみました。勿論、マウスパッドではないので悪しからず、です(;´Д`A ```
※横軸:時間 縦軸:距離