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ASRockからB350搭載RYZEN対応Socket AM4 MicroATXマザーボード2モデル

ASRockからAMD Ryzenファミリープロセッサー(Socket AM4)対応AMD B350チップセット搭載MicroATXマザーボード「AB350M Pro4」と、「AB350M-HDV」の2モデルが登場、2017年4月5日(水)より販売を開始している。 Ryzen 5ベースで安価でAMD PCを組み上げたい場合に最適。

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公開日: 2017-04-06 (更新 2018-04-02)

ASRockのB350チップセット搭載RYZEN対応MicroATXマザーボード

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ASRock (アスロック)からAMD B350チップセットを搭載する AMD RyzenプロセッサやAMD 第7世代AシリーズAPU/Athlonプロセッサ(Sockat AM4)に対応するMicroATXサイズのマザーボード2モデルが登場、2017年4月5日(水)より販売を開始している。

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販売を確認したのはASRock PROシリーズからTDP95Wのプロセッサーに対応し288Pin DDR4メモリー4スロットを備える「AB350M Pro4」と、スタンダードシリーズからTDP65Wまでのプロセッサーに対応し288Pin DDR4メモリー2スロットを備える廉価な「AB350M-HDV」の2モデル。

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この2モデルの共通仕様としては、対応プロセッサーがSocket AM4(Ryzen5、Ryzen7、AMD 第7世代AシリーズAPU)で、チップセットにAMD B350を採用し、フォームファクタがMicroATXである事。

また、価格も9,698円~10,778円(4/6 arcオンラインストア調べ)と両モデル共に安く、Ryzen 5と組み合わせコストパフォーマンスを追及する場合に適したマザーボードだ。

モデル毎の主な特長、仕様については以下に比較形式でまとめてみたのでそちらを参考にしてほしい。

特長

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AB350M Pro4

プレミアムチョークコイル、サファイアブラック PCB、高密度ガラス繊維や2オンス銅箔層基盤を備えたSuper Alloy設計。

TDP95WまでのAM4プロセッサーに対応、メモリスロットは4本フル実装、M2ソケット x2、USB3.0Type-Cポート x1搭載

サイズは244x244mm(MicroATX)

AB350M-HDV

個体コンデンサ、サファイアブラック PCB、高密度ガラス繊維を備えたSuper Alloy設計。

対応するAM4プロセッサーはTDP65Wまでの制限あり、メモリスロットは2本に添削、M2ソケットはx1のみ

サイズは231x206mm(MicroATX)

主な仕様

AB350M Pro4

  • TDP95WまでのSocket AM4プロセッサーに対応
  • 9電源フェーズ
  • メモリースロット x4(DDR4-2667)
  • PCIe 3.0X16 x1、PCIe 2.0X16 x1、PCIe 2.0X1 x1
  • SATA 6Gbps×4
  • M.2(Gen3 x4 (32 Gb/s) x1、Gen3 x2 (16 Gb/s) x1
  • Realtek Gigabit LAN x1
  • USB3.0 x8(リア x4/フロント x2/Type-C x1)
  • 7.1 CH HD Audio、ELNA 製オーディオコンデンサ
  • HDMI x1、DVI x1、D-Sub x1
  • RGB LEDピンヘッダを2つ搭載

AB350M-HDV

  • TDP65WまでのSocket AM4プロセッサーに対応
  • 7電源フェーズ
  • メモリースロット x2(DDR4-2400)
  • PCIe 3.0X16 x1、PCIe 2.0X1 x1
  • SATA 6Gbps x4
  • M.2(Gen3 x4 (32 Gb/s))x1
  • Realtek Gigabit LAN x1
  • USB3.0 x8(リア x4/フロント x2)
  • 7.1 CH HD Audio、ELNA 製オーディオコンデンサ
  • HDMI x1、DVI x1、D-Sub x1
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付属品は、クイックインストールガイド x1、サポートディスク x1、I/Oパネル x1、SATAフラットケーブル x2、M.2 ソケット用ねじ(PRO4は2つ、HDVは1つ)など。

AKIBA PC SHOP STAFF POV(Point of view)

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2モデルの主な違いざっくり言うと、「1. プロセッサーの対応TDP上限の違い」、「2. メモリーソケット数」、「3. M.2ソケット数」、「4. USB 3.0 Type-Cポートの有無」、「5. ボードサイズ」などになるが、特に1番のTDP65W上限はRyzenプロセッサーとの組み合わせ前提では厳しく、価格差が少ない事も加味して総合的に考えた場合、AB350M PRO4を素直にオススメしたい。

AB350M-HDVの現状のアドバンテージはサイズが小さい事と多少安い事のみだが、実際に真価を発揮できるのは次世代APUと組み合わせた時なのかもしれない。

また、これからRyzenで自作を考えているユーザはASRockが開設したAM4関連FAQページをチェックしておくと良いかもしれない、組み立てから設定、OSのセットアップ時のトラブルシューティングがまとめられている。

余談だがASRockやGIGABYTEのAMD B350チップセット搭載マザーボードの型番がB350ではなくAB350としているが、i社B250次期チップセットがそのまま300番台になった時の事を踏まえると納得だ。 しかしASUS、MSIは素直にB350としているが、もしi社チップセットが順当に進化しB250からB350へ更新するようであれば型番での判断がややこしくなる日がくるしれないと一部のスタッフは既に戦々恐々のようだ。


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ライター

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編集部 アーク石井

パソコンSHOPアークにてPC用メモリーバイヤー兼、管理職も勤める。 スキーとギターをこよなく愛す。アキバ歴23年を活かしたショップ視点でのメモリー関連の記事を主に担当している。