
「全体的に円高推移分価格は微下げへ、ただしプレミア系メモリーは引き続き値下げ」PCメモリー価格動向ピックアップレポート - 2015年10月1週目版
2015年10月1週目のパソコン用メモリーの価格変動レポート。パソコンSHOPアークのデータを元に注目情報や注目メモリーをピックアップ。DDR4ハイクロックタイプは2800MHz以上が引き続き品薄、8GBモジュールタイプのメモリーは少しづつではあるが入荷してきている、ただし割り振りで品薄状態は相変わらず改善されていない。 また前回更新時よりDRAM価格の値動きは落ち着いており、為替が円高に動いた分、今週は為替を反映した微下げアイテムが多く見られた。 引き続き安定時期に突入したのか、もしくはここからもう一段階動くのか判断が難しい状況が続いている。 日々状況が変化するPCメモリーマーケットの価格推移や需要供給バランスなど今週のデータを元にレポートをまとめてみた。
メモリー相場変動TOPIC
サンプリング日:2015/10/1
前回更新(比較)日:2015/9/17
サンプリングアイテム数:7159アイテム(前回比-356アイテム)
今週の値下がりアイテム数:1174アイテム(前回比+949アイテム)
今週の値上げリアイテム数:69アイテム(前回比-830アイテム)
今週のアイテム総合平均値動き幅:-76円(前回平均-35円)
今週の値下げアイテムの平均値下がり金額:-662円(前回平均-1909円)
今週の値上げアイテムの平均値上がり金額:+264円(前回平均+164円)
ポイント
今週は価格更新が長期行なわれていないノイズ要素となる製品を排除した為、対象アイテムが-356アイテム減少した。
また今週は円高に推移した分+大容量メモリの定期値下げ+一部メーカーのOCクラスのDDR3の値下げの3要素による値下がりとなったが2週間分という事を踏まえると下げ幅は引き続き落ちついていると考えて良い。
総合平均 過去2ヶ月推移

お盆明けの値下がり以降、全体的に価格の下落は落ちついてきている。
10月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
10月1週 | 7159 | -76円 |
9月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
9月4週 | 0 | 0 |
9月3週 | 7515 | -35円 |
9月2週 | 7500 | -77円 |
9月1週 | 7466 | -6円 |
8月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
8月4週 | 7437 | -153円 |
8月3週 | 7429 | +59円 |
8月2週 | 7429 | -10円 |
8月1週 | 7353 | -94円 |
今週の注目アイテム
低レーテンシが特徴の注目DDR4メモリー「HYPERX SAVAGE」
このスペックモデルが何時まで入手できるのか・・と心配になるくらいレーテンシを絞り込んだKingstonゲーミングブランドのXMP動作モデル、海外でもかなり注目されているようだ。
ダイヤモンドカット仕上げのアルミニウム製ロープロファイルヒートスプレッダを採用しCPUクーラーとの干渉を抑えつつ冷却性能を向上。ゲーマー向け高速動作タイプ DDR4-3000 CL15 8GBモジュール2枚組みメモリキットです。
ダイヤモンドカット仕上げのアルミニウム製ロープロファイルヒートスプレッダを採用しCPUクーラーとの干渉を抑えつつ冷却性能を向上。ゲーマー向け高速動作タイプ DDR4-2800 CL14 8GBモジュール4枚組みメモリキットです。
高クロック選別が特徴の注目DDR4メモリー「TridentZ」
ハイクロックが売り、といいたいが現在ではDDR4-3400までしかリリースされていない。 しかし新デザインのスプレッタがとてもカッコよくTridentというだけでも十分ほしくなるシリーズだ。
メーカー公式サイトでは既にDDR4-4266のカタログが存在しており今後の同シリーズの展開に目が話せない。
大型アルミニウムヒートシンクを採用しつつも背の高さを抑え大型CPUクーラーとの干渉を少なくしたDDR4-3200 CL16 8GBモジュール2枚組のハイエンド・オーバークロックメモリキット。
大型アルミニウムヒートシンクを採用しつつも背の高さを抑え大型CPUクーラーとの干渉を少なくしたDDR4-3200 CL16 8GBモジュール4枚組のハイエンド・オーバークロックメモリキット。F4-3200C16Q-32GTZB
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詳しく見る今後の注目ポイント
当面は為替の推移による連動要素のみPCメモリーの製品価格に影響する展開になりそうだ。
例外として選別系メモリー(OC系)の一部プレミア価格をつけている製品は選別率によってそのプレミア度合いが変わるため今後の展開によってはある程度価格を下げる余地はありそうだ。
ただし先週の「今後のポイント」でも触れたように今出ている選別スペックが今後も維持される保障は全く無く、コストパフォーマンスを追及する場合は購入時に今と違ったスペックのメモリーになっている可能性も留意しておく必要がありそうだ。