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DDR4 3200MHzでCL14-14-14、高クロック低レーテンシ選別モデル各種G.Skillから登場

2015年12月25日よりDDR4 3200MHzとDDR4 3000MHzクラスの高速タイプにレーテンシ「CL14-14-14」モデルが登場、XMP2.0プロファイル対応タイプで電圧は1.35Voltにて選別された「低レーテンシ」モデル、発売されたモデルには「16GBモジュール」タイプもラインナップに含まれており最大で4枚セット64GBが実現、8GbitDRAMの部止まりが向上してきた事が確認できる。販売を確認したのはOC選別タイプのリーディングブランドG.Skill 「TridentZシリーズ」、及び「RipjawsVシリーズ」でラインナップに加わったのは「CL15-15-15」新モデルを含めると実に計36モデルとなる。

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公開日: 2015-12-28

G.Skillから36ラインナップ「秋葉原上陸作戦」です!

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intel 第6世代「Skylake」プロセッサー対応デスクトップ向けDDR4選別OCタイプのメモリーキットに低レーテンシ、ハイクロック、大容量タイプなど合計36ラインナップが登場。

販売が開始されたのは「G.Skill」のDDR4シリーズである「Ripjaws V」、「Trident Z」で36種類!?と聞くと「そ、そうなんですか、頑張ってくださいね(笑顔)」とそっとじレベルのボリュームだが、カラーバリエーションやシリーズ違いなどを省くと実質の新スペックは12タイプとなる。

その中で注目したいアイテムはDDR4 3200MHz、もしくはDDR4 3000MHz CL14-14-14スペックのモデルだ、16GBモジュール採用モデルにおいては「4枚で64GB」と、大容量で高速3200MHz、CL14-14-14の低レーテンシ動作を電圧1.35Voltで実現している。

以下に余計なノイズを除いた新スペックのみを整理した表を作成してみた、性能重視のユーザーはこちらをチェックしてみてほしい。

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「RipjawsV」と「Trident Z」の同スペックタイプの場合スプレッダーのコスト、ブランディングなどにより価格が「RipjawsV」の方が安い、純粋にスペック重視であれば「Ripjaws V」から選択する事になりそうだ。

注意点として同シリーズの4枚組はクアッドチャンネル(Haswell-E)向けではなく、デュアルチャンネルx2(Skylake)向けとなる。

※実際に入荷を確認したのはそのうち16アイテム、掲載が36アイテム(12/27アークオンラインストアにて確認)

TridentZ

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TRIDENT Z 新登場アイテム一覧

F4-3000C14D-16GTZ、F4-3000C14D-32GTZ、F4-3200C14D-16GTZ、F4-3200C14D-32GTZ、 F4-3000C14Q-32GTZ、F4-3000C14Q-64GTZ、F4-3200C14Q-32GTZ、F4-3200C14Q-64GTZ、 F4-3200C15D-16GTZ、F4-3200C15D-32GTZ、F4-3200C15Q-32GTZ、F4-3200C15Q-64GTZ

上記12ラインナップとなる、比較表を以下においてみたのでそちらから確認してほしい。

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RipjawsV

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RIPJAWS V 新登場アイテム一覧

F4-3000C14D-16GVR、F4-3000C14D-16GVK、F4-3000C14D-32GVR、F4-3000C14D-32GVK、 F4-3200C14D-16GVR、F4-3200C14D-16GVK、F4-3200C14D-32GVR、F4-3200C14D-32GVK、 F4-3000C14Q-32GVR、F4-3000C14Q-32GVK、F4-3000C14Q-64GVR、F4-3000C14Q-64GVK、 F4-3200C14Q-32GVR、F4-3200C14Q-32GVK、F4-3200C14Q-64GVR、F4-3200C14Q-64GVK、 F4-3200C15D-16GVR、F4-3200C15D-16GVK、F4-3200C15D-32GVR、F4-3200C15D-32GVK、 F4-3200C15Q-32GVR、F4-3200C15Q-32GVK、F4-3200C15Q-64GVR、F4-3200C15Q-64GVK

上記24ラインナップとなる、赤と黒の2色カラーバリエーションがある為、純粋にスペック違いは12種類(TRIDENT Z)と同様となる。

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歳末異例の大量リリース、常用OCの上限値に達した3200MHzでCL14-14-14は魅力的、価格があればFAアイテムにも。

通例であれば年末進行のしかも12月最後の週末に新製品がリリースされてくるのは稀な事である、理由としては師走というまさに忙しい流れの中で新製品登録や展開は物販、物流において優先順位が下がりがちな事、メディアなどの露出面においても年末年始の行事、イベントが優先され埋もれがちな事など、当然の理由ではあるが12月の後半、特にクリスマス以降は年明けまで新製品は少なくなる。

そういった中でのリリース、しかも今回はかっつり36アイテム、これは下手な1ブランド辺りの年間リリース量に匹敵するボリュームであり担当である筆者は今年最後の価格表とリリース情報をそっ閉じ・・・する訳にもいかず緊急発注と登録を行った。(涙

というのもただのカラバリであればやはりこれは来年のタスクへ・・と見なかった事にしたのだが、この新製品のスペックは非常に魅力的であり、幸いにも年内入荷が間にあった為、情報をお届けする事ができた。

DDR4 3200MHzのCL14-14-14といえば単純計算ではあるがDDR3 1600MHz CL7-7-7レベルのタイミング負荷に追いついたことになる。 知る限りDDR3常用OC選別品としてCL6という製品は殆どラインナップされず出ても短期で生産不可となりEOL(生産終了)するレベルだった事を考えると、今回のスペックの登場によりDDR3世代カツカツ系の領域にリーチしたと考えて良いかもしれない、逆に厳しくいえば今までのDDR4は基本性能の底上げに助けられ実質的にはDDR3のチューンには追いついていなかったとも言える。 つまりこの製品は質実共にDDR4が上位のデスクトップ用メモリとしてのポジション、ステータスを確立した初の製品といっても過言ではなく、価格が合えばここで決めたい理想的ハイスペックメモリーの登場__といった感じである。

また今回の発売された中にあるCL14スペックタイプに16GBモジュール(8Gbit DRAM採用)製品が含まれている事にも注目したい、これはまだ2世代目レベルの8Gbit DRAMのパフォーマンスが急激に向上してきているという事になり、この状況は今後のメモリーマーケットの価格バランスを大きく変えていく要因の一つになりそうだ。

また今回様なレーテンシ、クロックバランスを更新した製品の登場により、既存のスペック(DDR4 3200MHzでCL16-16-16や16-18-18クラス)のプレミアを引き下げ、より購入しやすい価格へ牽引する間接的な効果も期待でき今後のDDR4 OCマーケットの動向に注目したい。


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ライター

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編集部 アーク石井

パソコンSHOPアークにてPC用メモリーバイヤー兼、管理職も勤める。 スキーとギターをこよなく愛す。アキバ歴23年を活かしたショップ視点でのメモリー関連の記事を主に担当している。