Lexipから3Dジョイスティックを搭載したマウス「Np93」が発売
世にも珍しい2つのジョイスティックを搭載した異色マウス「Pu94」をブラッシュアップした「Np93」が2020年3月4日(水)に発売。 マウス自体に内蔵されたパームジョイスティックを省いてリーズナブルな価格となった。
ジョイスティックを搭載したゲーミングマウス
製品を見た瞬間、強く目を引くのがやはりサイドボタンにある3Dジョイスティックだろう。30度の傾斜で上、下、前、後、更には垂直(押し込み)への操作が可能となるため、通常のマウスとはまた違った扱い方が出来るだろう。 簡単に触ってみた限りでは、どうしても被せ持ちが一番適している。摘まみ持ちユーザーには持ち方を変える所から始めなければならないかも知れない。
同社製品「Pu94 GAMING MOUSE」にはマウス自体を傾ける事で反応するパームジョイスティックが内臓されていたが、 本製品からは省略される代わりに価格を大いに下げる事で、より多くのユーザーが手に取りやすいようにされている。
また専用のソフトウェアをインストールする事で最大12個のマクロ設定が出来る。使いこなせれば一般的なマウスでは出来ない入力も行う事が出来るだろう。場合によっては撮影したゲームの動画編集など、ゲームプレイ以外にも活躍する場面が生まれるかもしれない。
調整可能なウエイトとセラミック製ソール
調整可能なウエイトは3.6gと18g …最初はドットの記載漏れかと思ったが正しい数値であり、実際に手に持つとハッキリと重さの違いが感じられる。 一般的には複数のウェイトを入れる事でユーザーの好みの重さに調整できるマウスが多いが、本製品はバッサリと「軽い方」「重い方」と二極化させている。 大半のユーザーが初体験になるだろう3Dジョイスティックに関して、恐らく「〇〇gのマウスでは軽すぎる(重すぎる)」と判定する事は難しいだろう。またマウスの重さによって操作性も変わってしまうだろう。それらの判断材料としては確かに2種もあれば十分かも知れない。
サンプル品にて実際に装着して触ってみた感想としては、「3.6g」は実質底面のウェイト差し込み穴を塞ぐ為だけのように感じられる。 ウェイト無しの状態で公式重量110g、合計で約114gとなるが、他社の人気ゲーミングマウスと比べても「やや重めかな?」ぐらいの重量に収まっている。
またセラミック製のマウスソールを採用しているのも『ゲーミングマウス』の中では珍しいだろう。写真で見て分かる通り、非常に滑りが良く、プラ系のマウスパッドで使用した場合はほんの少し傾斜があるだけで滑っていってしまうほどだ。テフロン系マウスソールと比べると耐久性が高いが、初めて触る際にはかなり戸惑うかも知れない。
筆者も別の製品ではあるが過去セラミック製マウスソールを採用したマウスを使った際、「Qck mass」などの厚みのある布製マウスパッドでもやや滑りがちになってしまった経験がある。例えばArtisan製のXSOFTタイプのような表面が非常に柔らかいマウスパッドを使えば、布地に沈み込ませる事である程度制御できるかと思うので、本製品を使う際にはマウスパッドも試行錯誤が必要になるかも知れない。