「円安を受け値上げアイテム増加、モジュール価格自体は下げだがいずれも微幅推移」PCメモリー価格動向ピックアップレポート - 2015年11月3週目版
2015年11月3週目(11月12日までのデータ集計)のパソコン用メモリーの価格変動レポート、モジュールは引き続き微下げ傾向だが前回より大幅に円安に為替が動いた事から下げ幅が為替を吸収出来ず、結果的に微上げとなったアイテムが増加、結果的に価格推移は緩やかで落ち着いた週となった。日々状況が変化するPCメモリーマーケットの価格推移や需要供給バランスなど今週のパソコンSHOPアークのデータを元に注目情報や注目メモリーをピックアップ。
メモリー相場変動TOPIC
サンプリング日:2015/11/12
前回更新(比較)日:2015/11/5
サンプリングアイテム数:6999アイテム(前回比+19アイテム)
今週の値下がりアイテム数:392アイテム(前回比-311アイテム)
今週の値上げリアイテム数:869アイテム(前回比+213アイテム)
今週のアイテム総合平均値動き幅:-2円(前回平均-36円)
今週の値下げアイテムの平均値下がり金額:-732円(前回平均-497円)
今週の値上げアイテムの平均値上がり金額:+350円(前回平均+142円)
総合平均 過去2ヶ月推移
11月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
11月3週 | 6999 | -2円 |
11月2週 | 6980 | -36円 |
11月1週 | 6982 | -39円 |
10月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
10月4週 | 6931 | -38円 |
10月3週 | 7229 | -40円 |
10月2週 | 7206 | -51円 |
10月1週 | 7159 | -76円 |
9月 | 対象Item数 | 総合平均値動き幅 |
---|---|---|
9月4週 | 0 | 0 |
今週は年末に向けてDDR4主力メーカー注目アイテムをピックアップ
Crucial
クルーシャルは年末に向け長らくの品薄、品切れ状態から在庫、納期が回復傾向に、OC選別系ではなく通常仕様のDDR4-2133モデルの定番となっており、企業ユースやシステム構築用に人気がある。
Crucial(クルーシャル)について
>> Crucial商品一覧
>> メーカー公式
>> 最大14,5GB/s、パフォーマンスが向上したCrucial PCIe Gen5 M.2 2280 NVMe SSD「Crucial T705」シリーズ登場
>> シーケンシャル読込最大7,400MB/s、CrucialからPCIe Gen4 M.2 2280 NVMe SSD「Crucial T500」シリーズ
>> ノート向け2枚で96GB、CrucialからMicron 24Gbit DRAM搭載の24GBと48GB DDR5 5600MT/s SO-DIMM各種販売開始
>> シーケンシャル読込最大12,400MB/s、CrucialからPCIe 5.0に対応した PCIe Gen5 M.2 2280 NVMe SSD「Crucial T700」シリーズ販売開始
>> すべてのプロファイルに対応、Crucialからヒートスプレッダ付きデスクトップメモリーキット「Crucial PRO」シリーズ販売開始
>> Micron DDR5-5600ネイティブDRAM搭載、Crucialから定格DDR5 5600MT/sの16GBx2枚組デスクトップメモリーキット「CT2K16G56C46U5」
Corsair
Corsairはラインナップが幅広くどれもプライスリーダー的な価格で展開しているがDDR4-3000前後と他社と比べ割安な価格設定の16GBモジュール関連が人気を集めている。 DDR4の発熱がDDR3に比べ抑えられている事からDominator Platinumタイプの必要性がハイクロックモデルに限られてしまっているがその分、主力のVengeance LPXの人気が上がっている。
Skylake向け PC4-24000 (DDR4-3000MHz) CL15-17-17 8GBモジュールを2枚1組にした16GBメモリキット。クーラーに干渉しにくいロープロファイルタイプのVengeance LPXスプレッタ採用モデル。
Skylake向け PC4-25600 (DDR4-3200MHz) CL16 8GBモジュールを2枚1組にした16GBメモリキット。クーラーに干渉しにくいロープロファイルタイプのVengeance LPXスプレッタ採用モデル。CMK16GX4M2B3200C16
Corsair(コルセア)について
>> Corsair商品一覧
>> メーカー公式
>> USBアダプタ付属、CORSAIRから低価格な有線ヘッドセット「HS35 Surround v2 Carbon」
>> CORSAIR「6000MHz以上」のDDR5メモリと対象のASRock インテル700搭載マザーボードとの同時購入で3,100円引きキャンペーンを開催
>> CORSAIRシリーズ最上位のDDR5 OCメモリーキット「DOMINATOR TITANIUM RGB DDR5」シリーズ - まとめ
>> アークハイブ、AMDプロセッサー、グラフィックカードを搭載した『Starfield™』推奨パソコンを発売
>> アークハイブ、日本初となる『iCUE-CERTIFIED GAMING PCs』ゲーミングパソコンを発売
>> CorsairからPLATINUM認証取得ATX3.0対応1500W電源ユニット「HX1500i ATX3.0」
G.Skill
G.SkillはRipjawsVとTridentZがそれぞれ人気を集めているが他社と比べよりハイクロックな製品を特に注目したい、ただし通常使用であればDDR4-3200あたりまでがオススメになりそうだ。
大型アルミニウムヒートシンクを採用しつつも背の高さを抑え大型CPUクーラーとの干渉を少なくしたDDR4-3200 CL16 8GBモジュール2枚組のハイエンド・オーバークロックメモリキット。
G.Skill(ジースキル)について
>> G.SKILL International Enterprise商品一覧
>> メーカー公式
>> 白い最速更新モデル、G.Skill Trident Z5シリーズからDDR5 8200MT/s 24GBx2枚組48GBキット「F5-8200J4052F24GX2-TZ5RW」がアキバに登場
>> サーバーメモリもOC時代突入、G.Skill Zeta R5からDDR5-RDIMM ECC 6400MT/s 16GBx4枚組64GBキット登場
>> 最速更新、G.Skill Trident Z5 RGBシリーズDDR5-7600 16GBモジュール2枚組32GBキットなど6モデルがアキバに登場
>> Ryzen 7000シリーズ対応、G.SkillからAMD EXPO対応DDR5選別OCメモリー「Trident Z5 Neo」と「Trident Z5 Neo RGB」、「Flare X5」が登場
>> 超低レーテンシ、G.SkillからDDR5ながらCL28選別のOCメモリー各種がアキバに入荷
>> DDR5が早くも6600MHzに到達、最速を更新するG.Skill Trident Z5 RGBシリーズDDR5-6600 16GBモジュール2枚組32GB選別デュアルチャンネルキットがアキバに入荷
Kingston
KingstonはHyperXシリーズを意欲的に展開中、価格も他社より1ランク高い設定から競合各社に合わせてきているモデルがあり特にお買得になっている。 特にFURYシリーズはスペックも他社と同等、もしくはそれ以上なので狙い目だ。
Kingston(キングストン)について
>> Kingston Technology商品一覧
>> メーカー公式
>> 1枚で96GB、RDIMM ECCのDDR5 5600MT/s 96GBメモリーモジュールがアキバのパーツショップに入荷
>> コスパ進む大容量4TBのSSDに追加ラインアップ、PCIe Gen4X4接続エントリークラスM.2 2280 NVMe SSD「Kingston SNV2S/4000G」
>> Kingston FURYからDDR5-RDIMM ECC対応メモリーキット「Renegade Pro」シリーズ登場
>> Fury DDR5メモリーの上位モデル「Renegade DDR5」シリーズ最速更新となるDDR5-7200とDDR5-6800モデルが追加ラインアップ
>> 白さ際立つ、FURY Beast DDR4 RGBにホワイトカラー限定デザインのSPECIAL EDITION登場
>> 3D QLC NAND採用、PCIe Gen4X4接続エントリークラスM.2 2280 NVMe SSD 「NV2」シリーズがKingstonから
SanMax
サンマックスも年末商戦にかけ戦略的に価格で対抗可能なアイテムが入荷してきそうだ。 現時点の価格は割高だが11月末に再入荷を予定しておりその際に価格改定行なわれるので入荷時に価格をチェックしてみてほしい。
SanMax(サンマックス)について
>> SanMax Technologies商品一覧
>> メーカー公式
>> 10年ぶりの黒い秋刀魚、SanMaxからBlack PCBを採用したPC向けDDR5 5600MT/sメモリーキット各種がアキバに登場
>> 人気上昇中のSKhynix Aダイ搭載、サンマックスからDDR5 5600MT/sネイティブDRAM搭載PC用メモリー各種がアキバに登場
>> Ryzenの大容量メモリー構成に最適、サンマックスから4枚組128GBセットなどDDR4 ECC対応の32GBモジュール各種登場
>> RyzenクリエイターPCに最適、サンマックスから信頼性重視のDDR4 3200MHz ECC対応メモリー各種登場
>> 1枚で32GBの大容量や片面16GBなど、サンマックスDDR4 3200MHz対応デスクトップ用メモリーにSKhynixモデルが追加ラインアップ
>> 第10世代Core i7/i9定格運用に最適、サンマックスDDR4-2933メモリー各種
今後の注目ポイント
年末に向けての価格推移のキーポイントはDRAM各メーカーのシュリンク、歩止りの状況により大きく変わってくる可能性がありそうだ。
もし年内に新ダイのチップが出荷されてくるなら上がる要素は少なくなり、逆に出てこなければ現状レベル、つまり上がっても下がっても微幅での価格推移で2015年は落ち着くのではないかと推測している。
ただそれはあくまでもモジュールを構成するDRAM部分の話なので、それを抱えるモジュールメーカーが戦略的に製品を投入すれば相場とはまた別の価格変動(値下げ)が起こる可能性はあるがその場合型番は限られる。
現在(2015年下半期の折り返し時点)では2015年の上半期の大幅下落と比べDDR4 16GBモジュール採用製品とDDR3 OC選別系を除けば微下げながらも落ちついた状況になっている。