
3D QLC NAND採用、インテルから低価格なPCIe接続M.2 2280 NVMe SSD 「intel SSD 660p」シリーズ
インテルから同社初のQLC NANDを採用するPCIe Gen3 x4対応 M.2 2280 NVMe SSD 「intel SSD 660p」シリーズの一部モデルが2018年9月21日(金)11:00より販売を開始した。 64層3D QLC NANDを採用したコンシューマー向けコストパフォーマンスモデル。
遂にSSDも4bit MLCへ、3D QLC NAND採用インテルNVMe SSD「SSD 660p」登場

Intel SSD 660pシリーズはPCIe Gen 3 x4 NVMe対応のM.2 2280接続タイプのSSD。 Intel製 64層 3D QLC NANDとSilicon Motion SM2263を組み合わせる事で、従来の3D TLC NANDと同面積で2倍の記憶量を実現したコストパフォーマンスの高い新世代SSD。
販売解禁時点でアークにて販売を確認したのは容量512GBの「SSDPEKNW512G8XT」のみで、1TBの「SSDPEKNW010T8X1」と2TBの「SSDPEKNW020T8X1」については入荷次第順次販売を開始するとの事※。
※[2018/9/21 13:30 追記]1TB、2Tモデルも販売を開始

主な特長は、恐らくNVMe対応の高速SSDとしては初のQLC方式(4-bit MLC) NANDを採用した製品で、従来のMLC(2bit MLC)やTLC(3bit MLC)と比べ同面積のNAND上により多くのデータを保持する事が可能な点。
またそれを活かしintel製にも拘わらず大幅に容量単価が下がっており安価で購入できるのもポイントのひとつ。
そのトレードオフとして書き込み耐性が下がっている点においても留意したい、具体的には512GBモデルで書込み耐性は100TBW、1TBと2TBでも200TBWと読み書きを頻繁に行うヘビーユーザーには少々物足りないかもしれない。
とは言えど、今までSLCからMLC、MLCからTLCの時にも常に同様のリスク、メリットについては語られてきており、ある意味必然かつ順当な進化を遂げたSSDと考えてよさそうだ。
つまりSSD 660pは既存の最速を競うNVMeのハイスペックモデルとは異なり、その特徴を活かしそこそこの速度の大容量PCIe接続SSDを「低価格」でお届けするといったコンセプトの製品だ。
スペック・詳細についてはモデル毎に異なるので以下に比較表を作成してみた。
シリーズ | SSD 660p | SSD 660p | SSD 660p |
メーカー | intel | intel | intel |
フォームファクタ | M.2 type2280(22×80) PCIe | M.2 type2280(22×80) PCIe | M.2 type2280(22×80) PCIe |
インターフェイス | PCI-Express (3.0) X4 NVMe (NVM Express) | PCI-Express (3.0) X4 NVMe (NVM Express) | PCI-Express (3.0) X4 NVMe (NVM Express) |
ストレージタイプ | SSD | SSD | SSD |
内蔵 / 外付け | 内蔵タイプ | 内蔵タイプ | 内蔵タイプ |
容量 | 512GB | 1TB | 2TB |
キャッシュ | -- DDR3L | -- DDR3L | -- DDR3L |
コントローラー | Silicon Motion SM2263 | Silicon Motion SM2263 | Silicon Motion SM2263 |
フラッシュメーカー | intel | intel | intel |
フラッシュタイプ | 3D QLC | 3D QLC | 3D QLC |
読込み速度 |
シーケンシャルリード:最大 1500MB/sec ランダムリード:最大 90000IOPS |
シーケンシャルリード:最大 1800MB/sec ランダムリード:最大 150000IOPS |
シーケンシャルリード:最大 1800MB/sec ランダムリード:最大 220000IOPS |
書込み速度 |
シーケンシャルライト:最大 1000MB/sec ランダムライト:最大 220000IOPS |
シーケンシャルライト:最大 1800MB/sec ランダムライト:最大 220000IOPS |
シーケンシャルライト:最大 1800MB/sec ランダムライト:最大 220000IOPS |
消費電力 | アイドル時 0.04W/動作時平均 0.1W | アイドル時 0.04W/動作時平均 0.1W | アイドル時 0.04W/動作時平均 0.1W |
総書込みバイト量(Total Byte Written) | 100TBW | 200TBW | 200TBW |
MTBF(MTTF) | 160万時間 | 160万時間 | 160万時間 |
備考 | -- | -- | -- |
発売日 |
2018-09-21 |
2018-09-21 |
2018-09-21 |
アーク参考価格 | 読み込み中 | 読み込み中 | 読み込み中 |
製品詳細 | 製品詳細 | 製品詳細 |
NVMe接続という事でつい速度を重視しがちだが2500MB/sや3200MB/sのハイスペックモデルはそこそこ使う場合でもオーバースペックで、かつ発熱がネックになる事も多く、かといってSATAの500MB/sでは少々物足りない、といった場合の丁度良い速度感に仕上がっており、かつ大容量を低価格で入手できるるようになったのは何よりも朗報なSSDではないだろうか。

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