ゲーミングマウス 「 ダーマタクティカルマウス DPTM37BK 」 レビュー
DHARMAPOINT製ゲーミングマウス「DPTM37BK」のレビューを、アキバのPCゲーム専門店アークのスタッフM君がゲームプレイを軸に使用感などをまとめてみた。
最新ゲーミングマウスは旧型センサーの夢を見るか?
まいど、matsuiです
今回はダーマポイントのDPTM37BK ダーマタクティカルマウス37をレビュー用に入手したので、チェックしていく。
復活を遂げたブランドのニューモデルは前のモデルに比べどう違うのか使用感を含め確認していこうと思う。
ダーマポイントとは
ダーマポインド(DHARMAPOINT)は、マウス マウスパッドやキーボード ヘッドセットなどを手掛けていた日本発のゲーミングデバイスブランドである。
2007年11月シグマAPOシステム販売により発足、3000円帯のデバイスから静電容量無接点方式や当時珍しいメカニカルキーボードのような高価格帯 声帯マイクなどのキワモノ?まで満遍なく製品展開。
筆者としては当時から国内で流行っていた無料系FPS向けのゲーミングマウスを出していたと記憶している。
デバイス一つ一つに製作者側のこだわりが見えるメーカーだったのだが、紆余曲折あり、2013年10月ごろに事実上の解散をしてしまった。
しかし昨年突然ダーマポイントのページが復活し、解散してからほぼ4年ぶりに、人気マウスのニューモデルDPTM37BK ダーマタクティカルマウス37が販売が開始された。
マウス本体
今手元に旧37が無いため38との比較になってしまうが大まかな形状はほとんど変わらない。
変更点としては
- クリックの部分がセパレートタイプからワンピースタイプになっている
- スイッチがZippyスイッチからOmronスイッチになっている
- サイドがドライサンド加工からラバー加工になっている
- ソールが前回のMS系ソールから大型のソールになっている
この四点である。
尚、センサーは前回と変わらずADNS-3090が採用されている。
ソフトウェアも以前と変わらず、シンプルながらも複数の項目が設定できるつくりとなっている。更にツールバー常駐型ではないので邪魔にならず、精神衛生上も安心できる優秀なソフトウェアだ。
一応いくつか他のマウスの後ろから撮った比較画像を数点上げておく。
使用感
今回、CounterStrike:GlobalOffensiveで実際に使用してみた。
筆者の手はお世辞にも大きいとは言い難いのだが、形状は旧37の時と変わらず“小型IE3.0クローン”で小型マウスを良く使う筆者としては、かなり扱いやすい。
しかしメインボタンにZippyスイッチを採用していた旧37に比べ、Omronスイッチを採用する新37はクリック感が増している一方で、どうしても押し下げ時の固さが前面に出てしまっているように感じた(それでも他のスイッチに比べると高品質なのだが…)。
またセンサーの世代が古いためか、1000Hzでのマウス操作時のカーソルの動きが最新センサーのモデルと比べると違和感を感じた。
総評と感想
装いも新たに登場した「DPTM37BK」は、旧37をエントリーユーザー向けに設計変更を施した廉価モデルと言った方が落ち着くマウスだ。
個人的には気になった部分が複数あり、まずZippyスイッチからOmronスイッチに変更されたことだ。
「37と言えばZippyスイッチ」と筆者が勝手に思い込んでいるのもあるのだが、当時珍しいスイッチを採用した旧37は(賛否両論あったものの)個人的には好きなモデルだったので、このスイッチ変更は正直少し複雑な心境である。
もう一つ気になる部分がセンサーだ。
センサーは確かにオフィス等で使われる一般マウスから比べれば数段上の性能ではあるが、同じゲーミングマウスカテゴリで言えば最近の他社製品が「PWM3360シリーズ」や「HERO」「TrueMove3」「OWL-EYE」「PWM3310」等のハイエンドセンサーを搭載している中で、「ADNS-3090」は正直時代遅れと言わざるを得ない。
実際使用していてもポインターの追従性や動きのなめらかさに見劣りする印象を受けた。
しかし、筆者が今以上にゲームに、のめり込んでいた時期が「ADNS-3090」を搭載したマウスが多く、当時愛用していたマウスも同じセンサーだった為なのか、その搭載製品である「DPTM37BK」を使用して遊んでみると実は中々に扱いやすい印象を受けた。結局は扱い慣れた道具が一番だという事だろうか。
ダーマポイントが無くなってしまい、その後旧37や38の乗り換え先候補のマウスに、ほぼ同じ形状のCOUGAR製のマウスやCoolerMaster製のマウスなどがあったが、正直な所、旧37 38の後釜には、お世辞にも及ばない完成度で当時の愛用者は仕方なく他のマウスに移行したかと思われる。
あれから数年たっているが、久々に廉価モデルと言えども過去の名マウス、またユーザーによっては愛用していたマウスに戻ってみるのも良いのではないだろうか。
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