Razerから、ゲーミングヘッドセットの新製品3機種が同時発売
サラウンドサウンドに対応したアナログ接続ゲーミングヘッドセット「Tiamat」シリーズのV2モデルが発売。あわせて、Lightning接続に対応したiOS対応ヘッドセット「Hammerhead for iOS」も発売された。
主にデザイン面が大きく変更れた第2世代の「Tiamat」シリーズ
ゲーミングヘッドセット「Tiamat」シリーズは、ちょうど5年前の2012年10月に初代モデルが発売された。今回発売されたV2モデルは、初代モデルと同様、7.1ch対応モデルとなる「Tiamat 7.1 V2」と2.2ch対応の「Tiamat 2.2 V2」と2モデルでの展開となっている。
Tiamat 7.1 V2
Tiamat 7.1 V2は、左右のイヤーカップにそれぞれ5基のドライバユニットを搭載したリアル7.1chサラウンドサウンド対応のヘッドセットだ。
イヤーカップにはサブウーファー、フロント、リア、センター、サイドの専用ドライバユニットが搭載されており、新型のオーディオコントロールユニットにより7.1chと2.0chの切り替えが可能となっている。
各ドライバユニットは、ドライバ径、周波数特性など基本的な仕様は初代Tiamat 7.1と変わりは無いが、感度の値は若干異なっているようだ。
デザイン面では色々変更点が見受けれられ、初代モデルではイヤーカップ部にイルミネーション機能を持ったロゴマークが搭載されていたが、V2モデルではロゴマークは無くなっており、ヘッドバンドとイヤーカップを繋ぐパーツ部分のロゴのみとなった。
LEDイルミネーション機能は搭載されておりRazer Chroma ライティングに対応。イヤーカップ内とオーディオコントロールユニットのLEDを1680万色のカラーオプションでカスタマイズできるようになっている。
また、着脱可能なイヤーカップカバーの形状も変更されている。
ヘッドバンド部分は初代モデルよりスッキリとしたデザインに変更されており、素材もプラスチックから金属製になっいる。
サスペンション部も初代モデルでは内側に厚みのある6個のクッションが付いていて凹凸が目立っていたが、V2モデルではクッションは排除され薄い凹凸の無い物に変更されている。
サウンドのフルカスタマイズが可能な付属のオーディオコントロールユニットは新しく設計され、形状も台形方に変更。上面のダイヤル(大きい方)の周りに搭載されているLEDがドットタイプになった。
基本仕様は初代のモノと変わらず、PCとの接続はマイクを含めた3.5mmミニプラグ×5に、給電用のUSB×1となっている。また、7.1chスピーカーに接続するための3.5mmミニプラグも4つ搭載されている。
リアル7.1chサラウンドサウンドを楽しむためには当然PC側(マザーボード)のサウンド出力が7.1chサラウンドサウンド入出力機能を備えている必要がある。
価格もゲーミングヘッドセットとしては高価な部類になり、リアル7.1chサラウンドサウンドに価格だけの価値を見出せないと中々購入に踏み切るのは難しいと思うが、現在主流となっているバーチャルサラウンドサウンドに不満があるユーザーは思い切って試してみてはいかがだろうか。
Tiamat 2.2 V2
Tiamat 2.2 V2は、左右のイヤーカップに50mmドライバを2基ずつ搭載したモデルで、サブウーファー専用ドライバーが生み出す重低音が売り。また、Razer Synapseでバーチャル7.1chサラウンドサラウンドでの使用が可能となっているのもポイントだ。
外見はTiamat 7.1 V2と同じようなデザインとなっているが、こちらのモデルはLEDイルミネーション機能は搭載されておらず、イヤーカップの取り外しも不可となっている。
接続は標準で4極3.5mmミニプラグとなっておりPC用の3極3.5mm分岐ケーブルが別途付属。ケーブル上にはインラインリモコンを搭載し、音量のコントロールとマイクミュートが可能となっている。
4極3.5mmミニプラグ搭載なのでTiamat 7.1 V2より汎用性は高いが、ステレオヘッドセットとしてはお値段が少々高め。サブウーファーによる重低音に魅力を感じればアリなモデルかと思われる。
〇製品仕様
製品仕様 | Tiamat 7.1 V2 | Tiamat 2.2 V2 |
---|---|---|
メーカー | Razer | |
発売日 | 2017年10月31日 | |
型番 | RZ04-02070100-R3M1 | RZ04-02080100-R3M1 |
ヘッドフォン部 | ||
ヘッドホン構造 | 密閉型 | |
カラー | ブラック | |
LEDカラー | RGB | - |
サラウンドサウンド | アナログ7.1ch | 2.2ch |
ドライバーユニットサイズ | サブウーファー:40mm | 50mm x4 |
フロントスピーカー:30mm | - | |
リアスピーカー:20mm | - | |
センタースピーカー:30mm | - | |
サイドスピーカー:20mm | - | |
周波数特性 | 20Hz - 20,000Hz | 20 – 20kHz |
インピーダンス | 32Ω (サブウーファーのみ16Ω) | 前側 32 Ω・後側 16 Ω |
感度 | サブウーファー:118dB ± 3dB | - |
フロントスピーカー:115dB ± 3dB | - | |
リアスピーカー:118dB ± 3dB | - | |
センタースピーカー:115dB ± 3dB | - | |
サイドスピーカー:118dB ± 3dB | - | |
マイク部 | ||
マイクタイプ | エレクトレットコンデンサーマイク | |
マイク集音特性 | 単一指向性 | |
マイク感度 | -38 ± 3dB | |
マイク周波数特性 | 100 – 10, 000Hz | |
S/N比 | 58dB | |
オーディオコントロールユニット部 | ||
PC側 接続端子 | 3.5 mm マイク端子 | - |
4 x 3.5 mm オーディオ出力端子 | - | |
外部スピーカー端子 | 4 x 3.5 mm オーディオ端子 | - |
電源 | USB | - |
ケーブル長 | 3m | - |
ケーブル表皮 | 編組コード | - |
保証期間 | 1年間 |
カナル型ヘッドセット「Hammerhead」にiOS対応モデルが登場
Hammerhead for iOSは、Lightningコネクタを搭載したiOS対応ヘッドセットだ。
Lightningコネクタのデジタル出力を活かしたカスタムチューンのDAC(デジタルアナログコンバーター)を搭載。サンプリング周波数24/48kHzにまで対応した高音質DACとなっている。
専用のHammerhead iOSアプリでは音質の調整が可能となっており、本体に搭載されているライティング機能のオプション選択などもできるようになっている。
ドライバユニットは他のモデルと同様、10mmの大型ドライバーを搭載。インラインリモコンは音量コントロールやトラック操作、電話の着信などのスマートフォンの操作のほかにSiriの起動なども可能となっている。
〇製品仕様
製品仕様 | Hammerhead for iOS |
---|---|
メーカー | Razer |
発売日 | 2017年10月31日 |
型番 | RZ04-02090100-R3A1 |
ヘッドホン部 | |
ヘッドホンタイプ | インイヤー |
ヘッドホン構造 | 密閉型 |
ドライバーユニットサイズ | 10mm ネオジム磁石 |
感度 | 102±3dB |
周波数特性 | 20Hz – 20KHz |
インピーダンス | 32Ω±15% |
入力電力:最大 | 10mW |
マイク部 | |
マイクタイプ | インラインマイク |
マイク集音特性 | 無指向性 |
マイク感度 | -42±3dB |
マイク周波数特性 | 100Hz – 10000Hz |
S/N比 | 58dB |
接続I/F | Lightningコネクタ |
ケーブル長 | 1.3m |
本体重量 | 19.6g |
対応機種 | iPod: 第5世代以降、iPad mini: 第2世代以降、iPad Pro: 第1世代以降 |
iPad Air: 第1世代以降、iPhone: SE、6/6 Plus 以降 | |
保証期間 | 1年間 |
Razer(レーザー)について
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