
ゲーム向けUSB接続サウンドユニット「ZOWIE VITAL」 - アークSTAFFレビュー [PR]
高品位なDACやヘッドフォンアンプを使用し高品質のサウンドを提供する「Zowie VITAL」を当店スタッフが実際に使用してみた。PCサウンドに拘りを持つスタッフが様々なヘッドフォン、ヘッドセットで検証を行っているので、是非チェックしていただきたい。
~アークSTAFFレビュー「BenQ ゲーミング オーディオシステム Zowie VITAL」編~



ZOWIE初のUSBサウンドユニットとして登場したVITALですが、今回触る機会を頂きましたのでレビューをしていきたいと思います。
ZOWIE VITALのポイント
- USBをPCに差すだけのプラグ&プレイ、ドライバーいらず!
- 24bit 96KHz(ヘッドフォンスピーカー)出力と16bit 48KHz(マイク)入力に対応!
- Bass(低音)/Treble(高音)調整が可能でゲームからオーディオまで幅広くカバー!
- タッチパネル上のボタン一つでスピーカーとヘッドフォン出力を切り替えできる。




まずはパッケージや付属品をチェック!
パッケージは最近のZOWIEらしいシンプルなパッケージです。
黒地の正面には筐体のシルエットがうっすら印刷されていて、赤色で商品名やロゴが印刷されたシンプルなデザインです。側面にZOWIEブランドを展開するBENQの保証書ラベルが貼られています。故障時などはメーカーのBENQさんのサポート窓口に直接問い合わせるとサポートが受けられるようです。
続いて付属品は、本体とUSBケーブル、多言語対応マニュアル、サービスインフォメーションカード、本体を収納するためのポーチとなっています。
ポーチがあるので大会などに持ち運んで使うことを意識しているように感じます。



操作について
ドライバーなどのソフトウェアは基本必要ありません。USBを繋ぐだけで動作する仕組みになっています。
操作、調整は筐体上面のタッチパネルから行うスタイルです。
音量調節はVOLボタンを選択後、+と-で調節し13段階で調節可能となっています。マイクボリュームやBass、Trebleも同じようにボタンをおして選択後に調節するようになっています。
Bass、Trebleは上下に6段階ずつの全13段階で調節できるようになっており、ヘッドフォンやヘッドセットの特性に合わせ結構調節が効くのでなかなか馬鹿にできない作りです。
その他にマイクミュートスイッチと、操作出来ないようにするロックスイッチ、スピーカーとヘッドフォンを切り替えるスイッチがあり、一通りの操作がタッチパネルで行え、コンソールユニットとしても使える仕様になっています。



音質について
音質については感じ方に個人差があるので、私個人の主観的な評価となることを予めご注意ください。
使用ヘッドフォン
- Sony MDR-CD900ST
- DENON AH-D600
- DENON AH-D1100
使用ヘッドセット
- Kingston HyperX Cloud Core
- Kingston HyperX Cloud Revolver
- ASUS Strix 2.0
- Polk Audio Striker P1
〇音楽鑑賞
まず音楽などの音質については、結構良い印象です。カタログスペックが飛び抜けている訳ではないのでそこまで期待していなかった部分もありますが、音源を選ばず無難に良い音が出ているかと思います。左右の音の分離感もわりとしっかりしている印象です。
デフォルト状態だと低音が弱い場合があったのですが、イコライザで少し盛るとかなりパンチのある低音になったりと、調整でかなり変わる印象です。 高音域も盛るとかなりエッジの効いたサウンドにできるので使い勝手は良いと思います。
今までなかなか良い音が出なかったヘッドフォンやヘッドセットでも、ZOWIE VITALでイコライザをちょっといじったらとても良い感じの音を奏でる様になったので少し驚きました。
〇ゲームプレイ
ゲームについては、私が最近やっているタイトルがあまり多くなくマインクラフトとProject Cars(※カーレースゲーム)くらいなので両タイトルで比較することにしました。
マインクラフトでは、音楽鑑賞の際にも感じた左右の分離が割ときっちりされている感じで、出てくるクリーパーやゾンビの声や音など距離感や方向が正確に聞き取れるように感じます。
Project Carsの場合も同様で、相手に後ろに貼りつかれ抜きにかかってくる際に、左右どっちから来るかわかりずらかったりするのですが、ZOWIE VITALでは距離感や方向が把握しやすかったです。また、使用してプレーした時の没入感も好感触でした。
イコライザでバランス調整することでヘッドフォンに適した音響環境にできるので、ゲームでも高音質かつ、快適に使用できると思われます。
〇マイク
マイク用の入力端子側はスタンドマイクなどは所有していないのでそこまで詳しくは検証できていないのですが、ヘッドセットのマイクを使用した際の音質などは結構良い印象です。
オンボードのマイク入力端子だとノイズが入りやすかったり音割れなども起きやすいのですが、ZOWIE VITALの場合はユニット側でノイズが入ることもなくクリアな状態で音声を拾っている印象でした。
自宅PCのオンボード環境ではノイズはそれ程でもないのですが、全体的にくぐもった感じの音であまり明瞭でなかったため、かなりクリアになった感じです。マイクに関してはオンボードからのアップグレードはかなり効果がありそうです。本製品の潜在能力の高さは中々のものであると思います。
尚、ユニットのマイクボリュームを上げると周囲の音も拾いすぎるくらいになるので、ZOWIE VITAL本体は少し低めにしてPC内部の音量を上げてバランスを取ると周囲の音声をほとんど拾わなくなりいい具合に自分の声だけ拾えるようになったので、環境を構築する際にはひと工夫するといいかもしれません。
まとめ
自分の場合、比較対象がオーディオテクニカ製のポータブルヘッドホンアンプ「AT-PHA100」だったりするのですが、さすがに音のクリアさなどではかないませんが、ゲーム時の音の距離感などはゲーム用を謳うだけあって結構優秀であると感じました。
決して安い製品ではないですが、ZOWIEのこだわりが詰まった素晴らしいサウンドユニットです。持ち運べるオーディオコンソールとしても使え、ヘッドフォンに合わせてイコライザ調整が行えるほか、マイクの高音質化など様々な用途で使える万能なサウンドユニットであると感じました。
ただ残念なのが、周波数特性が20-20kHzとしており、実際にハイレゾ音源と非ハイレゾ音源との音質の差などは、ハイレゾ対応を謳う機器に比べると少し差異を感じにくいと感じた部分くらいでしょうか。
個人的な音の好みで言えばわりと好みで、使い勝手はいい感じです。
製品仕様
製品名 | BenQ ゲーミング オーディオシステム Zowie VITAL プラグ&プレイ設計 |
---|---|
メーカー | BenQ |
ブランド | Zowie |
型番 | Zowie VITAL |
発売日 | 2016年12月20日 |
本体カラー | ブラック |
製品サイズ(横/縦/厚さ | 100 x 60 x 20mm |
製品重量(g) | 約110 |
入力サンプリングレート | 16bit/96kHz |
出力サンプリングレート | 24bit/96kHz |
入力端子 | モノラルマイク端子(3.5mm) |
出力端子 | Stereo Audio Line-out(3.5mm) /ステレオヘッドフォン端子(3.5mm) |
インターフェース | USB(PC接続部分:TypeA) |
関連リンク

編集者追記:
2017年11月26日、アークSTAFF「M君」によるZOWIE VITALの追加レビューを掲載。
ゲーム中での使用感などを中心にレビューしているので、是非そちらもご覧いただければと思う。

ZOWIE(ゾーイ)について
>> ZOWIE商品一覧
>> メーカー公式